第61話 鬼束の捜索⑧
「あっつい!あー、歩くだけで背中が気持ち悪い」
白山駅から定食屋、定食屋から鬼束の自宅、鬼束の自宅から隣室や近所の住居。外へ出るたびに汗が体を伝って仰ぐものを持ってない神岐には涼む手段はなかった。手だけでは顔ぐらいしか涼めない。一番熱がこもりやすい衣服の中はどうすることも出来なかった。
(だが気持ち悪さを犠牲にして話を聞くことは出来た。住んでいるのは鬼束4兄弟でテレポート能力の女の子は一緒じゃないらしい。それでも見かけることはちょいちょいあったみたいだ。誘拐と通報した人もいたが証拠不十分、何より該当の少女がいないことで罪に問われることはなかったと…。テレポートでその場を離れて難を逃れたってところか。便利だなーテレポート。一家に一台は欲しい気分だ)
見かけることがあったのはおそらくドクターのところに彼らを運ぶためだろう。引っ越してきたのは約半年前。おそらくこの時にドクターと契約を交わしたと見られる。
(あとはあの証言も何か意味がありそうだ)
『最初にあの兄弟を見た時ね、こう…言っていいのか分からないけどね、凄い汚い格好をしてたんだよ。いや、道で転んだとかスコールを浴びて車の泥を被ったとかそういうレベルじゃなく、ホームレスみたいに汚かったんだよ。火事現場に居合わせたみたいに黒い煤みたいなのが顔や服に付いてたし服装も袖先はボロボロで黄土色みたいになってたし。浮浪者が越してきたなーって思ってたんだけど2週間ぐらいしてから身なりが綺麗になってきてね。第一印象は野性味があったけどその頃には普通の印象になってたよ』
鬼束の部屋の隣に住んでいる住人はそう証言した。
「なんかそこらへんの事情とか聞いたりしたのか?」
『いやー、そこまで親しい間柄じゃなかったよ。挨拶を交わすぐらいの至って普通のお隣さん?みたいな距離感。でも、彼ら仕事してたのかね?』
「ん?というと?」
『頻繁に出かけるんだけどさ、いつも私服でスーツ姿は見たことがないんだよ。あのなりだともう成人してるでしょあの人達』
(零っていう長男は会ったことがないから分からないが三つ子が19歳だったから長兄は20を超えてるよな。働いていない。ドクターからお金を貰ってたってことか?)
『俺が知ってるのはそんぐらいかな』
「そうですか。ありがとうございます。(俺と会った記憶は忘れる)」
認識誘導で操作するのを忘れずその場を後にした。
(ドクターに繋がることは分からずじまいか。個人情報も大したものではなかった。大家を操って部屋の中に入ってみたが生活の痕跡は全く見られなかった。戦いの前後にこの部屋に戻って来て隠滅したとみていいだろう。消したってことは住所を知られたことを知ってるってことだから丹愛と戦ったあとか。住所を知って即ここに向かえば状況は違ってたのかもな)
後悔しても遅い。だが今もバスケをしているという情報を得ることは出来たのだ。
次はチラシのスポーツ用品店に行って話を聞くことだ。バスケットボールを持って出掛けてたって証言も取れた。つまり遊び場が近くにあるってことだからそこも調べてみるか。引っ越して半年経ってんだ、仲の良い人ぐらい作ってるだろう。と判断して神岐はまず、神保町にあるスポーツ用品店に向かうことにした。
