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いつも笑顔な令嬢とその原因を作った従者

作者: 光井 雪平


 彼女はいつも笑顔であった。いかなる状況でも、どんな相手と話をしていても。

 周りには不気味がられていた。彼女はそれを知っていても、それでもいつも笑顔であった。

 

 彼女の名前は、アルテシア。フィラード侯爵家の次女であり、この国では成人である16歳に明日なる。そして、成人したらすぐにチューダー伯爵家というフィラード侯爵家とは派閥が違うところの嫡男であるカイルと結婚するのが決まっている。政略結婚である。


 俺はそんな彼女にずっと付き従っていた。

 俺の名前は、ステイン。俺は今年20歳になる。俺は8歳の時から、アルテシア様の従者として働いている。

 でも、俺が従者として彼女のそばにいるのはあと少しのことである。彼女が嫁いだら、俺は従者をやめ旅に出るつもりであった。


 だが、まだ先のことだな、と思いながら俺は、目の前で本を読んでいるアルテシア様に声をかける。


「アルテシア様、もうお休みになられたほうがいいのではないでしょうか?」

「そうね、ステイン、明日は早いし」


 アルテシア様は俺の言ったことに従い、本を閉じる。そして、こちらを向いたままでいた。

俺はそれを不思議がりながら、問う。


「何用でしょうか?」

「ステイン、あなたはどうしても私の従者をやめるの?」


 アルテシア様はこの問いの時も笑顔であったが、長年の付き合いから彼女が不安と不満を感じているようであった。


「ええ、ミーナたちがいれば十分でしょうし」


 俺はそれだけを返答する。彼女はその返答に満足してなさそうだったが、俺が何も言うつもりはないことに気づくと、笑顔の中に失望の色を少しだけ見せる。俺はそれに動揺しながらも何事もなかったかのようにふるまう。

 この俺の動揺も気づかれていることに気づきながらも。


「では、私はここで下がります」

「ええ、明日は色々と忙しいと思うからよろしくね」

「ええ、任せてください」


 俺はそれだけを言うと、彼女から背を向け、部屋の出口に向かう。部屋のはじにずっといたアルテシア様のメイドで、付き合いが長いミーナは俺をにらんでいた。

 なぜ睨まれているのかはわかっている。でも俺にはこれしか選択をとれないのだ。いや取るべきではないのだ。


 俺は部屋をでると、屋敷の見回りに向かう。いつもの日課であった。この日課を行うのはあと数回と思うと、どこか感慨深くなる。


 俺が見回りを終え、自分の部屋へと向かうと扉の前にはミーナがいた。ミーナは俺を待っていたようであった。俺はどんなことを言われるかの予測がついていた。


「ミーナ、話なら中でしよう」


 ミーナは無言でうなずく。感情を押し殺しているようにしてたが、怒っているのは俺にはわかった。俺はミーナを自分の部屋に入れる。そして、机に対面で座る。俺はミーナに言いたいことは言ってくれ、と促す。ミーナは俺にすぐさま問うてくる。


「従者をやめて旅に出る気持ちは変わらないの?」

「ああ。変わらない」


 俺は即座にそう返答する。ミーナは俺の即座の返答を聞いて、さらに怒りを強めたようであった。小さい声ながらも、語気を強めた声で彼女は言う。


「アルテシア様のお気持ちはわかってるでしょ、あなたは」

「わかっている、だからこそだよ」


 俺はそう返答する。ミーナはきっと目を吊り上げて、俺をにらむ。そうにらまれてもどうしようもないことだ。


 アルテシア様は、俺に従者である俺に向けてはいけない感情を向けている。

 恋心を、恋愛感情を。

 それに俺が気づいたのは、ずっと前のことだ。俺はそれを気づいてからも、それには気づかないふりをしている。その気づかないふりは看破されているだろう。


 それだけ、俺とアルテシア様の付き合いは長すぎる。だからこそ、彼女は自分に恋愛感情を持っているのだろうが。


「アルテシア様は俺のことを忘れるべきだ、そして、カイル様と仲睦まじくしたほうがいい」


 ミーナに睨まれながらも、俺はそう言った。それを聞いたミーナは激昂する。


「カイル様はアルテシア様のことを政略結婚の相手としてか思っていないのは知っているでしょ。それにカイル様はアルテシア様を不気味に思っているのも知っているでしょ、あなたは」


 ミーナは大声でそう言う。俺はそれを止める暇はなかったが、おそらく俺以外誰も聞いてないだろう。ミーナは一瞬しまった、という顔をする。だが、すぐに表情を戻す。俺は落ち着いてそれに返す。


「ああ、知っているよ。でも俺のことを想うよりも、カイル様に向き合うほうが圧倒的にアルテシア様は幸せになれる」


(だって、俺はアルテシア様のためになることを一度もできていないのだから。むしろためにならないことしかしなかった最悪の従者なのだから)


