第1話
「お前はな強盗の凶弾から親子を庇って打たれたんじゃよ」見知らぬジジィが俺に向かってそんな事を言ってきた。言われた瞬間ははっ?このジジィ何言ってんのと思ったがだんだん思い出してきた。で、俺が死んだのはいいとして(よくないけど)このジジィは何者?まさか自分の事を神とか言わないだろうな?(頭は髪様な感じだな。うん頭に手を会わせとこ南無南無)
「いかにもワシは始まりの神じゃ、この世を産み出した者じゃ、お主の住む地球がある世界やお主の所にあるRPGの様な世界、他にも科学が発達した世界や生物がいなくなった世界、逆に大繁栄した世界等色々あるがその全ての大元がワシじゃ決して髪様とか言って拝んでいい神じゃないぞ!」
俺の考えが全部読まれてるみたいだな、仕方ない取り敢えず信じよう。で、その始まりのジジィが俺になんの用だ?
「お主いい加減目の前にいるんだから口で喋ったらどうじゃ、」
「で、その始まりのジジィが俺になんの用だ?」
「お主動じないのぉ、、、まぁよい実はお主に頼みがある」
「面倒くさい事は嫌だぞ」
「そんな面倒くさい事ではないお主に神になって貰いたいんじゃ」
「神になって何やらせるんだよ?世界の調整とか面倒くさそうな事は嫌だぞ?なんかずっと見てなきゃいけなそうだし」
「いや、そんな事はせんで良いぞ。寧ろ何もしなくても良い。ただ地球と言うか地球のある世界から出んでくれ」
「何もしないで生き返れる上に神になれるって怪しすぎだろ」
「実はお主の世界はネアと言うんじゃがネアには小神はたくさんいるが主神や大神がいないんじゃ、その為に他の世界特に魔法の発達した世界の奴等がネアに主神がいないのをいいことにネアから人間を呼び出すんじゃよ。そのせいでネアでは神隠しや行方不明が多い、酷い所だとネアの人の記憶まで消している事がある。ワシは全ての世界の管理をしなければならんしお主に主神になって他の世界がネアに干渉出来ん様にして欲しいのじゃよ。神になっても今まで通り普通に生活しても良いし消えても良い、何ならは何処かの星を消したり逆に星作っても良いぞ。何しろその世界にお主より上の権限を持ったものなどいないからな」
「判った俺神になってもいいぞ」
「本当か!実はかれこれ五年くらい空振りしててな神にするのは誰でも良い訳でもないしなかなか候補者は死なんしで困っとったんじゃ」
「で、どうすれば俺は神になるんだこのままジジィに生き返らせて貰ってハイ神様にはならないんだろ?」
「流石にな、だからこの繭の中で一万年ほど眠って貰う」
そう言ってジジィは横に軽自動車を縦にしたくらいの大きさの白い繭を出した。
「一万年!?アホかそんなに寝てたらあの銀行が危ないだろ」
「気にするなお主の身体を守る為にネアの世界は時を止めてあるお主が一万年寝てようがあの世界はゼロコンマ1秒も動かん」
「ならいいぞ」そう言って俺は迷わず繭の中に入った
「やっとネアの主神になれる者を見つける事が出来た主神が見つかってない世界は後三つか先が長いのぉ」
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「おはよう。気分はどうじゃ?」
とんでもないな小奴、破壊と再生それに死と時間もか僅かじゃが空間も入っとるの
「最悪だな、モーニングコールがジジィなんて!やり直しを要求する幼女の女神連れてこい」
「アホか、此処にホイホイ他の神を連れて来れる訳がなかろう。お主も神になったなら判ると思うが此処に連れてくる神はワシの跡継ぎになる神なんじゃぞ?」
「じゃあ、俺あんま此処に要るとジジィの跡継いで此処の管理しなきゃならねーの?」
「そうじゃ、何なら継いでくれても良いぞそしたらワシがネアで楽が出来る」
「ふざけんな約束が違うだろ俺は今すぐ生き返る!じゃあなジジィもう会わない事を願っとくよ」
そう言って俺は生き返り地球にある俺が殺された銀行に戻った
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神となり地上?(まぁ地上でいいだろ)に戻った俺は、閉じてた瞼を開け、そしてO・YA・KU・SO・KUを果たそうと見上げたら……知らない幼女が「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と半べそかきながと俺の身体を揺すっていた
「知らない幼女だ、、、」
俺がそう呟くと幼女は驚いたのか「ふぇ」と言って固まった後、まるで向日葵の花が咲いたように笑顔になった。見ず知らずの俺が撃たれたのを心配してくれるいたいけで可愛い幼女を泣かすのは何処の誰だ?そんなの決まってる!未だ拳銃を此方に向けてる強盗の一人だ。これは徹底的にOHANASHIしなければいけない様だ。
「おう、コラさっきはよくもその物騒な物で撃ってくれたなぁ?お陰でそこの可愛い幼女ちゃんが泣いてるじゃねぇか」
「飛鳥、幼女じゃないもん!11歳だもん!」
「えっ?ウソ、7、8歳位じゃないの!?」
俺がそう言うと幼女ちゃんいや、飛鳥ちゃんは涙目の上目遣いと言う反則技で睨んできた。ので慌てて俺は否定した
「ウソウソ、飛鳥ちゃんは立派なお嬢さんです」
立派なお嬢さんって何だよ。さっきよりは良いけど未だ飛鳥ちゃんはご機嫌斜めの様だし、ここは強盗に矛先を向けよう。確か神の権能に威光とか言うのがあったなそれでビビらせればいいか
「おう、コラお前のせいで飛鳥ちゃんがよりご機嫌斜めだ!どうしてくれんだ?」
言いながら威光を放つと強盗どころか俺の後ろに隠れてた飛鳥ちゃん以外が顔を真っ青にしながら汗を掻いていたり、人に依っては気を失っていた。あれ、やり過ぎた?でも押さえる方法なんて知らないし…………怒りを強盗だけに向けてみるか?
そう思ってやってみると………上手く行ったみたいだな。
俺が一人でそんな事をしてると慣れたのか、元々気が強いのか俺を撃った強盗が俺に文句を言ってきた。
「その子の機嫌が悪いのはお前の「ああん?」いえ、何でもないです。ごめんなさい」
「解ればよろしい。そっちの二人も此方に来て並んで正座だよ。もたもたするな!」
そう言って強盗三人から拳銃を奪い並んで正座させてから窓口に座ってるお姉さんに声をかけた。
「あ、行員のお姉さんロープか何かないですかね?最悪結束バンドでもいいです。あいつらを拘束したいので」
「は、はいすぐ探して来ます」
お姉さんは急いで探しに行った。
強盗達はおとなしく正座してるし怪我人も居ない警察もそのうち来るだろうし、これで一件落着だなぁと思っていたら服の裾が引っ張られそっちを向いて観ると
「ねぇねぇ、お兄ちゃんは撃たれたのにどうしてお怪我してないの?」
オットー…………どうしようか!?そうだよなぁここに居る人皆見てるよなぁ……あ、あっちもこっちも聞き耳そばたててるし・・・・どうしよう助けて神様………神様俺だった