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01S.始まりの中央神

☆その神は「欲深く、醜い老人の姿」で、誕生した。

神々の世界で「リブライン(天秤世界)」と、呼ばれた「左右神の世界」で「右側神」が、離脱したことにより、その均衡が乱れて「右側神の世界」だけが一方的に、肥大しました。その結果、世界のバランスを保つ為に「対極」に位置する「左側神の世界」の、膨張が始まりました。


その為、従来の軸心では、この「2つの世界」を、支え切れなく成り「全知全能の神」は急遽、この世界を支えて居た軸心を、補強の為「2本追加して3軸」と、しました。そしてそれを束ねると、新しくて強固な「1本の軸心」と、成りました。そのことも有り、今では世界が、安定して「静寂」を、保ちました。


そして新たに出来た「強固な軸心」から、その軸心内部より「リブライン」とは違う「新たな世界」が、生まれました。初めに生まれたものは「右側神の世界」の系譜でした。そこは「リブライン」に在る世界よりも、とても時代が進んだ「未来世界」でした。そしてその世界を、支配した「神の御名」より「右側神ルリナスの世界」と、呼びました。


そこは「ルリナス達」の「積年の希望」で有る「リグレット(心残り)の解消」を、する為に「出現した世界」でした。その結果、その世界の統治神で有る「ルリナスの希望」が、満たされました。神は、満足したので、その初めに出来た世界は、今では「軸心内部で、静寂を保ち〝強固な軸心の一部″」と、変わりました。


そして今回は、その世界に隣接する部分に「新たな世界」が、構築されました。その世界とは、今まで「謎の1つ」とされた「右側神の離脱」に、関係する世界でした。今度は「リブライン」の「過去の出来事」が、そこで新たに「再現される世界」と、成りました。誰が何の為に、何の目的で、その「世界の出現」を、願ったのでしょうか、それは誰にも、分かりませんでした。


この世界の神は「三位一体」でした。それは文字通りに「3柱の神」が、存在しました。「全知全能の神」のときの名前を「バビロン」と、言いました。「この世界」は、その神が長く「支配した世界」でした。その為「この世界」は、長く続き、とても安定した「平穏な世界」と、成りました。「この神」に、従った「左右神」の御名を「左側神タミール」「右側神ハムラビ」と、言いました。そして「中央神バビロン」でした。


「バビロン」は、とても美しくて、高品位を身に纏った「好青年」のような、麗しい姿でした。それが一般的な「中央神の御姿」でした。この世界の神は「不滅」では無く「神の暦」で、数万年に一度の割合で「神の代替わり」が、起きました。それは「三位一体神」が、定期的に「更新される」ことを、意味しました。そのとき、それの始まりは「中央神の消滅」から、起こりました。


「優秀な中央神」で有った「バビロン」が消滅すると、それと瞬時に入れ代わるように「新しい中央神」が、出現しました。その新しい神の御名を「ゼビス」と、言いました。それが「中央神ゼビス」の誕生でした。しかしその「神の御姿」は「醜い老人」の姿でした。それは「中央神バビロン」が「急激に老化」して「醜くい姿」に成ったように、見えました。しかし、それは「別個の神」でした。


この世界の神は「神の代替わり」のときに「異形の姿」の神が、出現すると、その神が「変革を、もたらす。」と、言われました。「中央神ゼビス」は、変革をもたらす神だったのです。「中央神バビロン」が、消滅すると、その後を追うように「左右神」の消滅が、起こりました。その後は「原初の神」が、引き継ぐのです。


「左側神タミール」の後を、継いだのが「左側神ミカエス」でした。そして「右側神ハムラビ」の後を、継いだのが「右側神サタナス」でした。これからは、この2神が、新たなる「中央神ゼビス」の、両翼と成りました。この「左右神」は「双子で有る」と言われ、それぞれ「神の真意」を、担いました。


「中央神」とは、その世界の「中心」で有り「未来」で有り「支配とか所有」等を、司り「神の方向性」を、示しました。「左右神」は、光と闇、善と悪、攻撃と防御等、対立する2つの事象を、それぞれ均等に成るように、担って居ました。それは、極端な振り分けでは無く「いつも2つが、均等に成る」ように、配分されました。


