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仙人、異世界で無双する  作者: サマト
第四章 仙人、特級冒険者になる
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仙人、武器や魔法具を購入、『氣』を籠めるが………

「何この剣、オモシレー」


『ベルナルド武器商店』の武器専門棟で今まで見た事のないテンションで武器を漁る将人にマサリアたちは引いていた。


マサリアたちは将人から少し離れた所で小声で会話する。


「マサト、どうしたの? 少しヘンなテンションになってない?」


「男としては武器を見て燃えるのは分からなくもないのですがアレはちょっと………」


「マサト様、少しカワイイですね」


「エミはいいの、あれで?」


「見てて和みます………」


エミリアは子供を見る母親の様な笑顔を浮かべている。エミリアの母性本能が刺激されているようだ。


「まずはこれだけ買うぞ!!」


将人は言い笑顔で長剣、短剣、斧、槍、メイス、フレイルその他を両手いっぱいにもって会計にもっていこうとする。それを慌てて止めるアベルド。


「マサト殿、それダメ!! その買い方はやったらダメです!! 絶対に損します!! 身の丈に当た武器を買うべきです」


「アベルドにまともな事言われた………」


「武器を扱うものとしてはマサト殿より一日の長がありますから。私がいいものを見繕いますよ」


将人に武器を一つ一つ持たせ、構えさせたり素振りをさせてみたりするがへっぴり腰になっていてイマイチ情けない。結果勝ったのはダガー一本だった。


「マサト殿は武器を持つと逆に攻撃力ダウンに繋がります。武器で戦う事を目的としてないのならむしろタガーなどの方がいいと思います」


「………なるほど、ヨシッ、これ買うぞ」


タガーを会計に持っていき購入。


「じゃあ次は魔法具を見てみようか。リア、エミさん見繕って」


「いいけど、魔法使いの装備って、マサトが使えるのかな?」


「私達でマサト様をパワーアップさせましょう、リアお嬢さま」


「エミも変なテンションになってる………」


さあさあと将人とマサリアを引っ張ってくエミリア。慌ててそれについていくアベルド。


数時間後、魔力を溜めれる宝石を3個、魔法を使う際、威力を増幅させる役割を持つ、モンスターの骨を加工したタクトを一本購入し将人はホクホク顔だった。


「今日マサトはその………どうしてそんなにゴキゲンだったの?」


『ベルナルド武器商店』からの帰り道に立ち寄った喫茶店でマサリアが将人に聞いた。将人は照れながらも答える。


「俺の悩みにみんな真剣に考えてくれて、それがとても嬉しくて、自然とテンションが上がってしました。子供みたいにハシャいでました。とても恥ずかしいです。皆さん、スミマセンでした………」


自分の今までの行動を思い出し赤面する将人。赤面した顔を隠す意味で頭を下げる。しばらくして顔を上げると、マサリアとエミリアは母親のような優しい笑顔で、アベルドは涙目で見ていた。


「マサト殿ォォォ~」


感激したアベルドが抱き着いてくる。


「感激すると抱き着くクセを何とかしてくれ」


アベルドを引きはがそうとするが離れなかった。


「マサト、これからも私たちを頼りなさい。付き合いは短いけどアナタの事は親友だと思ってるから」


(みんな優しすぎ。あまり泣かせるようなこと言わないで。最近涙腺が緩いんだから)


―――翌日、冒険者ギルドの訓練所にて


将人は戦闘訓練を終えたマサリアたちと合流する。


「では、これから『氣』を物に込める事が出来るか実験します」


将人は宣言し、右手に昨日購入したタガーを持ち『全身周天』を行う。生成した『氣』をタガーに流し込む。すると攻撃力が最も低いはずのダガーに不思議な凄みが出てきた。


「スゴイ………まるで聖剣か魔剣のよう。見てると吸い込まれそう………」


自分からタガーの前に出て切られてしまう姿を想像し、マサリアは両手で自分を抱き締める。エミリアもアベルドもマサリアと同じ感想だった。一歩出てしまうのを堪えていた。将人は『氣』がタガーに集まりつつあることを感じ、更に『氣』を流し込む。すると『氣』の力にタガーが耐えられず柄や刀身に亀裂が入り、そこから『氣』が漏れてしまう。『氣』が暴風となり砂塵を巻き上げる。


「失敗か………」


右手のタガーを見ると刀身部は地面に落ち、柄はコナゴナになっていた。


「マサト、諦めないで。次いってみよう」


将人は魔力を溜める宝石、モンスターの骨を加工したタクトに『氣』を流し込むが結果は同じだった。


「………なんでやねん」


テンションただ下がりの将人。それを慰める面々。


「マサト、落ち込まない。今日は私が特別に何か奢ってあげるから。また明日頑張ろう」


「そうですよ、マサト様。落ち込んだ時は食べて飲んで忘れた方がいいですよ」


「イヤイヤ、それより武器や魔法具に『氣』を溜めようとするとどうして壊れるのか考えるのが先ですよ」


「アベルドが段々まともになっていく、最初の頃の熱い君はどこに行った?」


「ナンデヤ………ネン?」


アベルトがマサトの真似をして突っ込みを入れた。















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