♢♢♢
神保町駅から徒歩5分
スーパースポーツビゼオ御茶ノ水店。チラシに書いてあったスポーツ用品店はこの店だ。
デカいな。縦に。大型のモールにくっ付いてるビゼオは何度も目にしたことはあるがビゼオ単体の店を見るのは初めてだ。
ここは階層ごとに取り扱っているスポーツ用品が異なるようだ。バスケットボールは3階でバレーボール、バドミントン、卓球と同じフロアのようだ。
ここで悲しきブルジョアをお伝えすることになるが、神岐は白山駅から歩きで鬼束宅に向かった。しかし真夏日の東京は灼熱で外に出ればたちまち体内から雨が降り出す。聞き込みの中でも動き回るだけ小雨が降っていた。ベタベタとジメジメと。気持ち悪い。
九州の方は湿度が高いのでより汗をかきやすいらしい。東京万歳と喜びたいが湿度がない=カラッとした気候になるので日射線が強烈に感じる。
これは神岐自身の感想ではなく九州出身の奈良星辰夢が夏の時期のたびに言っていることだ。この前の期末テストの時も同じようなことを言っていた。
そしてさっきの辛酸の経験を踏まえて神岐が取った選択肢は————タクシーだった。聞き込みの後タクシー会社に電話して予約を入れ、タクシーを自分のいる白山4丁目まで車を回してもらい、そして、クーラーの効いた車内で呑気にスマホを弄りながらビゼオに到着したのだ。
タクシーの運賃?そんなのを一々気にしていない。同年代の中では相当お金を持っている神岐にとってはタクシーは贅沢の産物でもなんでもないのだ。ただ使う習慣がないので普段は電車を使っているだけなのだ。タクシーどっぷりになれば100メートル先のコンビニすらもタクシーを使うようになる。神岐は自分がダメになりやすい性格だと薄々理解している。能力を乱用しないのも能力を使わない生活に慣れてしまった場合に戻れなくなることを危惧しているからだ。だから程よく普通にしている。
デザイナーマンションなど十分使ってるやんけ、と思う人もいるだろうがあれは固定費であり不規則に使う額が変動する変動費での浪費を恐れているのだ。だから程よくなのだ。あくまで程よく。どうしてもー、のぐらいに留めている。今回はそのボーダーラインを超えた結果だ。
ビゼオはつい1ヶ月半前に野球動画に必要な備品を買うために来ていたので初めてではない。カードを作ってしっかりと会員になっている。
3階は複数のスポーツが混ざっている。このフロアの中でもスポーツごとにさらに区分けされている。野球とサッカーは1つだけで1フロアのスペースなのでこういうところで格差を感じてしまう。
バスケットボールのエリアはエスカレーターを登ってすぐ見える所に位置していた。まず見えるのはバスケットボール。定番の茶色は勿論、白赤青のストリートで使うような色のバスケットボール、キッズ向けの一回り小さいもの、一番端にはオーダーメイドと書かれたPOPがあって備え付けのファイルには色から縫い目の線、ロゴやフォントなどの情報が沢山載っていた。ここから好きに選んでオーダーメイドするらしい。そういえばテレビ夕日に行くために秋葉原に行った時にクリアファイルに好きなキャラクターを載せられるサービスを行ってたな。最近はそういう自由度の高い商品がトレンドなのだろうか?
