「知らせて下さい」や「知らせます」って、英語で何て言えばいいの?
今回は話し言葉(口語表現)がテーマです。
「知らせて下さい/知らせます」というのは、英語でも日本語でも日常的に使われる口語表現です。
日本語の場合、これを「教えて下さい/教えます」や「伝えて下さい/伝えます」または「連絡して下さい/連絡します」などと言い換える事が出来ます。
英語の場合も同じような意味を持つ複数の表現が存在します。
代表的なのは、以下の2つの表現です。
"tell~"
"let~know"
~の部分には目的格の人称代名詞が入ります。
具体的には、me,you,him,her,us,them になります。
それでは例文を見てみましょう。
最初の2つの例文は「あなたが家に戻ったら、私に知らせて下さい」という同じ意味を持っています。
Tell me when you get home.
Let me know when you get home.
次の2つの例文は「彼がここに来たら、あなたに知らせます」という同じ意味を持っています。
I will tell you when he comes here.
I will let you know when he comes here.
このように、"tell~"と"let~know"は、意味としては同じです。
両者の違いは、言葉に込められたニュアンスにあります。
"tell~"は、積極的で直接的な表現です。
家族や友人のような親しい間柄の会話で使われる事が多いです。
言葉の中に「相手の都合はともかく、自分としては是非そうしたい・そうしてもらいたい」という強い意思、あるいは強制的なニュアンスを含んでいます。
例:Please tell me now. (今すぐに教えて欲しい。)
一方、"let~know"は、丁寧で抑制的な表現です。
目上の人との会話やビジネスシーンでは、こちらを使った方が無難です。
言葉の中に「相手の都合が良ければ、そうしたい・そうしてもらいたい」というニュアンスを含んでいます。
そのため「もし~であれば、知らせて下さい」という場合は、"let~know"をつかいます。
例:Please let me know if you have any questions. (もし質問があれば、知らせて下さい。)
ではまた次回をお楽しみに。