02S.ゼビスのハイター
「中央神ゼビス」は「右側神サタナス」が「神の積木を、取り返す」と、心に誓うと、いち早く反応して「自分を守る存在」で有る「男女8体の魔人類」から成立つ4組の「ハイター(総帥セントラル)」達を、創りました。それを、これからの、自分の敵と成る「対サタナス軍団」に、対抗する手段としました。
そして、その者達に仕える、強力な「ハイクラスのセントラル」達も急遽、創りました。そして、その者達を「ハイセントラル」と、名付けました。また将来的に自分の創った「人類世界」に、紛れ込んで来るであろう「サタナスの先兵」を、見付け出して「排除する」役割を持つ、一般兵士で有る「セントラル」も、併せて創りました。そして彼等を「人類世界」に、忍ばせて、監視させました。
「セントラル」とは「中央神ゼビス」の「エリート戦闘部隊員」を、指す言葉でした。彼等は、同胞で有る「ゼビスの人類」に、紛れ込み「一般人」として、生きました。そして、自分等と違う「サタナスの魔人類(淫魔)」を、見付け出すと、周囲に気付かれないように、排除しました。そうして「ゼビスの補完計画」を、推進させました。
「セントラル」は「右側神の世界」に、在る「浮遊大陸」の、固有種で有る「ホモサピレ」の特殊形態で有る「戦闘コマンデス」と、良く似た戦闘能力を、持ちました。その攻撃手段は「電撃」で、有ったり「風撃」で、有ったり「炎撃」で、有ったりしました。そして「菌撃」と言う「特殊な攻撃手段」を、使う者も、居ました。
また「ハイセントラル」には「中央神ゼビス」から、直伝の「強力な必殺技」で、有る「定時攻撃スキル」が、与えられました。それは、数十分単位で発動して、自動で追尾して、近くに居る淫魔達を、確実に1人「処分出来るスキル」でした。
「中央神ゼビス」が、誇る「無敵のハイター軍団」の主要メンバーは、リーダーで、有る「雷撃使い」の「アケメネスとペルーシャ」そして「風撃使い」の「セレウコスとパンティナ」それから「炎撃使い」の「アッカドとメソポターニャ」最後に「菌撃使い」の「ヘクタールとマルドワ」でした。「菌撃使い」とは、細菌類を使った攻撃を、主とする「恐ろしいハイター」でした。それらの者が絶えず、人類世界に紛れ込んで居る「淫魔」達を、探して居ました。
「セントラル」は、最近「この世界」の近くに「右側神の世界」と、思われるものが、存在することを、知りました。それは「ゼビスの世界」に取っては、憂慮すべき事態でした。しかしその世界は、この「セントラル」に取っては、少し違和感の有る存在でした。しかし彼等に取っては「異世界」だったので、気にしても、どうすることも、出来ませんでした。
それは、この世界が「11世界」の隣に、出現した世界でしたので「その世界の影響」を、受けて居たのです。それは、この世界の絶対的な、支配神で有る「中央神ゼビス」でさえも、まだ「知らない世界」でした。そして今は、まだ分かりませんが「その他の世界」とも、隣接して居るようでした。その影響も、この世界に、やがて「及ぼす」ことに、成りました。
「中央神ゼビス」が、居る世界は、この世界の上空一杯に、広がって居ました。それは、この世界と重なって居る為、地上の者には一切、触れることも見ることも、出来ませんでした。「ゼビスの軍団」は、そこから地上世界に降りて、人類達の「精進具合」を、視て確認しました。
地上世界の或る場所で「セントラル」の1人が、人類世界に紛れ込み「一般人」を、装う「サキュレス(女型淫魔)」を1人、見付けました。彼女は、恋人を装い「若い男」の人類を「誘惑」して居ました。「サキュレス」は、妖艶で美しい為、それをされると「若い男」達は、確実に堕ちました。
「堕ちた人類」は「右側神の世界」に「デボーション(帰依)」する為、二度と「ゼビス軍団の補充化要員」には、成りませんでした。そのことは「淫魔の先兵」と成り「ゼビスの人類世界」に「仇なす存在」へと、変わりました。そのようにして「淫魔」は「中央神ゼビス」が、進めて居た「神の軍団員の補充化計画」を、妨害しました。
青年の姿をした「セントラル」の1人が「サキュレス」に、言いました。「この悪魔め。それで何人の男達を、誘惑したのだ。だが〝セントラル″が、お前を見付けたので、もう容赦しないぞ。」と、言うと彼女は「泣きそうな声」を出して、若い男に「助け」を、求めました。
「若い男」は、相手が1人だったので、彼女を「守ろう」として「敵対者」に、殴り掛かりました。すると「セントラル」の眼が、光りました。すると男は、気を失いました。彼等は「特殊能力」を持ち、同胞で有る「人類」に、危害を与え無いように、その者達を簡単に「眠らす」ことが、出来ました。眠った人類は「前後の記憶」を、失いました。そして「セントラル」が「淫魔の娘」に、言いました。
「この悪魔め。これで、お前を助ける者は、誰も居無く成ったぞ。」と「セントラル」が言うと、その「サキュレス」は、逃げようとしました。しかし彼女は、全身が発火すると「火だるま」と成り、何も残さず消滅しました。淫魔は「この世界で、死を迎える」と、自分の「存在を抹消」する為に、絶命すると僅か数分で、消滅しました。このようにして、彼等は「淫魔を、狩り出して」この世界を、守りました。またこの「セントラル」の称号を、持つ者は「淫魔を殺傷すること」が、出来ました。
今回の物語は「中央神ゼビス」が「異形の神」として誕生して「右側神サタナス」が、所有した「神の積木」を、奪いました。そして「サタナス」が、それを取り返す為に「神界戦争」と、呼ばれる「争い」を、起こしました。それから、その神が、それを取り返して、自身の「安全な次元」で、起動させると、その内部世界に、一族を挙げて入り込み、新たな「右側神の世界」を、創りました。
今回出現した「12世界」は「中央神ゼビス」の居る世界で有る「惑星ゼビル(地球)」を「模倣した世界」が「表舞台」と、成りました。そしてその後の対立を「再現した世界」でした。そこで「ゼビスの魔人類」で有る「セントラル」と、それを迎え撃つ「ハイクラスの淫魔」で有る「ミーシャ達」との戦いが「主軸と成る世界」でした。そして彼等は、最後に「神々の戦い」で有る、壮大なる「神界戦争」を、目撃することに、成るのです。
神界では「神の軍団」の1/3を、占めた「サタナスの軍団」が、離脱したので、その穴埋めをする為に「ゼビスの人類」を創り、それを精進させて、軍団員として、補充する計画を、実行しました。それは、再び「神界戦争」が、起きた場合に、ゼビス側が、絶対的な「勝利を得る為の計略」でした。サタナスも再び、所持した「キューブィ」が、ゼビスに奪われることを、想定して「ゼビスの軍団員」を、増強させない為に、淫魔達を創り「ゼビスの計画の妨害」を、させました。
そのような背景を、元にして「人類世界」では「淫魔とセントラル」の攻防が、繰り広げられました。そしてそこに「淫魔側の勇者」で、有る「サキュレス・ミーシャ」が、自分の「ファミル(眷属)」達を率いて、適地に乗り込み、そこを表舞台として、その攻防戦に、参加しました。