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錬装機兵アルク・ミラー  作者: 四次元
怨嗟と願望の中で
51/112

49.錬金術と科学技術

「で、今の電話で端島は本当に来るんですか?」

「来るわ、絶対。あのお爺さんは、出し抜かれてしまったのをかなり根に持ってるから」


 勇治の不安を他所にメローネは断言した。

 さらに、それを補足するように隣からミューアが説明する。


「今回の一件で、彼は自分の目が現場に行き届いていなかったことを反省しているはずです。天北博士の裏切りはある程度は予測していたはずですから。その上で、あの欠陥は見抜けなかった。部下を信用出来なくなり、自分の目の届くところで事を起こすつもりです」

「さらに私が今すぐ行動に移すよう仕向けたからね。他の手段まで考えを回さないように」

「すべては計算のうち……ですか」


 またもや複雑そうな顔をする少年を顔を見て、更なるフォローが入る。


「でも言ってみれば、これが数少ないチャンスなのよねー。下手すれば最後になるかもしれないし」

「どうしてですか?」

「私も最初は端島に直接近づくつもりだったけど、もうガードが固いのなんの。この国の経済界を裏から牛耳っているだけあって、かなり用心深いのよ。貴方達の前に姿を見せたのも、それはもう滅多にない機会だったわけ」


 たしかに、あの状況では人質がいたとはいえ、勇治か明理が動けばすぐにでもあの老人を始末できた。事実、それを察知したわけだから、端島は早々にあの屋敷から逃げたのである。


「本当はあの時にでもウォーダに始末してほしかったんだけど、間に合わなくてアイキを助けるだけにしたのよ」

「アイキって……あの赤い奴ですか?」

「うん」

 

 当たり前のように、ごく日常的に名前で呼ぶメローネ。

 勇治は『奴を味方とは思いたくない』という台詞をアイスティーで喉の奥に流し込んだ。


「そんなことだから、今回はぜひキミに頑張ってもらってやっつけて欲しいの」

「……今回の襲撃について黎明の研究所の人には?」

「なぁーんにも」


 ある程度予想はついていた。

 こういうところが、あまり味方をしたくない一因ということがはっきりしてしまう。


「結局は、相手を誘き寄せるための餌にしか考えてないって事ですか」

「被害を抑えたいなら頑張ることね。あ、でもある程度被害を出さないと、お爺さんが出て来てくれないかも」


 露骨に不満そうな顔をする勇治を察してか、ミューアが慌ててローブの中を弄る。そこから取り出したのは、真紅の輝きを放つピンポン玉大の宝石らしきもの。表面には突出部がなく、綺麗に加工されてはいるが、勇治はすぐに天北博士にも見せられた賢者の石だと感づいた。


「あ、そうか。向こうに着く前に、傷を治してやらないとね」

「治す?その、賢者の石、で?」

「はい、一旦包帯を剥がしますね」

「大丈夫なのか……?」

「ユミル様じゃなくてもそれくらいは出来るわよ。ね?」


 腕の傷を治してくれるというのを断るわけにもいかず、勇治は包帯を取るのを手伝う。最後のガーゼを取るのは少し抵抗があったが、そんな決心をつける前にミューアの手によって剥がされる。ヨード液で真っ赤に染まり、生々しく縫合された歪な傷口がむき出しになり、当の本人も思わず目を逸らしてしまう。痛み止めを飲んでいるとはいえ、外気に晒される感覚は耐え難いものがあった。


「処置は大体済んでいるみたいですね。これならあまり時間はかかりません」

「まだ抜糸もしてないのに、よく平然と見れるもんだよ……」


 ミューアが賢者の石を傷口にかざすと、勇治の腕から光の文字が浮き上がってくる。腕が段々と熱を帯びてくるのを感じ、思わず生唾を飲む音を漏らしてしまう。


「ユージさん、何も異常がない時の自分の腕をイメージしてください。処置がしやすくなるので」

「お、思うだけでいいのか?」

「余計なことを考えると妨げになりますから」


 ミューアはそう言うと、真剣な表情で何かを念じるように目を閉じる。

 勇治の腕の光の文字が次第に浮かび上がり、宙に拡散する。金属を切った時の火花よりはまだ平和的だが、飛散した光の文字が車のシートや膝に粉雪のようにゆらゆらと落ちていく光景は、幻想的、と言うよりも、それを上回る不安を掻き立てた。

 

「このまま腕がなくなったり、とかはしないよな……?」

「黙ってイメージしてなさい、って言ったでしょ」


 運転席のメローネにも注意されるが、実際に体感している方はそうもいかない。

 しかし、ミューアの眉一つ動かさない『祈り』にも似た姿を見ると、口をつぐむほかない。

 勇治も思い切って目を閉じ、イメージすることだけに集中する。


「よし……」


 ミューアが何かを掴んだかのように、小さく呟く。

 瞬間、勇治の頭の中に何か液体のようなものが流れる感覚が襲い掛かる。

 思わず目を開けようとするが、不自然なくらいに瞼が、全身が脱力仕切っており、体の自由が全く利かなくなっていた。


(お、おい……!)


