23話
薄れてく意識の中、地球にいた頃の事が走馬灯のように駆け巡る
仕事終わりでの仲間との生ビールの事
バスツアーの時買い込んだビールの事
マイナス温度の生ビールが始めて出た時の感動の事
ああぁービール飲みてぇーしかもキンキンに冷えたやつ飲みてぇーーーーーーーー
(キンキン!?さっきスライムに酒かかってたよな?それで急激に温度下げて動きを弱くできないかな?)
(キンキン!!)
うおっ!!急に顔面が冷たくなったが、こいつこのまま動けないでいるではないか!状況が変わってないのでは?
否!
酒とスライムが混ざり合って、カクテル風になってる今!やるべき事は・・・飲む!!
(だけどスライムなんだよな、、身体壊さないか??迷っている暇はない!飲むんだ!多分美味いはずだ!色合いからしてブルーハワイ系だし!)
顔面に張り付いたままのスライムを俺は飲んだ!
美味い??
また飲んだ!
いけるかも??
更に飲む!
なんか単調な味わいだから、なんかパンチが効いた炭酸が有ればいいのだが・・・
『任せて!!タロウ、『シュワシュワ』と念じてみて!対象物に炭酸水を付加できるわ!!MPの消費に応じて炭酸強度も変えれるわよ!』
なんてタイミングのいい精霊さんなんだ!アンブローズ!早速使うぜ!
「シュワシュワ」
スライムカクテルから炭酸の気泡が見えてくる、成功したか!飲めばわかる!
ゴクッ・・・
・・・
・・・・
うまーーーーーーーいーーーー!!!
あまりにも、美味すぎて飲み干してしまった
ゲプッ、もう飲めねや
「おーい、大丈夫かーー?」
何時間も音沙汰ないので心配になった依頼主が此方にむかってきて開口一発
「酒くっさー」