 アルテシア様が常に笑顔なのは俺のせいであった。ミーナは俺が昔この話しをした時あなたのせいではないと反論したのだが。

 俺のせいなのだ、アルテシア様が常に笑顔になっているのは。俺は呪いをかけてしまった。彼女に。


 俺は初めて、アルテシア様に会ってから少しして、彼女が孤独であることに気づいた。アルテシア様のご両親は、アルテシア様と会うことはほとんどなく、使用人に世話を任せていた。

 両親はアルテシア様に全く興味を持っていなかった。ご家族で興味を持っていたのは、アルテシア様の兄と姉が主であった。兄は次期当主として、姉は王族に嫁がせる予定であったからだった。


 アルテシア様は姉がダメだった時の、保険程度にしか思っていなかったのだ。だから興味を持っていなかった。


 小さい頃のアルテシア様はよくそのことで辛そうにしていた。だから俺は言ったのだ、余計なことを。


『笑顔でいるほうがいいですよ。笑顔は人を幸せにし、自分も幸せにします』


 この呪いの言葉を、俺は本当になんのけなしにこれを言った。アルテシア様は俺の言ったことを信じた。そして、それに従っていた


 しばらくして、アルテシア様の部屋に行ったとき、アルテシア様は泣いていた。俺は何があったのか、と思いそれを尋ねた。そして、自分の愚かさを思い知ったのだ。


『お父様とお母様が、私を不気味な子だねって言ってたの』


 俺はこのアルテシア様が言ったことを聞いて、背筋が凍ったような心地がした。どうして、そんなことを言ったのかは俺にはすぐに想像がついてしまった。俺の余計な助言のせいで、彼女をより両親との亀裂を深くさせてしまったのだ、と。


 だが、その時は同時に自分のせいではないとも思っていた。あの時の自分は自分のせいだと思いたくなかった。だから自分のせいだ、と謝ることもしないで何も言わなかった。


 本当に俺は最低だったのだ、自分のせいだと思うのが嫌だった。だから俺はアルテシア様の呪いをそのままにしてしまった。


 俺はその呪いをどうにかしようと思った時はあったが、もう時が遅すぎた。今更後戻りはできなくなっていた。


 アルテシア様はあの日から、ずっと笑顔だった。それによって、家族との関係、友人との関係、すべてがもう取り返しのつかないものになっていた。

 アルテシア様は不気味な人だ、という印象がもう払拭することはできなくなっていた。


 だから、俺はそのままアルテシア様の呪いをそのままにして、ずっと従者として近くにいた。常に笑顔でいるアルテシア様を見ることで、罪悪感を持ちながら、自分が従者としてずっと近くにいることが贖罪になるはずだ、と思いながら。


「アルテシア様の幸せはあなたといることよ。それはわかるでしょうに、あなたは」


 ミーナは俺をまっすぐ見てそう言った。俺はアルテシア様がそう思っていることはわかっている。だけど、それはあの方の幻想なのだ。

 すべて俺のせいなのに、俺のおかげで今まで幸せだったと思っている。それともそう思うのが、彼女にとって都合が良いことかもしれないが。

 そこに関する気持ちは俺にはわからなかった。


 俺はミーナの言ったことに、何も返さず、ただこう言った。

「ミーナ、俺の気持ちは変わらない。明日も早い、もう寝よう」

「あなたは逃げるのね」


 ミーナは俺が言ったことにそう返してきた。俺に失望と怒りが混ざった視線を送りながら。俺は何も言わなかった。


 反論はできなかった、事実なのだから。


 しばらく、何も言わなかった俺にこれ以上話しても無駄だと判断したミーナは椅子から立ち上がる。


「もういいわ」

 

 ミーナはそれだけ言うと、部屋を出ていった。俺は彼女が部屋でていくのを確認すると、明日の準備をする。それが終わると、着替えてベッドに寝転がった。


 ベッドの中で、明日のことだけを常に考えた。アルテシア様のことや、自分の過去の過ちについては考えないようにしていた。



 翌日、俺はいつもの時間に起きると、今日のアルテシア様の成人を祝うパーティーのための準備をし始める。


 その準備の途中、ミーナは何も言わず、いつも通りの対応をしてきた。昨日の話はなかったことにしているようだった。だが、いつも通りの反応ではあったが、俺への視線は少し冷たいものであった。