「左右神」が、全ての「神の根幹」でした。そして「左右神」が「中央神」に、従属しました。全体から見ると「左の神ミカエス」は「善の象徴」のように、見えました。そして「右の神サタナス」は「悪の象徴」のように、見えました。しかし左右どちらも「神の真意」で、有り「尊い存在」でした。


「三位一体神」は、三位一体で初めて「全知全能の神」と、呼ばれました。或るとき「右の神サタナス」が、離脱をしました。それは「中央の神」と戦い、敗れて、居無く成ったとか「中央の神」の大切なものを、奪って逃げたとか、人間の目で見ると、そのように、見えました。しかしそれらの事象は、全て「神界での出来事」で有り、人間の「小さな頭」では、そこで実際、何が起きたのか「神の真意」を、理解すること等、出来る筈が、有りませんでした。


今、神界では「右の神」が、抜けたので「三位一体」では、無く成りました。その為この世界の「三位一体神」は、成立することが出来ずに「神の居無い時代」に、入りました。そして「右側神うそくしんサタナス」が、離脱すると、その時代の物語で有る「新サキュレス物語」が、始まりました。この物語の世界とは「三位一体神」が、成立し無いときに「起きた物語」でした。その為「右側神」が「従来の正位置に、戻ったとき」に、この物語が「終わり」を、迎えました。


「中央神ゼビス」との「神界戦争」時に「右側神サタナス」は、その神に奪われた「神の積木」と、呼ばれた「キューブィ(六面立方体)」を、取り戻すことが、出来ました。「ゼビスの人類」世界では「堕天使王サタンは〝全能の神″に、戦いを挑み、敗れて地の底に落ちた。」と、言うことに成りましたが、真相は「〝神の積木キューブィ″を、取り返して、それを安全な〝サタナスの次元″で、起動させると、その〝内部世界″に、一族を挙げて帰還した。」と言うのが、正しい表現でした。この「ゼビスの人類」と言うのは、敵対した「中央神ゼビス」が創った、人間達のことを、言いました。


元々サタナスの「キューブィ」は、彼の先祖で有る「たくみ大神サタナキア」が、自分の子孫の為に、作り上げた至極の一品でした。その形態が「神の遺物」と、同等でしたので「ゼビス」に、取り上げられ「神々の至宝」として「神の宝物庫」に、格納されました。


「サタナキアの末裔」で有る「サタナス」は、良く言いました。「ゼビスは、悪い奴だ。」それから長い年月が経ち「いくら返せ」と、ゼビスに訴えても、この神は、それを独占したまま、サタナスに返すことが、有りませんでした。その為「右側神サタナス」は「あの美しいキューブィは、私のものだ。」と、決意を固めました。


それから「サタナスとゼビス」は「神界戦争」を、始めたのです。サタナスは、後半に成る程、苦戦しましたが「神の積木キューブィ」を「自分の手元」に、取り返しました。そして彼等は、一族を挙げて「中央神ゼビス」の元を、去りました。「全知全能の神ゼビス」は「不徳の神」でした。「右側神サタナス」は、神界では「ゼビスの隣に立つもの」と言われ、彼の配下の魔神達は「神の軍団」の1/3を占めました。それを「ゼビス」は、自分の代で失いました。


「中央神ゼビス」は、失った1/3の「神の軍勢」を、補充する為に、自分の眼の中に有る、大宇宙の1つで有る「太陽系と言う星座」から「地球」と言う名前の惑星を、選びました。そして、その大地から、自分の姿と良く似た「人類」を、創りました。


「中央神ゼビス」は、その人類を精進させて、やり遂げた者のみを、選別することにより、欠落した「神の軍団員」として「新たに補充しよう」と、考えました。かくして「右側神サタナス」は「ゼビスの人類」世界をも、巻き込んだ「中央神ゼビス」との対立関係を、深めることに、成りました。


「右側神サタナス」の大いなる軍勢は「キューブィ(六面立方体)」を、起動させると、その「キュービン(内部世界)」に、入って行きました。そのキュービンは、大変美しく、大地も生物も、とても良く出来て居ました。「サタナス」は、この世界の中心部分に、到着すると「バーベルの塔(神塔)」と言う「サタナスの居城」を、造りました。


