17話
翌朝、依頼を受ける為に、ボードを見てみようと、ボード前に行くと
朝のボード前は冒険者でごった返していて、バーゲン時のデパートを思い出させられるので、何かニヤけてしまった
そこへ、スキンヘッドのどう見てもイカツイ冒険者が俺の横に立ち
「この戦場からいい依頼を取ってこそ、一人前の冒険者って言うもんだよ!オマエは昨日冒険者になったタロウって言うんだろ?俺はシュレンティガーって言うもんだ!主に倉庫とかの守衛とかで生計を立ててるもんだ」
と一方的に自己紹介されて、シュレンティガーは人混みの中に突進しすぐさまにボードの前まで来たと思えば、サクッと依頼を見つけては受注をしていた
(豪快な人もいたもんだな、、、)
そんな感じで人混みが薄くなるのを眺めて時間を過ごしてからボードに近づく
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葡萄酒作りの畑が何者かに荒らされています
助けてください 銀貨1枚
最近夕方になると魔物がうちの干し肉を持って行ってしまうんじゃ。大切な冬の食料じゃからなんとかしてくれないだろうか。なんかドロドロとした液体のような姿をしとった 銀貨1枚
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ザクッとこんな内容の依頼が目に入った
エールは味はアレだったから、葡萄酒は遜色無い味なんだろうか?報酬の他に葡萄酒も貰えたりしてな
と思いながら、葡萄酒の依頼を手に取っていた
「すんませーーーん!これ受けたいです!!!!」
初めが肝心だから大きな声で受注してみるものの
「そんな大きな声出さなくとも聞こえていますよ」
と営業スマイルをする受付嬢
「これなら、タロウさんでも達成できそうですね」
受注を受けて、依頼の場所に向かう
昨日パットンが飲んでる時に地図を貰ったのはよかったな、道を迷わず目的地に辿り着けるのはいい事だ
と思いながら初依頼に胸を膨らませてながら歩いていたら、わりと目的地に着き依頼主の所へ足を運び内容を確認して見た
依頼内容はザッと
葡萄畑がオークやオークファイター等が徘徊して迷惑してるそうだ
(オークか、、、ゲームや小説でみるとヤベーやつじゃん、受付さん本当に俺大丈夫なのか??)
「では問題の畑に行ってきます!」
「タロウさん、ウチの葡萄酒には少量であれば身体にはいいと評判なので休憩時にでも飲んでみてくださいな」
俺は葡萄酒を受取、畑に向かった