 準備が終わると、俺はアルテシア様の部屋に行った。アルテシア様はいつもとは違うドレスを着ていた。今回のパーティーのために特注に作り上げたものであった。


「ステイン、どう似合っているかしら」


 彼女は第一声で俺にそう問うてくる。いつも通りの笑顔をしながら。


「ええ、似合っています」


 俺はそう返した。彼女は満足そうにすると、では行きましょうか、という。俺は頷くと、アルテシア様と一緒に部屋を出てパーティー会場へと向かう。


 パーティーはこの屋敷で行われることとなっていた。俺はパーティーの会場となるところの近くまで来ると、アルテシア様に言う。


「アルテシア様、申し訳ありませんが。私はまだ仕事があるのでここで」


 いつもなら、俺はパーティー会場まで送るのであった。アルテシア様は俺のこの言ったことに、少し疑問を抱いたようであったが、自分が主役であるので、遅れていくわけにも行かないと思ったのであろう。


「わかったわ、ではまた後でね、ステイン」

「ええ、また後程、アルテシア様」


 俺はそう言うとそこでアルテシア様と別れる。アルテシア様が見えなくなると俺は自分の部屋へと向かう。


 俺はアルテシア様のお父様と一部の人だけには話しているのだが、今日パーティーの最中に、ここを出る予定であった。

 アルテシア様に黙って行くことになるのだが、これが一番最良だと俺は考えていた。下手に別れの前に会えば、気持ちが変わるような気がしていた。

 

 部屋に着くと、俺は従者の格好から元々用意していた服に着替える。そして、整理してある荷物を持つと、昨日のうちに書いてあった手紙も持つ。


 俺は自分の部屋を出ると、アルテシア様の部屋へと向かう。そして、アルテシア様の部屋に無断で入ると、机の上に手紙を置く。


 そこには、今までの感謝とあの過去の過ちへの謝罪に関して書いておいた。謝罪を面と向かってしない自分は最低だと思いながら、部屋を出ようと扉のほうを向く。俺は扉のところにいた人物を見て固まる。ここにいるはずのない人がいた。


「ステイン、私に嘘をつきましたね」


 アルテシア様は笑顔でそう言った。その笑顔は、俺への怒りが含まれているものであった。俺は動揺しながら尋ねる。


「なぜ、ここに?」

「あなたが勝手にいくのを止めるためです。パーティーのほうは気にしないでください、忘れ物をしたと言ってきました」


 アルテシア様はそう言う。俺はどうして、来てしまったのだろうか?と考える。どうして、ばれたのか?とも。そんなことを考えていたのはばれていたようで、アルテシア様は言ってくる。


「あなたの考えはわかります。何年一緒にいると思うの?」


 彼女はそう言う。俺はそれを聞いて、まあそうだよな、と思ってしまう。俺もどこかで気づかれる気はしていたのだ。俺はどこかでこの状況を望んでいたのだろう。


「アルテシア様、申し訳ありませんでした。私のせいであなたをより孤独に追いやってしまった。謝って許されることではないいのはわかっています」


 俺は頭を下げる。今更遅いことはわかっている。だが、もうこの際、ここで言うほかはなかったのだ。ここで言わなければならないと考えていた。

 アルテシア様はしばらく何も言わないでいた。俺はその間頭を下げ続けていた。


「ステイン、確かに私はあなたの言ったことが原因で笑顔で居続けた。でも、それを選んだのは私です。それにいつでもやめることはできた。あなたせいじゃない」

「違う、俺のせいです。俺が余計なことを言わなければ」


 俺は頭をあげて、アルテシア様を見ながら言う。俺が悪いのだ、アルテシア様のせいとなるようなことは一個もない。


「ステイン、私はあの言葉にずっと感謝してるの。私は確かに不気味、と言われた。でもあの言葉を信じることでずっと幸せでいれたの」


 俺はそれをすぐさま否定する。


「いや、あの一言がなければもっとあなたは幸せのはずでした。俺のせいで」

「ステイン、違うわ。あの一言がなかったら、きっと私は逆に笑顔でいることができなかった。どんな時も、いかなる状況でも。もっと前に私の心は壊れていたのよ」


 アルテシア様は真顔でそう言った。いつもの笑顔はその顔からは見れなかった。俺はそれに目を見開いて驚く。


「笑顔なんてずっと前から捨てることができたの。でも、あなたが言ったことを信じてた、他の何よりもだから私は笑顔でいたの」


 アルテシア様は今度は笑顔でそう言う。その笑顔はいつものどこか偽りのものとは違う、自然な笑顔であるようだった。

 

「どうして、俺の戯言を信じ続けたのですか?」

「あなたが好きだから、初めて会った時からずっと。あなたの言ったことは否定したくない、信じたいと思えたの」


 アルテシア様は先程と変わらない自然な笑顔で言う。俺はそれを聞いて、この人は馬鹿な人だと思う。この人は初恋の相手たる自分のために、すべてを捨てていたのだ。家族も、友人も、周りからの評価も、自分すらも。

 

