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冬の残像

 走る自転車のライトに

 軌跡を残しながら雪が降る

 夜闇を照らした一角に

 銀の光跡が降りしきる


 坂道を下りながら見れば

 等間隔に立ちつくす街灯のすれすれを

 滝のように光跡が降り落ちる

 流星のように白雪が降りしきる


 寒そうに身を縮こませた歩行者が

 きっとなんらかの想いが去来したのだろう

 ポケットから片手を引き抜いて

 鮮やかに十字を切ってすれ違った


 自転車で走るぼくの眼に

 光に照らされた雪の軌跡と

 通りすがった誰かの祈りが

 忘れがたい冬の残像として残される

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