comcomのオリジナルグッズなどを作っていなかった神岐には少し興味が惹かれるものであった。
(どうせオフ会するんだからキーホルダーでも作って配れば良かったかもな。非売品とか言えば参加者は4倍ぐらい増えてただろうな。けど今回のオフ会は神原ともう1人の超能力者を誘い込むため。食いつく可能性は少ない。それを少しでも上げるためにわざわざ超能力を使った動画を作ったんだ。日本5番目のチャンネル登録者なんてのは知ってもらえる可能性を広げただけに過ぎない)
バスケットボールが置いてあるところを通り過ぎる。バッシュもウェアも違う。ここに来た目的は『俺もバスケットボールを始めてお近づきになろう』だなんてナンパみたいなことではなく、店員に話を聞くことである。店員さんは……、いた。女性の店員。半年以上勤めていればokだ。
「すいません」
神岐はその女性店員に声を掛ける。
「はい、何かお探しですか?」
声掛けに応えて店員がこちらにやってくる。
「すみません、鬼束という人物についてお聞きしたいんですけど(俺の言うことに逆らわない)」
「申し訳ありませんが他のお客様の個じ…………はい、鬼束様ですね。失礼ですが下の名前をお聞きしても良いですか?」
店員は最初こそ拒否を示そうとしていたが認識誘導によってその考えは根幹から変えられてしまった。
「鬼束市丸、鬼束丹愛、鬼束実録です。顔がそっくりの三つ子なんですけど…、何かご存知ないですか?」
「三つ子………。あーーー!!!知ってますよ。よく来店されますよ。何でも3on3バスケの関東チャンピオンらしいですよ」
どうやら自分達で喋ってるみたいだな。4人で遊びに行くぐらいだ。本当に好きなのだろう。店員さんに話してしまうのも納得が行く。
「それだけ有名なら高校や大学から声が掛かってるんじゃないですか?」
汚い格好をしていた、19歳というところを見ると大学は行ってないことは想像が付く。だが高校はどうなんだ?ドクターと関わるほどのまともじゃない人生を過ごしていると考えると…
「高校にはスポーツ推薦で進学したみたいですが、入ってすぐにご両親が亡くなって退学したみたいです。そこからは日雇いをしながらホームレスとして生活していたみたいです」
退学、ホームレス、日雇い。
リストラされたサラリーマンをモデルにしたドラマのような転落ストーリーだな。しかもそれを店員に話すとは。そうまでして、身の上話をしたいぐらいには大変だったのか。ただの不安な僕に構ってちゃんなのか。
「それは、本人達から聞いたのですか?」
「はい。昔やっててもう一度始めたくなったと仰っていたのでどうしてバスケットボールを一度辞めたのか?と聞いたら先程の話を…」
きっと彼女からしたら受験のためとか怪我をしたからとか『なるほどー』とただ感嘆出来るレベルを想定していたのだろうが実際はドキュメンタリーばりのドロドロリアル劇場だったって訳か。今こそ催眠で普通に話しているが催眠なしだったら鬼束達に同情して決して喋ったりすることはなかっただろう。そんな感情を無視して思い通りにするのが俺の能力。本当に恐ろしい。宿る相手を間違えれば世界は混沌に沈んでるぞ!
「他に何か有益なことは言ってませんでしたか?」
敬語を崩さないのには理由がある。もしこの会話を聞かれてしまっていた時に恐喝と疑われないためだ。客と店員という関係性を維持しつつ雑談でもしているように見せる。幸い近くに他の店員はいないし監視カメラも見当たらないが万が一に備える必要がある。
「そうですねぇ。あっ、近くでバスケが出来る場所がないかを聞かれたので塀島体育館を紹介しました。綾の森女子大学巣鴨キャンパスの隣にある区と綾の森が共同管理している体育館です。曜日ごとにスポーツ別で開放していてバスケットボールは火曜日ですね。日曜日にはスポーツの持ち回りで大会を開いてるんですよ」
(綾の森女子大学?それって確か、暁美や奏音が通ってる大学だよな。巣鴨ってことはここや白山からもそう遠くはないな。綾の森は自由が丘にキャンパスがあるって話だったが、巣鴨にもあるのか。塀島体育館ね)
思わぬところで知り合いにぶつかった。2人が巣鴨キャンパスに通っているかは分からないが、もしかしたら、ではあるが三つ子のことを知っているかもしれないな。
