兄妹2
続きっぽいのを書いてみました。深夜の創作って怖い!
どうにも妹ってのは苦手だ・・・
普段はこちらが近づけば罵倒し来るなと言うくせに、何か頼みごとがあるときは近くにいないことに文句を言う。まったく・・・どうしろっていうんだろうねぇ・・・こっちは下手に断れば親父がキレるからどうにもできねぇしなぁ・・・ちくしょうめ、涙がでるぜ。
「ねぇ、まだ用意できてないの?さっさとしてくれない?」
んぁ?なんのこっちゃ、せっかくの祝日なんだから寝かせてくれよな。
寝ぼけている俺の部屋のドアを激しくノックしたかと思えば勝手なことをぬかしている
用意も何も出かける予定すらなかった筈だが・・・
「はぁ?何言ってんのよ、この前買い物に付き合ってもらうって話したじゃない。ボケたの?」
買い物・・・あー、あのデートって言ってたやつかぁ。行くとも言ってなければ、日付も時間も場所も決めてないよな?なんで行くことになってんだよ・・・
「別に行かないって言ってなかったじゃない。大体近くに祝日があるんだから行く日くらい分かりそうなものじゃない?それにデートじゃないわよただの荷物持ちだからね」
全く俺にメリットがない話じゃないか、行く気がしねぇわー。なにこれギャルゲのイベントでもここまで理不尽なのないわぁ・・・
しかし、目が覚めてきたので考えてみる。祝日だということは親父が家にいる。まだこの状態に気づいてはいないようだが、だんだんと大きくなる妹の声を聞かれればどのようなルートをたどっても結論は変わりそうにない。くっそー、なんだこの無理ゲーは・・・朝一で泣きたくなってきたわ・・・
「とりあえず後20分くらいで出ないと開店に間に合わないからね。早くしなさいよ!」
あー、マジデヤル気ガオキネェ・・・今日は撮り貯めしてたアニメ見ようと思ってたのになー
・・・萎える・・・しかし親父に乗り込まれたらもっとめんどくせぇしなぁ・・・大体妹に甘すぎるんだよなぁ。仕方ねぇが行くしか選択肢が見えてこないわ・・・着替えるか。
「ようやく来たわね、ってなにその恰好だっさいわねぇ。一緒に歩く身にもなりなさいよ」
じゃあ誘うなよ、と言おうとしたとき親父がこちらを睨みつけていた。明らかに一緒に出掛ける俺に筋違いな嫉妬をしてやがる・・・変わってもらえるなら変わってやりたいが、それをすると妹が不機嫌になって自然と俺の旗色が悪くなる。これが四面楚歌ってやつか、きついわぁ。
と、考えていても仕方がないので嫌々ながらも服装のことを謝り時間がないことを強調してさっさと出かけることにした。
「仕方ないわね、今日は我慢してあげるから感謝しなさい」
はいはいありがとうございます、って親父こっち見んな!妹を邪険に扱ったわけじゃねぇよ!
早く家から出て少しはプレッシャーを減らさねぇと心がもたねぇ。
とりあえず行くか
「やっと行けるわね。今度はもっと早く支度しなさいよ」
わかったよ、行こうぜ・・・
楽しくもねぇのに祝日潰して外出とか・・・まじで泣けるわ・・・orz