 頭の中、脳の表面を流れるその生暖かい液体はそのまま首を伝わり、負傷した右腕の方へと進んでいく。脳の表面にも液体が残っており、流れたと言うよりは、液体が脳と腕を繋いだような感覚だ。


(気持ち、わる……まるで頭の中を、覗かれているみたいだ……)

(……その通りですよ)

(うぉっ?)


 頭の中に直接響いてくるミューアの声に、勇治は頭の中で驚く。


(今、ユージさんのコード……魂の記憶にアクセスしているところです)

(博士が言ってた奴か……俺の考えていることが全部覗かれているってことなのか?)

(今のところは表層だけですよ。深層の記憶は見る方も結構きついんです)

(どちらにせよ、あまりいい気分じゃないよ)

(それは理解しています。ですから、あまり余計なことは考えずに、自分の健康な、いつもの腕の状態を想像してください。動いている時のイメージがあればもっとよいです)


 普段どおり動かしているイメージ、とは言っても、日常で腕の動かし方に細心の注意を払っている時などそうそうあるものではない。中々難しい注文だと思うと、ミューアの方もその考えを悟り、表現を変えてくる。


(えーっと、普段どおりが難しいなら……そうだ、腕立て伏せはやったことありますか?)


 流石にやったことのない人間の方が希少だろうと心の中で呟きながら、勇治は提案の通りにイメージを始める。あまりきついイメージあるのもどうかと思ったが、腕立て伏せをやる上では仕方ない。加えて、運動に関連して、部活の時のハンドボールの際のボールを投げるイメージ、昔やっていた剣道の時のイメージを織り交ぜた。

 ミューアからの口出しがなくなり、脳の表面に溜まっている液体が、腕のほうへと少しずつ移っていくような感覚を覚える。奇妙な感じであるが、決して気分の悪いものではない。

 

「もう、いいですよ……目を開けてください」


 ミューアの声で我に帰ったものの、しばらく目を開けることができずにいた。脳の表面の液体の様なものが、完全に腕へと流れ切り、腕の熱っぽさも収まっている。途中から心地良い感覚になっていただけに、少し眠ってしまったような気すら覚えてしまう。

 おそるおそる目を開けると、目の前には、車の窓を開けて外からの風で涼んでいる少年の姿。心なしか息は少し荒く、激しい運動でもしたかのように顔が汗ばんでいた。

 そして、少し遅れて、何事も無かったかのように傷一つ無い自分の右腕の存在に気がつく。


「何ていうか……凄い、な。錬金術ってこんなことも出来るのか……?」


 勇治は確かめるように自分の腕を、もう一方の手で掴んでみたり、つねってみたりする。しかし、余計な痛覚はまったく反応しない。完全に通常状態の自分の腕だ。


「モノを自在に作り出したり、酷い怪我まで治したりまで出来るのか……本当に使い方次第なんだな……」

「使い方次第、ね。それなら、絶対に悪い使い方をするのが人間って奴なのよ」


 勇治はしみじみと呟くが、それに反応したのか前にいるメローネが皮肉で返す。


「そんな風に……思うんですか?」

「逆にそんなことは無いって言い切れる?」

「だったら、あんた達の主人もそうだと、同類じゃないのか?」

「その力はユミル様が見つけたものだから。どう使おうと勝手でしょ?」


 そこには、倫理観も善悪もない。そんなものは一切関係ない。

 妙に噛み合わないというか、取り付く瀬すらつかめない議論になり、傷を治したお礼を言うのも忘れて勇治は尋ねる。


「そういえば、お前も人造人間ホムンクルスって奴、なのか?」

「はい……」

「ユミル様曰く、ミューアは一番人間に近い存在として創っているみたいだけどね」

「人間、か……」


 随分と疲労している様子のミューアを見かねて、勇治はクーラーボックスからオレンジジュースを取り出し彼に手渡す。ミューアは軽く礼を言って、ジュースを喉を鳴らして飲み始めた。


「……ふう、失礼しました。どうも錬金術の後は体がしんどくて」

「人の魂の情報を読み取る、か……ゲームとか漫画とかで見る錬金術とは大分イメージが違ったけど」

「本当は錬金術というのも正確ではないですからね。先生が見つけたこの力は、あくまでも錬金術の『ようなもの』。もっと言えば、この力を示すものとして、最も近かったものが錬金術という言葉といいますか……」