「土曜日は何をしているんですか?」
今日が土曜日なので今は誰が使っているのかを確認する。
「土曜日は綾の森女子大学と清の浄女子大学が貸し切っているんです。何をしているかまではちょっと…。なんでも非公開みたいで…」
(なるほど、非公開ね。まぁ女子大特有の伝統でもあるんだろうな。今日は土曜だから火曜は3日後…、区が関わってるってことは区役所の人間が管理しているってことか。バスケ担当の役所の人間に話を聞ければ鬼束について何か聴けるのか…。って、さっきから随分と遠回りだな。仮に聴けたとしてその人が今の鬼束達の動向を知っているはずがないんだよな)
聞き込みは地道な作業の繰り返しではあるがこれは些か遠回り過ぎていると神岐は感じていた。
(一旦整理しよう。俺の目的、それは鬼束達に会いドクターと接触すること。じゃあどうする?鬼束達の所在を突き止める。その一環として住んでいたであろう家を知り得て行ってみたが既に引き払った後だった。ポストや近所の人間の証言からバスケに関わっていたからビゼオに来た。そして次は彼らが使っていたであろう体育館に赴こうとしている……。違うな。途中から目的が相手を捕まえる作業から追体験にシフトしてしまっている。プロファイリングには追体験とかは大事かも知れないが今はさして重要ではない。部屋の中はほとんど片付いてて痕跡を消してたぐらいだ。チラシは既にそのアパートを捨てた後で戻らなかったからそのまま蓄積されていったもの。おそらく区の人間に話を聞いても詳しいことはしれないし火曜日に行っても姿を隠している鬼束達が現れるわけがない…。ならどう動く。いや、待てよ………。前に———)
♢♢♢
「初めまして、comcomです。隣の彼は私の友人の竹満と言います。本日は球場をお貸しいただいてありがとうございます」
「いやいや気にせんでいいよ。可愛い甥っ子の頼みだからね」
ここは東京都町田市にある千種球場。野球場で目の前にいる千種寿朗が管理している。公営の施設だが管理は公務員ではない一般人の千種が行っている。少年野球チームに普段は貸し出しているが事前に予約を入れれば貸し切ることも可能でテレビの企画などでも使われたこともあるほどだ。ユーツーバーにも快く貸し出している。寿朗の甥である千種寿也はcomcomの親衛隊の一員で彼の紹介があって今回ここで撮影することが出来た。
「comcom君と竹満君。この球場を使う上でのルールを軽く説明するね。まず、グラウンドを使った後はちゃんと片付けをする事。君達は道具は持参しているからいいとして、スパイクでグラウンドを踏んだり白線を消してしまった場合はちゃんと地面をならして元の状態に戻すこと」
遠足でよく聞かされた来た時よりも美しくということだろうか。使わせてもらっているのだからそれぐらいのことはしないと失礼だ。
「分かりました。用具などはあそこのプレハブ小屋ですか?」
「あぁ、そこに一通り入っている。あとこれ、この紙に緊急連絡先を書いとくれ」
寿朗にバインダーで留められた紙を差し出される。
「緊急連絡先ですか?」
「もしこの施設で何か怪我をした時にご家族に電話を掛けるためにね。本来は名前も記入させるんだがネットの人は本名を知られたくないと寿也が言ってたから電話番号だけでいい、実家の電話番号を書いてくれるだけでいいよ。グラウンド使用後1週間経ったらこの紙は破棄するから安心したまえ」
事故の備えということかと神岐は納得する。ここで何があっても責任を取りません!みたいな誓約書よりはマシか。能力でスルーすることなんてたやすいが本当に何かあった時に困るからな。今回の撮影はかなり危険を伴うし。
「分かりました。ご配慮感謝します」
神岐と竹満は紙に自身の実家の連絡先を記入する。
「それじゃあこれ用具室の鍵ね。帰る時に返しに来てくれ。私はあそこの家に住んでるから呼びに来てくれ」
神岐は寿朗から鍵を受け取る。
「動画楽しみにしてるよ。寿也を喜ばせてくれよ」
寿朗はそう言って自宅の方へと帰って行った。
「喜ばせてくれよ……か」
神岐はその言葉を言った意味を理解していた。
