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ラミィのおもちゃ箱  作者: らりるらるらら
7/33

7

環境破壊により死の星と化した地球から脱出すべく、ラミィと茶黄はロケットに乗って宇宙へと出発した。

「これで地球ともお別れかー。」

「ちょっと寂しくもあるな。」

「それにしても、師匠がこんなのの免許持ってたなんて初めて知りましたワ。何で教えてくれなかったんだよ。」

「あー。若い頃は資格取りまくってたからね。後になって思い知ったよ、簡単に取れる資格は就職に役に立たないって。確かこれは通信教育で取ったよ。」

「通信教育なんだ...。なんか不安になってきた。燃料はちゃんと満タンに入れてきたんでしょうね。」

「大丈夫、予備もあるよ。ホラ。」

茶黄が見せたのはノンアルコールの缶チューハイだった。

「ノンアル!?そんなんでロケットが飛ぶ訳ないでしょーが!」

「馬鹿言え!実際に飛んでんだよ!」

ブーブーブー!

「え、何?警報?」

茶黄は慌ててコントロールパネルを操作した。

「む、敵だ!」

「敵?一体何が。」

ふと窓から外を見ると、ジェットコースターが宇宙空間を駆け回っていた。

「何でジェットコースターが!」

と。

ジェットコースターから一升瓶が飛んできて、機体を大きく揺らした。

「おわ!一体何なんだ!」

よく目を凝らすと、そこに一人の娘の姿が見えた。

「私のノンアルをこんな無駄遣いしやがって!万死に値する!」

「遮音!」

「堕ちるとこまで堕ちたな。」

「おめーのせいだろ!」

「そんなことより腹減ったな。ピザの宅配でも頼むか。」

プルルルル。

「ピザよりビーフシチューの気分だな。あとパスタとグラタン。」

ガン!

遮音の投げた一升瓶が機体を大きく損傷させた。

「おい!穴開いたぞ!」

「リサイクルショップで買ったからか!安物買いの銭失いだぜこんちくしょう!」

「うわー!墜ちるー!」



墜落して地球に戻った二人は暫くゴボウで殴りあっていたが、疲れたので止めた。

「あー。疲れた。喉渇いた。」

「水探しに行くかー。」

目の前に遮音が飛び出してきた。

「私の出番ね!乗りなさい!」

「わー。遠足だー。」

「おやつは三百円に入りますかー?」

ジェットコースターに乗った三人は、水を求めて旅に出るのであった。

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