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アマチュアローグ
僕は白紙が重なってできる未来の感動を見ている。
僕は出来上がったノートの過去の感動も見ている。
僕はまだ知らない感動も見ることができるだろう。
晴天の今日はなにをしようか。
そう考えてベランダの窓を開け、太陽の眩しさが照らすこの町を見下ろしている。地平線まで続く家たちは太陽の光で屋上を様々な色に変える。
波が迫ってきた。そして晴天のなかの微かなにじみが、こちらへと迫って僕の髪を優しく撫でた。新鮮な空気の美味しさは味覚ではなく細胞たちの喜びで伝わってきた。
そうだ。
「京都、行こう。」