 それを知ったからこそ、俺は伝える。ずっと胸の内に秘めてきたことを。


「俺もアルテシア様のことが好きでした。初めて会った時からずっと」


 俺は初めて会った時からアルテシア様のことが好きであった。だから、今までずっと従者としていた。だからこそあの呪いの言葉に関して謝れなかった、謝れば彼女に嫌われると思ったから。


 俺の言ったことを聞いたアルテシア様は少し顔を赤らめる。そして、俺に向かって言う。


「ねえ、ステイン。お願いがあるの」

「何でしょう?」


 内容はわかる気がした。だが、それでも尋ねた。アルテシア様の覚悟を確かめるためにも。


「私と一緒にいてほしい、ずっと。だから、私をここから連れ去って」


 予想した言葉であった。ずっと一緒にいるためには、アルテシア様は貴族という立場を捨てなければならないのだ。アルテシア様が嫁げば、遅かれ早かれ俺は従者の任を絶対に解かれる。それが普通なのだから。


 アルテシア様のお願いはとても難しいものだ。アルテシア様は侯爵家のご令嬢だ。そんな人物をここから連れ去るのは難しい。それに連れ去ることができ、無事逃げられたとしても平民として生きていくのは難しい。

 

 だからこそ、断るべきであろう。俺のことを忘れて、貴族のご令嬢として生きていくのが本当は幸せなのだろう。


 だけど、それでも、俺は。


「わかりました」


 俺は承諾した。彼女のお願いを。どれだけ辛いいばらの道であろうとも、アルテシア様は覚悟を決めているのだ。それに俺もずっと一緒にいたいのだ、アルテシア様と。


 俺は机にあった手紙を持つと、それを破り捨てる。そして、これからどうするかを考える。全く準備はできてない。アルテシア様と一緒にここから逃げ出すための。


 それでも、ここから逃げ出さなければならない、今すぐに。


「アルテシア様、お話は終わりましたか?」


 アルテシア様の後ろから、そう言ってミーナが現れる。ミーナはいつものメイド服ではない格好をしていた。


「ええ、ミーナ。ここから出ることにしました」

「では、すぐに着替えましょう。時間はありませんし」


 ミーナはそう言うと、俺のほうを見てくる。


「ステイン、一度ここから出て会場のほうにアルテシア様は突然の体調不良で、パーティーに出られませんって言ってきて」

「待ってくれ、ミーナ。君はどうするつもりだ?」

「一緒に行くに決まってんでしょうが。私一人でここに残りたくないし、アルテシア様が心配だし」


 俺はミーナは何を言っているのだろうと思っていた。


「さっさと行きなさいよ。時間ないのわかるでしょ」


 ミーナは視線でさっさと行けというのもそう言いながら同時に行う。俺はミーナに感謝する。


「ありがとう、ミーナ。行ってくる」


 俺はそう言うと、部屋を出て会場へと向かう。



 部屋に残ったアルテシアはミーナに手伝ってもらいながら、元より準備していた動きやすい服装に着替え始める。


「あの馬鹿、私と昨日話した時は、全然だったのに。アルテシア様と話したら、考えがすぐ変わるとはね」


 ミーナは愚痴を言うように言う。アルテシアはくすりと笑う。そして、アルテシアはミーナに神妙な顔で言う。


「ミーナ、本当にありがとう。協力してくれて」

「気にしないでください。大切な主人兼友人の頼みは断れませんし、アルテシア様の幸せが私のすべてですので」


 アルテシアとミーナはステインが従者をやめて旅に出るというのを聞いてから、この日のための準備を隠れて進めていた。アルテシアがミーナに協力を持ちかけたのではなく、最初ミーナ主導でこのことは進められた。


 ミーナはアルテシアが幸せでいてほしい、という気持ちだけで動いていた。それだけミーナにとってアルテシアは大事な存在だったのだ。なぜなら、ミーナは最初全く仕事ができなかったのだが、アルテシアだけは笑顔でそれを受け入れて、メイドを辞めさせられそうになっても守ってくれたのだから。


 アルテシアが着替え終わる頃に、ちょうどステインが戻ってくる。


「言ってきた。でも医者が来るぞ。どうするんだ?」

「わかってる。だからすぐにでも行きましょうか。大丈夫ですか?アルテシア様」


 ミーナはそう言うとアルテシアに視線を向ける。アルテシアはゆっくりとうなずく。


「ええ、行きましょう。私たちの新たな未来へと」


 ステインとミーナは頷く。そして、三人は一度顔を見合わせる、全員が笑顔であった。決して偽りではない、自然な笑顔で。



 その後、三人は無事に屋敷から逃げ出すと、正体を隠して隣国へと渡った。

 彼らは隣国で幸せに暮らした。自然な笑顔が日常にあふれながら。


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