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世界、時間

【高次元知性体の世界】

 さまざまな世界を日曜の趣味程度で創造できる高次元知性体が住む世界。

 我々人類が、我々が住む世界に名前をつけていないように名称はない。

 はるか高次元の世界であるため、三次元に住む知的生命体に全容を理解することはどのような手段であっても不可能。


・高次元知性体

 能力や技術レベルは人類をはるかに凌駕している。

 生まれたばかりの高次元知性体でも、地球の全戦力を差し向けても薄皮一枚程度のダメージを与えることさえ不可能。

 しかし、精神性そのものは人類とそれほど変わらない。

「1+1=2」「A=B、B=C、ならばA=C」といった論理構造は共通しているため、その積み重ねで発生する精神活動も結局は似たようなものに収斂するのである。


・統一局

 高次元知性体の世界における政府のような機関。

 普段、一般の高次元知性体がその存在を強く意識することはないが、呼び出しがかかったりすると超ビビる。

 裁判所や警察署に急に呼ばれたような感覚だと思えば理解しやすい。

 

【地球】

 ある高次元知性体が作った世界。

 なるべく直接手を加えず、自然進化に任せる「ネイチャー世界創生」と言われる手法で作られた。

 その制作過程を美しいプレゼン映像と共に紹介したため、「ネイチャー世界創生」はブームとなり、高次元知性体の間では地球のような世界を作り出そうという趣味人が多数生まれている。

 地球産の生体はどれも人気だが、とくに変わった巣を作ったりする「人間」が人気。

 噂によれば、地球を創生した高次元知性体は人間の販売によって得た収益で左うちわの生活を送っているらしい。

 魔素・霊素の供給がほとんどないため瘴気はめったに発生しないが、それでもわずかに発生する。

 いわゆる「怪異」はだいたいこの瘴気が原因。


【瘴気領域世界】

 ある高次元知性体が作った世界。

 個人宅に設置されたごく小規模な世界で、宇宙空間などは存在せず地上しかない。

 地表は地球に近い曲率になっているが、実は球体にすらなっておらず、世界は四方で唐突に終わっている。

 創生者が聞きかじりの知識で適当に作ったため瘴気まみれのひどい世界。

 創生者は飽きたのかなんなのか、フリーランスの世界運営代行業者である「フレイア」に管理を丸投げしている。

 崩壊寸前で世界の隔壁や免疫がまともに機能していないため、いろいろな世界からいろいろなものや生体、魂魄等が送り込まれている。


・瘴気

 魔素、霊素、生命素が化合した「何か」。

 これが蔓延した地域は高次元知性体の美的感覚にそぐわない生体しか育たなくなる。

 人間の感覚に当てはめると、イトミミズが大量繁殖してるドブ川みたいな。

 高次元知性体でも解明が進んでおらず、発生原理等々一切不明。

 ネイチャー世界創生マニアの間では魔素・霊素の供給を減らすと発生が押さえられるというのが経験的に語られている。


【戦隊ヒーロー世界】

 正義の女神セイギネスと邪神を崇める悪の秘密結社ジャークダーが争っている世界。

 地球の戦隊ヒーローものにハマった高次元知性体が作り出した。

 セイギネスはとにかく自分の正義を広めたいので、戦いに敗れたヒーローの魂魄をあちこちの世界に転生させている。


【時間】

 本作中では「時間」は実在しておらず、あくまで観念上のものとして捉えている。

 連続して変化する「現在」を、観測する側が「過去」や「未来」と勝手に定義しているという世界観。

 そのため、高次元知性体であっても時間を巻き戻したり停止させたりすることはできない。

 ただし、スクリーンショットしておいた事物などを再現させたり、超スピードで動いたりすることは可能なので、人間の視点からはさも時間を巻き戻したり停止させたかのように感じる現象は起こり得る。

 また、高次元知性体と低次生命体の時間感覚は大きく異なるため、投入予定の生体を雑事で一時保存している間に、低次生命体の主観では数十年も経過していたということはしばしば発生する。

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