第七話 蓮is小野葉★
第七話 蓮is小野葉★
~次の日~
忌々しい花野副会長に殴られた傷がまだ痛い。
くそ、親父にも殴られたコトないのに…。
フッフッフ…、しかしそんなコトでめげるオレではない(少しぐらいめげてください)。
今日もとびっきりの作戦を考えてあるのさ★
そんなこんなで、オレは朝6時から学校の校門前で炎香を待ち伏せなのだ。
~朝7時~
ようやく炎香が登校してきたぜ。
案外登校すんの遅いな(アナタが早過ぎるだけです)。
「季節会長、おはようございます」
オレはお得意のキラキラスマイルをお見舞いしてやる。
惚れても知らねえゼ!?
「あっ、おはようございます。今日も元気なんですね、雨宮さん」
そう言って奴は花のように微笑んだ。
か、可愛い……。
って違っがーう!!
オレが見とれてどうする、オレが!!
でも可愛かった…。
だーかーら、違うだろ、オレ。
奴は敵だ。
コレは奴の作戦なのだ。
騙されちゃいかん…。
「あぁ」
オレはその後、炎香を教室まで送ってやる。
大人の優しさってやつだ。
真の大人は、敵にだって情けをかけてやるんだ。
それが大人ってもんだ。
だから、オレは大人なのだ。
しかし、それから何日たっても、オレは奴を意識するようになった。
そう、アイツが雨手鹿 炎香だと分かったあの瞬間から。
アイツの一つ一つのくだらない仕草の全てが可愛く見える。
女の子らしく見える。
そして炎香が他の男を会話をしてるのを見ると、かなりイライラする。
これは、この気持ちは……。
『嫉妬』?
続く
次回は来週の金曜日になります。
次回もお楽しみに。