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10S.ハイセントラル・ラーディ

「ハマー」から、吐き出された「白い嘔吐物」は「右側神の世界」では「エクトマス」と、呼ばれる「アニマス」の無い「魔人類のもと」でした。彼は「その白いもの」には、自我が存在して「女型の姿」を、形成したので、それに「キャミ」と、名付けて、自分の「ドペル(分体)」としました。


「ハマー」は、既に「ミーシャの配下」だったので、彼女が彼の所に「お見舞い」に、来たときに、思案して「キャミ」を、披露しました。すると「ミーシャ」は、彼の身体から、それが出ると「大変驚き」そして、感心しました。その「白い物体」には、可視性が有り、彼から出たときは、体温が有りました。そして暫くすると、冷たく成りました。また霧状なので、捕えることは、出来ませんでした。


それは「ハマーの形状」を、真似た「人型」を、形成しました。そして不思議なことに「女型」を、模して居ました。暫くすると、その頭部付近から、精巧な「人の顔」が、出現しました。それを見て「ミーシャ」が、言いました。「これは、とても見事な〝エクトマス″だ。既に物質だけで〝魔人類″に、変わろうとして居る。」


「体外に、飛び出した〝アニマス(根源)″を、保護した〝エクトマ(幽体)″は、母体で有る〝ハマーの身体″に、戻っても、二度と〝彼のエクトマ″とは、融合することが無い。それは〝母体と違う、属性に変わった″からだ。今度〝原初の魔神″様との謁見が、控えて居るので、そのときに、それを見せた方が、良いだろう。」と、言いました。


そして「原初の魔神リーリス」との謁見に、成りました。「ミーシャ」に、紹介された「ハマー」は、自分の体内から「キャミ」を、出して見せると「見事な〝エクトマス″だ。」と、神に褒められました。そして彼女に、可愛い「肉体」まで、授けてくれました。それから彼女は、ハマーの正式な「ドペル(分体)」に、成ったのです。


それから彼女は「ミーシャ所有の異空間」で有る「サキュレス・ホーム」の中に有る「彼の専用館」で一緒に、暮らしました。「彼女の役割」は「専属のメイド」と共に、その「館の管理」に、成りました。ハマーは「肉体」を、持った彼女を「自分の任務」には、同行させませんでした。今では、彼女は「ハマーの妹分」に、成りました。


或るとき「ミーシャ」は、主君で有る「原初の魔神」に、呼ばれました。そして魔神から「携帯用の避雷針」を、授けられました。それは「ミーシャ隊」全員分が、支給されました。魔神が、言うには「これからは、厄介な〝ハイクラスのセントラル″とも、接触する機会が、増えるで有ろうから、そのときの為に〝御守り″を、授けましょう。」とのことでした。


「ハイクラスのセントラル」とは「ハイセントラル」と、呼ばれる「セントラル」の「上位魔人」でした。それは「淫魔の上位種」で有る「ミーシャ達」に「匹敵する力を、持つ存在」でした。能力的には、彼女達と、同等で有り、決して彼女達が「劣ることは無い」と、言われました。


「ハイセントラル」には「中央神ゼビス」から各自に、強力な「専用スキル」で有る「定時攻撃スキル」が、与えられました。「ミーシャ達」に、配られた「避雷針」は、その内の1人で有る「雷撃使い」が持つ、それで有る「落雷撃らくらいげき」から「身を守る為のもの」でした。それは数十分単位の周期で、彼等の周りに居る、淫魔1人に対して、自動的に雷を落として、その淫魔を「確実に処分する」と言う「恐ろしいスキル」でした。その技は「雷撃使い」の「ハイセントラル」共通のものでした。


「中央神ゼビス」は「サタナスの淫魔」の監視員達が、次々と何者かに「殺された」ことを知ると、想定済みのように「セントラル」の上位種で有る「ハイセントラル」の出撃を、命じました。その目的は「セントラル」を、狩って居る、得体の知れ無い「存在の処分」でした。その為に、初めて呼ばれた者が「ハイセントラル・ラーディ」と言う「雷撃使い」でした。


「ラーディ」は「100のセントラル」を、従えて居る「魔将軍ザンニン」と言う、別称を持つ「ハイセントラル」でした。彼には「直接の配下」で有る、同じ「雷撃使い」の者4人を、持ちました。しかし相手が「セントラル殺し」の異名を持つ為、この命令には、自分の配下では無く「自分が対処しないと、無理だろう」と、思いました。


ラーディは「面倒な、奴らが来た」と、思いました。しかし「確実に捕まえて、正体を調べて、嬲り殺してやろう」とも、思いました。彼は「とても好戦的で、残忍な性格」でした。


彼は「ゼビスの8眷属」で有る「ハイター(総帥セントラル)」の「リーダー格」で、有り「雷撃使いの最高峰」で有る「アケメネスとペルーシア」と言う「男女一対」の幹部に、挨拶すると「直轄の配下4人」を従えて、地上に降りようとしました。すると「ハイター・アケメネス」が、言いました。「ラーディよ。雷撃ばかりでは無く、他の3撃使いも、連れて行ったらどうだ。」と、言われました。すると彼が、答えました。「アケメネス様、相手が良く分からないので、初めは〝気心の知れた者″同士の方が、良いと思いました。それにより必要で有れば〝メンバー″を、変える所存です。」と、答えました。


「ラーディ一行」が「地上」まで、降りて行くと「雷撃使い」の「女型ハイター」で有る「ペルーシア」が、言いました。「アケメネスよ。彼は、大丈夫です。彼は強いから。貴方の代わりを、務める者は、今の処、彼しか居無いのだから。」と、言いました。「しかしゼビス様が、あの者を使うとは〝緊急事態″なのかも、知れないわね。」と、彼女が、言いました。


この「2人の雷撃使い」を、初め「ハイター達」には「男女一対」が、それぞれ存在しました。それは「ツガイ」では、無く「左右神のインカ」のような「同一体」でした。そして2人共、顔の良く似た「双子のような」存在でした。


こうして「ハイセントラル・ラーディ」が、出撃しました。「ラーディの4人の配下」は、彼と同じ「雷撃使い」でした。彼は性格上、同種の「攻撃使い」を、優遇しました。「他の属性」を持つ、配下も居ましたが、彼は「雷撃使い」を多くの、側近として、置きました。彼の4人の配下の名前は「シン」「シャマス」「イシュタル」「ネブガド」でした。何れも「男型のセントラル」でした。彼等は「ラーディ」が、若いときから、連れ回して居た「遊び仲間」でした。


「ラーディ」が、4人とツルンで、地上を探索するように成り、暫く経つと、仲間で有る「セントラル」の悲鳴が、聞こえました。「〝セントラル″が、悲鳴を上げる?」それは「あの存在」が、出現したことを、意味しました。彼は、仲間に言いました。「今晩は、御対面の日に成った。皆、気を付けろよ。」と、配下に命じました。


そして現場に急行すると、それが「配下の者達」と、認識出来る「4人の男女」を、従えました。それは「恐ろしく綺麗で、妖艶な淫魔」でした。「ラーディ」は、一瞬心を、奪われました。彼には、その美女が「神の化身」のように、見えました。それは、本当に「右側神の化身」のように、彼には見えたのです。

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