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ラミィのおもちゃ箱  作者: らりるらるらら
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雲の上、一面の青に塗り潰された高度に二人はいた。

「邪布た~ん、何処にあるのよ天上の人々が住まう場所ってのは。」

「分厚い雲の中だ!」

「そんなの無いよ!って、何してるの?」

見ると、邪布はリンゴを持った手を前に突き出していた。

「望むものはこのリンゴが教えてくれる。」

パッと手を開くとリンゴは落ちていき、雲の中に突入した。リンゴはどんどん落ちていく。

ヒョイ。

沢山のリンゴから一つを手に手に取った友隣。

「たまには私がリンゴ剥いてあげるね。」

「友隣ちゃんリンゴの皮剥き出来る様になったのね。成長を感じる~。」

「ちょ!泣かないでよそんなことで!あたしだってそれぐらい...わわ!」

躓いた拍子にリンゴが宙に放り出された。

パシッ。

「リンゴを投げてくるとはいい度胸じゃねぇか青二才が。」

「ふふん。茶黄さん、うちら百合連合が天下取らせてもらいますよ。」

「生意気言うなよ遮音。勝者はBL連合だ。やっちまうぞ野郎共!」

遮音にリンゴが投げ返された。

スパーン!

リンゴが真っ二つに斬れて落ちた。

「ナイス~。」

夏霧は次のリンゴで手遊びしている。

「斬れないもの皆無!癒論!」

癒論が両足を広げ刀を天に掲げると背後で爆発が起きた。

「わー凄い特撮みたいー。」

パチパチと手を叩く夏霧。

「どれどれ、我が毒味してやろう。」

空河内がリンゴを拾った。

「ん?」

下半分のリンゴの断面がモリモリ盛り上がった。

「どーん!」

断面から頭はリンゴで人の体をした手の平サイズの何者かが飛び出した。

「わ!」

空河内は驚いてリンゴを手放した。

「俺はリンゴの精霊!リンゴの扱いが酷いので議員に直訴しに行く!」

そう宣言し走り去った。

が。

コンビニの前を通過した時だった。

ぐきっ!

突然首をもぎ取られた。

「くびくび~!ぺこ太郎とキャッチボールしよ~。」

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