「何だか、えらくあっさりととんでもないこと暴露してないか?」

「先生もちゃんと明言していますよ」


 ごもっともな指摘にも、ミューアは特に表情を変えることはない。むしろ今更知ったのかというような口調で返す。また話がややこしくなってしまったと勇治は頭を抱えるが、周囲の風景の変化にふと視線が止まる。

 車はいよいよもって周囲を森に囲まれた、家はおろか畑一つ無い山道へと入っていた。時刻はちょうど昼過ぎとはいえ、鬱蒼と茂る杉林のせいで道路はライトを灯さないと先が見えないくらいに薄暗い。端島の屋敷に連れてかれた時を思い出し、警戒心が少づつ強まっていく。

 

「さて、この辺りね」


 メローネは離合用らしき道路脇のスペースに車を駐車し、車を降りるように促す。外気は想像以上に冷んやりとしており、木々が風で揺れる音が響く音以外に雑音もない。

 目的地に到着、といっても、周囲に建物らしきものは無く、人の気、動物の気もほとんど感じられない。勇治も何かしらの罠かと警戒するくらいの静けさであった。


「この近くに研究所が?」

「正確には、ここから森の中を通って4kmくらい先ね。もう少し道路を進んだ先に入り口があるんだけど、監視カメラがあるし」


 本来なら関係者以外にはほとんど使われない道路。その前を通り過ぎるだけで相手に余計な警戒を与えてしまう。それにしても、部屋着で下草の生い茂る森の中を通れというのも中々酷な話だ。

 

「あくまでもここからは潜入ミッションよ。敵も味方も貴方がここに現れるとは思っていない。ドンパチが始まったところで、まさかの正義のヒーロー登場っ!てな感じで」

「別にどちらの味方でもないんですけど……」


 メローネの演出案には耳も貸さず、勇治はせめて飲み物のストックくらいは持っていこうと、車の中にあるクーラーボックスからお茶のペットボトルを取り出す。ちょうどその時にミューアが後ろのトランクから、なにやら大きなビニールシートの様なものを取り出していた。


「ちょっとこれを被せるのを手伝って貰えませんか?」

「いいけど……」


 グレーのシートは車一台がすっぽりと覆われるくらいの大きさで、シートの端々には機械のようなものが付属していた。下の地面まで丁寧に被せ終わると、ミューアは機械のスイッチを作動させる。

 すると瞬く間に車の姿がすうっっと消え、あたかもそこに何もなかったかのようにカモフラージュされてしまった。これには勇治も素っ頓狂な声を上げるしかない。


「光学迷彩装置、稼動良好……透過率もまずまずですね」

「な、なんだこりゃ……ますます持ってマンガだな。これも錬金術の一種か?」

「いえ、これはただの科学技術です。試作段階のものですがね」


 勇治は透明な空間に手を伸ばすと、確かにそこにはシートを通して車の感触があった。しかし、シートをずらすと揺らめきが生じ、車体の全体像が浮かび上がる。


「あまり触らないでください。最新のメタマテリアルを使っていますけど、大きな動きには弱いんです。さらに補助的に微弱電磁波を発生させてますので、熱と音も結構出てるんですよ」

「さ、さっぱり解からん……確かによく見れば、そこに何かあるんだなとは分かるけどさ」

「黎明の軍事技術開発部門からパクって来たんだけど、実用性としてはイマイチかしら。帰る頃までには見つからないと思うけど……あ」


 突如メローネが何かに感づいたように、勇治とミューアの手を掴み森の中に放り出す。ほどなくして、周囲にエンジン音が鳴り響き、大型のトレーラーが目の前の道路を通り過ぎた。


「危ない危ない……でも、ここから見た感じだと気づいてはないみたいね」

「随分とデカいトラックだったけど……やっぱり黎明のですか?」

「意外と車通りはあるのよ。9割9分関係者のだけど」


 あらためて見ると道路は人通りの少ない山道にしてはかなり綺麗に舗装されている上に、広さも二車線分はある。このような離合場所は先程の大型トレーラー用に作られているようであった。


「さて、そろそろ行きましょうか。時間に遅れると、先にあのお爺さんに更地にされかねないから」

「そんな爆撃でもするかみたいに……」

「用が済めばやりかねないかもねぇ」


 冗談を交えながらメローネは先行して森の中に入って行き、その後ろを勇治とミューアが追う。

 森の中は特に抜け道があるわけでもなく、まさしく茂みを掻き分けてと行くような状態であった。流石の勇治も木々の小枝や下草の硬い枝葉に何度か手をかすめる始末。傾斜がそこまできつくないのがせめてもの救いだ。

 メローネは流石にホムンクルスだけあってか全く息を切らしておらず、後ろの二人のペースにあわせてちょこちょこ足を止めてくれている。が、それは勇治のためと言うようりもミューアのためであった。後ろを見ながらやや困ったような表情して、勇治もその事に気づく。


