給与が入った話
バイトが終わり、母親の車に乗せられている。
まだ五月中旬だというのに夏のような暑さ、春でこんなに暑いと夏が心配だ。
今回は用事があるから母親と帰っているが、基本的にバイトの行き来はチャリを使用しているので夏はマジで死ぬと思う。夏になったらこのバイトやめようかな。
そんなこと考えていると、車は止まった。
着いた場所は、銀行だ。
「はい、じゃあこのボタン押して、その後に番号を入力するんだけど...」
現在、お金の引き出し方を母親に教わっている。
中学に入ってから母親に何かを教わることは滅多に減り、高校に入り一人暮らしをし始め、親離れしたかなと思った矢先にこれだ。なるほど、これが『簡単に縁は切れない』的なやつか。よくわからんけど。
「......って感じだけど、分かった?」
「大丈夫、思ってたより簡単だったから」
「そっか...あのさ、生活大丈夫?もっとお金必要?」
「ん?いや、別に...」
「そう、もしも何かあったらちゃんと言ってね?」
「あぁ、うん。まぁなんかあったらね」
ぶっちゃけ、金銭面ではなんも問題はないはずだ。家賃に電気代や水道代などなど、ほぼ全て母親が払うイージー生活で金に困ることはほぼないだろう。自分が補うのは食費だけだ。
話しが逸れてしまうが、そこまで払うなら一軒家買ってそこで皆で住めばいいと思ってしまうが、なぜ母がずっとマンションに住んでいるかと言うと「買ったから、なんかもったいなくない?」の一点張りだからだ。
まぁ何が言いたいかっていうと「一軒家早く買えよ」ってことだ。
でも、母に金があり、それが俺の生活を補ってくれると思うと、ありがたいことこの上ない。この上ないの使い方間違ってそうだけど。
「じゃ、またね」
「うん、また」
適当に話、母親と別れた。
俺はチャリに乗りTATUYAに行く。ちなみにチャリは車に積んでおいた。
昔から夢見てたんだ、自分で働いた金でいっぱい本買うの。
俺は急いでTATUYAに行った。
ちなみに、買いすぎて生活に支障が出たのはこの時の俺はまだ知らなかった。




