【事の始まり】
「おーぅし!今日はここまでな!!」
子供達の残念そうな声が飛び交う、それが、おれが、一番この読み聞かせをやる上でやりがいを感じる瞬間だ。
「えー、もぉーおわりなのー?続きが気になるぅー」
「来週またくっから、待ってろよ」
「はーい!」 「はーい」「はーい!」
「おかし!!」
「おい!ちょっと待て、今一人だけお菓子って言わなかったか」
「いった!」「いった」「いった」
「わかったよ。来週お菓子持ってきてやっから」
「やったー!!うーまいぼんが良い!」
「いや、ヂロルチョコ!!がいい!」
「わかったわかった、持ってきてやっから、早く
帰った帰った、親が心配してっぞー」
子供達が帰っていく中、一人だけ、帰らず残っている、銀髪の少女がいた。
「おーい。帰んねーのか?お菓子ならねーぞ。」
「今の話って、やっぱり貴方が....」
「何言ってんだ?」
「貴方が私の神様!」
「おれは、そんなんじゃねーよ、厨二はいってんのか、銀髪」
「まぁー、おれもわかんなくねーよ、お前ぐらいの年の時は、よく厨二じみた、妄想とか、発言とかしてたかんなー。ハハハハハ」
とか、言っているうちに、少女はどこかへ、行ってしまった。