親衛隊はcomcom活動初期の人助けで神岐に助けられた人達で構成されている。つまり千種寿也もcomcomに助けられたということだ。
寿也は小学生時代に悪質ないじめを受けていた。それをcomcomとして解決したのだ。当時の寿也はいじめのせいで心を閉ざしていた。そしてcomcomの手によっていじめは収束し、少しずつ心を開くようになってきて、今では元気になっており中学では野球部に入って青春をしている。
「人助けから出来た縁だな。風が吹けば桶屋が儲かるって言葉があるみたいにいじめを無くしたら野球場が借りられたんだな」
竹満も撮影でいじめの現場には居合わせていたのであの時の子供が成長している姿にお父さんの感情が入ってしまっていた。
「そうだな。巡り巡って返ってくるんだから良い行いをするのも悪くないな」
「よーし、じゃあ車に積んでる機材を運ぶぞー」
竹満が意気揚々と車に向かう。
「おぅ、頑張れよ」
神岐はエールを送るが、
「お前も手伝えよ!」
袖口を摘まれて同行させられる。
「ちょ、分かった分かった。手伝うから」
神岐は重労働から逃げることが出来ずにうへぇと嫌な顔をする。だがドライバーをしてくれた竹満にまた辛い仕事を押し付けるのも申し訳なかったので素直に手伝うことにしたのだった。
♢♢♢
「何かあった時のための緊急連絡先。あの家には固定電話はなかった。つまり電話の先は奴らの兄貴、もしくはドクターってことか。馬鹿正直に書いてくれてることに賭けるか」
「あの、お客様。どうされました」
女性店員がどうしたものかと神岐に尋ねる。そばにいたにもかかわらず普通に声に出してしまっていた。
「いえ、何もありませんよ(俺と会った記憶を忘れて仕事に戻る)」
催眠をかけて神岐はその場を後にする。
「お客さ………。あれ?私何してたんだっけ?」
店員はここ数分の記憶がないことを不思議がっていたが、レジ金を数え終わった男性店員に話し掛けられたことでその疑問が再び浮上することはなかった。
ビゼオのエスカレーターを下りながら考える。
(奴等がいなくなったのが1週間くらい前だからそれ以前の緊急連絡先とかを記入した記入用紙を手に入れられれば、奴等に繋がることが出来る。だが電話越しだと能力を使うことが出来ない。テレビ電話だったら可能だがライン電話ならいざしらず普通の電話にはそんな機能はない。なら電話先の場所を探知してそこに行く。家電話ならスマホと違って外に持ち出すことはないから範囲が半径200メートルぐらいになっても必ずその範囲内にいることになるから催眠聞き込みでどうにでもなる。問題は連絡先が携帯の番号だったら難しいな。年長である鬼束零の電話番号だったら電話している場所は特定出来てもそれが外出先でだったら滞在先の特定は不可能。奴等は身を隠しているからどこか拠点を設けていることに賭けるしかないか。だがあのテレポートの女の子が厄介だな。あの子を封じることをまずしなければ)
エスカレーターで1階へと下りた。
そのまま出口へと向かう。
(というかまず探知する手段を手に入れないとな。記入用紙の入手も大事だが手段の確保も先だ。そういえば電波とか盗聴とか詳しい奴がいたなぁ。誰だっけ?えぇーと……)
知り合いにいたはずなのだが誰かまでは思い出すことが出来なかった。ここで考えてもしょうがないのでまずは記入用紙入手のために塀島体育館に向かうことにした。区役所に行くことも考えたが書類を役場に持ち帰るとは思わなかった、おそらく体育館のどこかに保管していると考え、体育館に決めた。
(問題は今そこが大奥になってるってことだよな。伝統ある由緒正しい何かってことはお嬢様の暁美や奏音がいると思うし、てか絶対いる気がする。女性と認識させれば問題ないか。探知に詳しい奴も思い出さなくちゃいけないな。ようやく糸口を掴んだがあくまで糸だな。いつ切れてもおかしくはないな)
神岐は体育館へと向かう。不透明な現状に色を付けるために。確実に追い詰めるために。
限りなく細い糸を強靭にするために。
神岐義晴
能力名:認識誘導
能力詳細:神岐の姿を見て神岐の声を聞いた相手を操る
話が全く進みません
何故でしょう?
次回も神岐サイドです
というか神岐が早く体育館に行かないと話が次に移らないんですよね
神原サイドは次の次です




