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かぼちゃの王様

 時は現代あるところにかぼちゃの王ジャク助がおりました


「私はかぼちゃの王ジャク助 今日は私の晴れの舞台 ハロウィン わーはっは このパンプキング型ロボットに乗り込んで大衆たちを恐怖のどん底に叩き落とすのだ」


 ジャク助は大根の姫 ネギの兵士達にそう告げると パンプキング型のおどろおどろしいロボットに乗り込んでゆく


「じゃあ いってくる くれぐれも王国を頼む 帰りにはたくさんの人々の恐怖を持ち帰ろうぞ わーはっは」


 ジャク助はパンプキング型ロボットの足の裏から勢い良く炎を吹き出しながら野菜の王国を飛び出すと人の王国で1番の都市と言われているトーキーに降り立つべき場所を探していた


「あれはなに 鳥だ 飛行機だ パンプキングだー」


 ジャク助を見た人間の人々は空を仰ぎながらこちらを見ている


「ふふふ あの交差点の真ん中に降り立つとしよう」


 ゴゴゴゴ ガシャン


 ロボットは人々が行き交う交差点の真ん中に降り立った


「フフフ 人間たちの 逃げ惑う姿が目に浮かぶようじゃわ わーはっは・・・ って誰も驚いてねー」


 それどころか人々は微笑ましくこちらを眺めている


「かぼちゃのおじちゃん これあげるね」


 小さな女の子が私に飴玉のようなものを渡してきた


「ガオー パンプキングだぞー 怖いぞー 食べちゃうぞー」


 私はコックピットの中でボイスチェンジャーを使い精一杯の低い声で威嚇する


「きゃははは かぼちゃロボットすげー かっこいー おい ゆず そっち腕をひっぱれ! 」


「おにいちゃん これとれちゃった」


「おい そこの兄妹私のロボットを壊すな おいおい 腕をどこに持っていくんだ 待てー」


 腕を持っていかれた私はその場でがっくしと膝をついた


「だめだ 誰も驚かない 怖がらない もう 私の時代は終わった もう帰る 美味しく食べてもらえるように畑でじっとしてる」


 ジャク助は泣きながら片腕になったパンプキング型ロボットを飛び上がらせ傷心のうちに野菜の王国へと帰ったのだった


 おしまい

 

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