19話
何処からともなく声が聞こえてくるが、近くには誰も居ない
『私よ!アンブローズ、葡萄酒から話しかけてるわ!タロウにはバフをかけますのでそれで凌いでみて』
『無敵時間』
「なんか凄そうなバフだ!これならやれそうだ!」
『今かけたのは、身体能力は変わらず、相手からの攻撃を交わすと死なないわ!』
「おおーすげー!って!結果何にもバフかかってないって事じゃねーかーーーーー!!」
『今のタロウは無敵よ!当たらなければ!だから頑張って!!』
そんな言ってる側から、投石は止まず必死でかわすが何個かは当たり、徐々に俺の体力を奪っていく
何か!何かないのか!?
キラッっと先程砕けたビール瓶のカケラが落ちてるのを見つけると、咄嗟に俺はそれを拾った
何かの役に立つかもしれない、とにかく猛攻を交わして形成逆転を狙わないと俺に後がない
そんな事をしてる事30分、1匹のオークが疲れを見せて座り出した!俺は持っていた破片をそのオークに向けて投げつけたが、オークもそれに気づいて立ちあがろうにも中々立ち上がれずにいた
「ぐんもーー」
投げた破片がオークの両目に当たり視界を奪えたようだ、動きが鈍ったオークに向かって俺は
「うおおおおおーー!!」
人であれば心臓になる部分に砕けたビール瓶を突き刺した!!
「ぐんもーー」
断末魔のような叫び声の後、オークは動かなくなった
それを見てた取り巻きのオーク達は逃げて行き俺は何とか生き残った
くたびれた体を動かし、依頼主に報告しギルドに戻った