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ラミィのおもちゃ箱  作者: らりるらるらら
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8

「さーて、エロ同人誌でも買うか~。表紙詐欺は萎えるから、きちんとサンプルにも目を通さないとな。ん?これは私と遮音の...。」

サンプルを読んだラミィは怒りにわなわなと震えた。

「なーんじゃこの妄想は!キャラ崩壊が甚だしいぞ!仲間を集めて作者に苦情を呈してやる!」



「ふふんふふーん。」

セクサラミィがデジタルイラストを描いていると、

「お邪魔ー!」

「貴様!万年頭ピンクが何しに来た!」

「お前も一緒やろがい!それよかこれ見てみ。」

「これは!解釈の不一致。まず遮音様はこんな安い台詞でときめかない。」

「感想はどうだっていい。かちこみじゃ。」

「おう!」

二人はパソコンの中へ飛び込んだ。



電子の道を突き進む二人。

「作品をアップロードしたパソコンはもうすぐだ。ファイアウォールを何とかしろ!」

「がってん!」

光の分厚い壁が出現した。

「これ、ラミィの水着ー。」

ひょいと投げると、光の壁はそれを避ける様にポッカリと穴が開いた。

「行こう。」

「納得いかないのは私だけかァ?何で避けるんだよ!臭いのか!」

ファイアウォールを抜けると、強い光を放つ場所を見付けた。

「見て!あそこだよ!」

「臭いのか!なあ!汚いのか!」

二人は光の中に呑み込まれた。



「くるりんぽん!」

体を丸めて一回転して着地した。

そこにいたのは...。

「のこった!のこったのこった!」

「ふー!ふー!」

「こら!息吹きかけるの反則だぞ!」

紙相撲で白熱する邪布と遮音だった。

「何やってんだよ!」

「紙相撲。」

「あとこの同人誌、描いたのお前らだな!」

「ちっ、バレたか。」

「何でエロ同人なんだよ!」

「家計が火の車だからね。お金が無いから遮音と二人で副業してたのさ。」

「そうなのよ!貧乏極まって紙相撲で三時間遊べる様になったわ!」

「同人誌描けよ。」

「ラミィ、事情がわかったんだ。私達も手伝おうよ。」

「ああ...そうだな。セクサロイドにそう言われたら、やらない訳にはいかないな。」

「やった!ラミィ先輩と一緒にお仕事出来るんだ!」

「ああ!描くぞ!エロ同人!」

この後、この四人が伝説の吸血鬼を退治するのはまた別の話。

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