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一学期末テスト

 7月13日_

 1週間後に修学旅行を控える於菟は、今日の一学期末テストを終わらせようと教科書を眺めていた。廊下に置いておいた教科書を取ってきた祐も席に着き、於菟に話しかける。

「於菟さん勉強してきましたか?」

「いや…実を言うと全然だな…」

「もう…於菟さんちゃんと勉強してますか?学校でノート取ってないし…」

 祐に咎められた於菟は苦笑いする。祐は教科書とノートを開いて問題を解き始めた。

(祐は真面目だな…俺も見習った方がいいな…まぁめんどくさいけど)

 課題だけ終わらせりゃいいか、と於菟は数学の教科書を取る。そこにいつものように明朱加が来た。

「2人共〜今日を乗り越えれば修学旅行が待ってるよー!頑張ろうね♪」

「分かってますから今勉強してるんで邪魔しないでください」

「明朱加さんもテスト頑張ってください!」

 於菟と祐の反応を見た明朱加はニヤニヤと自分の席に戻っていく。於菟は数学の教科書を開いてテスト範囲のページをパラパラ捲っていく。祐は明朱加に手を振ってから勉強に戻った。

(勉強を全然しない元一匹狼と勉強熱心な無自覚お兄さんか…ま、いい組み合わせじゃないのかな?修学旅行での2人の行動が楽しみだ…)

 ポケットから取り出したスマホを弄りながら明朱加はそう思った。


 そしてテストが始まった。

 1校時目は理科。監督の先生が不正が無いか教室を歩いて確認している。

(ん、ここテスト始まる直前に見たページにあったやつ…ラッキー)

 於菟は元々頭はいい方なので、問題をスラスラ解いていく。ある程度問題を解くと祐の様子が気になった。しかし確認は出来ないので、問題を順調に解けている事を願って残りの問題を解く事にした。

(よし、あとここやって見直しパッとやっちゃって…まだ時間あるな、問題用紙に落書きでもして時間潰すか…)

 前に祐が描いた猫を思い出しながら描く。於菟は絵が上手くはないので猫なのか怪しい生物の絵を描いてしまった。

(やば…何これ気持ち悪…キメラ出来ちゃった…祐に見せたらどんな反応するんだろ…けっこう気になる…)

 そう思いつつ監督の先生が来そうなので問題用紙を裏返す。監督の先生が於菟を訝しげな目で見ていたが、不正はしていないと確認して他の生徒の方に行った。

(あの先生厳しいから嫌なんだよな…別に落書きしていいだろ不正してねーし…)

 於菟は問題用紙を表にして落書きを再開した。祐のように絵が上手くなりたいと思った。


 そしてチャイムが鳴り、理科のテストが終わった。解答用紙が回収され挨拶をすると、於菟は祐の方を見た。

「祐、テストどうだった?」

「うーん…実は空けちゃった所あるんですよね…中間は全部書けたんだけど…」

「そうなんだな…確かに今回は範囲広かったしな…」

 テストの事を話し、次の数学のテスト勉強をする為に教科書を取りに行く。数学は落書きをする暇が無さそうだ、と於菟は一緒に持ってきた範囲表を見て思った。


(はーつまんね…中間も期末もテストなんてする意味あんの?俺やんなくちゃいけない事あるから抜けたいんだけど…)

 明朱加はテスト勉強をせずにスマホを弄っている。SNSアプリを使っているようだ。

(早く…アイツに…)

 そんな事をアプリに書き込み、送信する。即座に30を超えるいいねとリプライが付くのを確認すると電源を切った。

(ま、そんな事はどうでもいいか。早くテスト終わらせて送っとこ。)

 もうすぐチャイムが鳴る。明朱加はスマホをポケットにしまって監督の先生が来るのを待った。

お久しぶりです。作者です。疲れが溜まっててダルいです。

限定公開のハロウィン編を塗り替えて期末テストの話に書き換えました。今日の内に限定公開はどっちも塗り替えます。

今日は2話公開になると思うので切ります。

ここまで読んでくださりありがとうございます。新鮮な空気が欲しい

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