そして塔が完成すると「神々の一族と、その幹部達」が、そこに移住を、始めました。その他の魔神達は、塔の周辺部分に、居住するように、成りました。そして「右側神サタナス」は「バーベルの塔」での基盤が、安定すると「キュービン」の最良区画の1つに「淫魔界」を、創りました。それは「ゼビスの人類」の、失われた「神の軍勢」への補充計画を、阻止する為の布石でした。その区画で「淫魔」を、大量に量産することで「人類世界」に、放出する計画をしました。それは「ゼビスの補充計画」を、阻止する為でした。


「淫魔界」は「ゼビスの対人類」への「攻撃の要」と、成りました。「淫魔サキュレス・インキュレス」は、人類を「サダクション(誘惑)」する力に長けており、人類に対しては、とても有効な「攻撃手段」と、成りました。しかし淫魔は、物理攻撃に弱く、自身の物理攻撃能力も、低いものでした。


「キュービン(六面体内部世界)」での「淫魔界」への出入口は、1ヶ所のみとしました。その入口を、防御力に特化した「使い魔」を、創りだして、その「防衛の要」と、しました。そして「要塞」と化した「ゴーレム使いの里」の「前衛部分」には、可燃性の高い、森林地帯「バフォメトンの森」を設けて「攻撃の要」とする、攻撃魔法に特化した「魔女(バフォメトンの魔女)」を多数、配置しました。


それは、招かれざる「ゼビスの軍団」や「凶暴な魔獣」達が、進軍したときの為に、配置しました。魔女達には、獣が特に嫌う、と言う「火炎魔法」を、所持させて対峙させました。こうして「淫魔界周辺」を、手厚く武装させると「右側神サタナス」は、その管理を「自分の後継神」で有る「原初の魔神リーリス」に、託しました。彼女に「淫魔達の生産と管理」を、引き継がせたのです。


「ゼビスの人類」は、余り出来が、良く有りませんでした。彼等は「同族同志」で、殺し合いをしながら「科学文明」を、発達させました。人類単体では、さほどの攻撃能力は、持ちませんが、敵対者に対しては、殺傷能力が、極めて高い「強力な武器」を、作り出す能力を、持ちました。「右側神サタナス」は、それを見ると「〝ゼビスの人類″は、我々の脅威に、成るだろう。」と、思いました。その為「右側神サタナス」も、その人類に対抗する「科学文明」を、持つ「サタナスの魔人類ホモサピレ」を、創ることにしました。


キュービンの大地は「ダルタニア」と、呼ばれました。地下世界は「アルザンティア」と、呼ばれました。何れもその地には、将来的に「狂暴な魔獣」や、食欲旺盛な「魔虫」と、言われる「巨大生物」が、徘徊する場所に、成りました。「そこでは、優秀な科学文明は、発展出来ない。」サタナスは、試案しました。もっと脅威の少ない土地が、必要でした。空を見上げると、そこには空間に浮かんだ「無数の大陸」が、有りました。それは、とても「不思議な光景」でした。その風景は、ここが「キュービン」で有るから、見ることが、出来るものでした。


「右側神サタナス」は「あの〝浮遊大陸″に〝サタナスの魔人類″を、創造しよう」と、思いました。彼等の姿は「人間(ゼビスの人類)」と、大差無いものとしました。彼等は、人間と同じような、能力値を与えられました。魔人類単体では、攻撃能力が低いのですが、彼等には、人間と同等の「モノを作り出す能力」を、授けました。


「サタナス」は、魔人類を創造すると、彼等に命じました。「優れた科学文明を、創始せよ。」サタナスの魔人類達は「ホモサピレ」と、呼ばれました。人種は有りましたが、種族としては「単一種」でしたので、どの人種と交わっても、子孫を残すことが出来ました。彼等は「広大な浮遊大陸」に、領土を与えられると「創造主」で有る「右側神サタナス」の、期待に応えるべき「急速に科学文明」を、発達させました。


彼等は、非常に出来の良い「魔人類」でした。何千年も経つと「ゼビスの人類」と、大差無いか、少し上ぐらいの「科学文明」を、築きました。「創造神サタナス」は、それを見ると「とても満足」しました。

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