間違えやすい英文法【その1】
今回から始まりました「英語の世界へようこそ -Welcome to the English world!-」第1回は、少しマニアックな英文法をピックアップします。
第1回のテーマは、特に大学入試を控えた方には役に立つかもしれません。
さていきなりクイズです。
下の例文は「彼女がここに着いたら、電話します」という意味の、非常に簡単な英文です。
例文A I will call you when she will arrive here.
例文B I will call you when she arrives here.
皆様は例文AとBのどちらが正しいと思いますか?
彼女がここに着くのは、未来に起こる出来事ですから、一見すると例文Aが正しいように見えますが、正解は例文Bです。
その理由は接続詞"when"以降の部分にあります。
英文法では"when she arrives here"の部分を副詞節と言います。
副詞節とは副詞としての役割を持つ節(文を構成するパーツ)の事です。
例文Bの場合、"when she arrives here"という節は、動詞"call"を修飾(意味を付け加える事)しているため、副詞節になります。
そして英文法では、副詞節の中でも「時や条件」を示す副詞節の場合、未来に起こる事であっても、動詞は現在形になるというルールがあるのです。
※「原形」ではなく「現在形」なので、三単現のSは適用されます。
具体的には「when,if,after,before,till,until」といった接続詞を先頭にした副詞節になります。
これは英文法をある程度勉強した人にとっても、知らなければ非常に間違えやすいルールであるため、大学入試の引っ掛け問題に良く使われます。
ルールさえ知っていれば、簡単に正解を導き出す事が出来ますので、この機会に覚えてしまいましょう。
ではまた次回をお楽しみに。