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ラミィのおもちゃ箱  作者: らりるらるらら
17/33

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ぎゅいーん!

「ミキサーに替えてみたけど、調子いいね。」

惚莇は上機嫌でコップにフルーツジュースを注ぐ。

「次はリンゴとバナナとブドウで試してみるか。」

ぎゅいーん!

「ぎゅいーん!バリバリバリ!」

「何?遮音ちゃん。」

「バリバリバリ!」

「だから何!」

ミキサーを止める。

「...。」

遮音も止まった。

ぎゅいーん!

「ぎゅいーん!バリバリバリ!」

ピコーン!

「お!いいところに新型ミキサーがあるじゃねぇか!」

遮音の口にフルーツを放り込んだ。



その頃、胃の中では。

「わ!見ろメロン!友隣先輩!新しいのが流れてきた!」

「ラミィちゃん、仕事中は私語厳禁だよ。」

「そうそう、工場長に見付かったら注意されるんだからね!」

「へいへい。黙って皮むきします。」

黙々と作業する三人。

しかし。

「あー!」

「わ!何だよメロン。」

「友隣先輩がブドウをポケットに入れた!」

「え!そ、そんなことしてないよ。」

「怪しい。」

詰め寄る癒論。

しかし、ラミィは歯牙にもかけない。

「先輩母子家庭だからな。」

「でも...。」

そこへ、茶黄が回転するダンベルに乗って現れた。その手にはビール瓶が握られている。

「かーっ!下っ端に朝から晩まで働かせて飲む酒は美味いなー!」

作業台から適当にフルーツを取り、口に入れた。

「工場長!何してるんですか!」

「うんにゃ?ああ、お前らもちょっとぐらい食べていいぞ。バレへんバレへん。余った材料でジュース作ってもわからんて。」



バリバリバリ!

遮音の口からミックスジュースの入った瓶が飛び出した。

「量が少ないな。」

不審に思い中を凝視する。

「ん?何か異物が。」

更に目を凝らし、その正体を看破した。

「退職願だこれ!」

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