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第十八話 ロイはやっぱり優しい

「ヒック、ヒック、、、」



俺が一通り泣き終わると、ロイはずっと抱きしめていた腕をそっと離した。


スルリとなくなっていく感触に俺は心無しかさみしいような感覚がした。



「ミカド。」



ロイは俺に向き合うとじっとこちらを見てきた。


俺はその射抜かれるような目に見をすくめた。


なぜなら、俺はロイの言ったことを無視してここまで来てしまったからだ。


ロイが口を開いた。


怒られる、、、!


俺は咄嗟に身構えたが、ロイが放った言葉は俺の予想に反して優しいものだった。



「無事で良かった。」



「えっ?」



「怪我は?ないか。」



「ない、けど、、、」



「そうか。」



ロイはその言葉を聞くと、次は騎士団の人たちに指示を出し始めた。



「各自、負傷しているものは後方部隊へ運べ!また、動けるものは魔獣の残骸がないかの確認を!!」



テキパキと自分の仕事を全うしているロイに少しの戸惑いがうまれた。



「、、、ロイは怒ってないのか?」



「確かに怒りはある。」



そっか、やっぱりそうだよな。


怒ってないわけないないよね。


俺が落ち込んでいるとロイはそんな考えを遮るように言ってきた。



「だが、それよりも感謝のほうが大きいな。」



「感謝?」



なんで感謝なんだろう。


俺は約束を破ったのに、、、



「あぁ、ミカドがいなかったら俺は今頃死んでいたからな。」



俺はその言葉に胸が詰まるような思いになった。


そして、ロイは俺の頭にポンッと手を置いて撫でてきた。



ポンッ

「ありがとう、ミカド。助かった。」



「——うん。俺もロイが生きていて嬉しい!」

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