「だいじょうぶ~?」

「はぁ……はぁ……なんとか……」


 勇治も体力はそこそこあるので、周囲の涼しさもあってか軽く汗ばむ程度で済んでいるのだが、もう一人のミューアがネックであった。ただでさえ体力がなさそうな成りの上、森を舐めているのかと言わんばかりの全身ローブ姿だ。ところどころ服を枝に引っかけているので、余計に時間を食っている。


「やっぱりあんた留守番の方がよかったんじゃない?ボウヤが時間に遅れちゃ話にならないわよ」

「それも、そうなんですけど……黎明の錬金術のレベルを……どうしても見ておきたくて……」

「『人間に近い』ってのはこれだからねぇ……」


 呆れたかのようにメローネは溜息をつく。

 傍からすると相当な言い草だが、一応は弟を見守る姉のような感じに見えた。


「黎明の錬金術の研究についてはあんたたちも知らないのか?」

「う~ん、ユミル様が非協力的だからねぇ。『だったら俺達も勝手にやる!』って感じで拗ねられたのよ。たまに本部に来る報告書をこっそり見てるだけで」

「じゃあ、さっきの光学迷彩は?」

「錬金術の研究所と、軍事技術開発部門は別。向こうは向こうで『あんなオカルト信用できるか!』って感じで仲悪いし」

「…………」


 思わぬところで敵方の綻びが露になる。

 メローネの話によると、研究者達にも色々と派閥があるらしい。


「先生の錬金術は、科学とは全くの別物ですから。応用を効かせられるとはいえ」

「の、割には、お前は科学にも詳しいじゃないか」

「アルク・ミラーへの応用に限って言えば、ですね。武器そのものは錬金術だけでは作れません」

「そういえば、博士も武器についての情報がないと、作り出せないって言ってたな」


 量産型の錬装機兵の武器はあくまでも東郷から渡されたデータの流用。ユミルなら武器情報をそのものをコードにして人間に埋め込むことができるであろうが、それにはまず武器の原理、素材、構造を理解しておかなくてはならない。要は、まるっきり空想の兵器は使えないということである。


「じゃあ、さっきの光学迷彩も?」

「やろうと思えばアルク・ミラーの装備に加えることもできますが……敵も同様ですよ。しかし、情報量が多いから容量はだいぶ食うでしょうね」

「コードに容量とかあるのかよ……」

「もちろんです。そもそも人間のコードは量だけの問題ではなくて……」


 ミューアが癖なのか講釈をしようとした瞬間、メローネが彼の口を押さえる。単にしゃべり過ぎなのかと思ったら、もう一方の手には振動を続ける携帯電話が握られていた。

 

「ああ、俺だ……そうか……流石に行動が早いな……ああ、大丈夫だ……健闘を祈るよ……」


 すぐに先程のフランク(?)の低音ボイスで、通話に応じるメローネであったが、その表情にはやや焦りが感じて取れた。通話はすぐに終わり、今度は携帯の電源も切られる。


「あと3分で来るってー」

「マジすか……?」

「上空からの襲撃よ。まずは高高度からの爆撃で軽く牽制。その後、降下部隊を突入させて、研究所の制圧と天北博士の確保。すっごく荒っぽくて、お金のかかる作戦ね」

「爆撃って……大丈夫なんですか!?」

「周りに漏れない様に最小限に抑えるらしいわ。愛しのハニーが黎明に潜入しているって『設定』の私を心配して教えてくれたけど」


 もうあまり時間の猶予はない。

 つくづく躊躇する暇すら与えてくれないと、勇治は心の中でぼやいた。


「研究所まではあとどのくらいですか?」

「ここからかなり急いで15分ってところね!爆撃のことを考えると逆にちょうどいいわ!」

「それと端島は!?来るんですか!?」

「ハニーの口ぶりだと9割方来るわ!」


 勇治はペットボトルのお茶を半分飲み、ミューアに向かって放り投げる。

 メローネも軽く頷いて、軽い笑みを浮かべる。


「来たいんだったら後からね、ミューア」

「分かりました!二人とも気をつけて!」


 さらに勇治に目配せすると、メローネは明らかにこれまでとは違う速さで駆け出す。勇治も彼女の『かなり急いで』の意味を理解し、すぐさま錬装化してその後を追いかける。

 まるで野生の獣の様な彼女の俊敏な動きに戸惑うが、勇治の方も先程とは違って周囲の環境をあまり気にしないでよい。ただ、真っ直ぐ彼女の後ろを付いて行くだけでよい。

 程なくして森の向こうから聞こえて来る爆音が、新しい戦闘の始まりを告げた。

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