第十七話 涙
眩い光が俺達を包んだあと、そこにはただただ普通の光景が広がっていた。
俺は、そのことに驚いた。
「魔物が、いなくなってる、、、?」
しかし、すぐに正気に戻りロイのもとに駆け寄った。
「ロイ!」
するとそこには信じられないような光景が広がっていた。
「ミ、ミカド、、、」
なんとそこには、怪我が完治した様子のロイと魔獣が綺麗サッパリと消えていたのだ。
そして、このことに驚いて周りを見てみると、騎士団の人たちも傷が癒え、顔色も良くなっていた。
なんでこんな事になったのかはわからないが、俺はこのことに歓喜した。
ロイが、無事だ。
よかった。
ロイが死んだら俺は——。
「ミカド?どうした。」
そうして考えているうちになぜだかロイが慌てだした。
俺はなんで慌てるのかわからなかった。
ん?
なんか頬濡れているような、、、
そうか、俺は、、、
「泣いている、のか。」
泣くのなんて久しぶりだなぁ。
こっちに来たときですらなかなかったのに。
だめだ、これ以上泣いたらもっと困らせてしまう。
そう考えているのになぜか涙は止まらなかった。
俺がそんなことを考えているうちにロイはなにかを考えて、すぐに俺のほうに手を伸ばした。
「?ロイ、どうしー」
バッ
ロイは俺にハグをしてきた。
ただなにも言わずに、こちらからの答えを待つように。
俺はそのことに心がいっぱいになった。
「——ミカド、もう、大丈夫だ。」
俺はその言葉で一気にせきがはずれたように、なにかが押し寄せてきた。
「う、、、う”〜」
「大丈夫、大丈夫だ。俺は無事だ。」
さらに頭も撫でられて優しい言葉もかけられたためもう我慢の限界だった。
「うあ〜ん!ロイが、ヒック、ロイが無事でよかったよ〜、、、!!」
その時俺は声を上げて初めて泣いた。




