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第二話 作戦練るぞー!
ガチャン!
「大人しくしておけよ、この疫病神が!!」
、、、こいつら絶対に舐めてやがるな。
勝手に召喚されて被害者は俺なのに、地下牢に投げ込まれるし話は聞いてもらえないし散々だな。
本当にこの国ヤベェな。
やっぱりなんとしてでもこの国は脱出したほうが得策かな。
とりあえず敵国に売られてやるか、癪だけど。
あのおっさんよりはマシだろ。
でもなぁ、俺と一緒に召喚された女の子はだいじょうぶかね、、、
まぁ、俺よりぞんざいに扱われることなんて早々ないか。
うん、同郷のよしみで助けを求めてきたら手を貸すくらいの感覚でいいか。
よしっ、決めた。
作戦としては、敵国に売られてやる→やばかったら逃げるでいいか。
で、あの女の子は助けられたら助ける、それ以外は不干渉。
って感じか。
方向も決まったしとりあえず、寝るか。
睡眠は大事だからな。
眠いとなんかうまく動けないし、それに何もやることないしな。
「おやすみ。」
こんなに一人で静かにしているのはいつぶりかな、、、
そんな俺の考えが寒い地下牢の暗闇に溶けていった。