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仙人、異世界で無双する  作者: サマト
第二章 仙人『滅び』と邂逅する
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仙人、エミリアに疑われる、アベルド厳重注意、ギルドマスターに出会う

カーテンの隙間から零れる朝の陽ざしで将人は目を覚ました。体を起こし背伸びをすると支援と欠伸が出る。ベットから降りるとラジオ体操を行う。色々体を動かして痛みや痺れがないかを確認する。何せ昨日は『魔』との戦闘があったのだ。昨日異常がなくても今日になって異常が出るという事があってもおかしくない。一通り体操を終わらせ異常がないことを確認した。


「よし、異常無し。次は………」


将人は『三体式』の構えを取りそのまま静止する。呼吸を整え体の筋肉の動きや重心の移動を意識し、『氣』が体に充実しているのをイメージする。これは『形意拳』式の『站椿功たんとうこう』と呼ばれる気功法で『太極拳』などにもあり、『立禅りつぜん』とも呼ばれている。

『站椿功』を約10分ほど行い、額に浮かぶ汗を拭いてから部屋を出るど丁度部屋を出てきたマサリアとエミリアに出会う。


「おはよう、リア、エミさん」


「オハヨウ~、マサト」


「おはようございます、マサト様」


眠気眼をこすりながらマサリア。その後ろに付き従うエミリア。


「リア、昨日は眠れたか?」


「うん、マサトのお陰で気持ちよく眠れた。マサトに相談して本当によかった。また相談に乗ってね」


「俺でよかったら………」


将人は背後に怒気を感じ振り向くとそこにはエミリアがいた。無表情ながら睨まれる。


「エミさん、何でしょうか………」


思わず敬語になってしまう将人にエミリアが訪ねる。


「昨日マサト様のお部屋で何かあったんじゃないですか? マサト様の部屋から出てきたリアお嬢さま本当に晴れ晴れしてて。何か変な事したんじゃないですか?」


「普通に悩み聞いて解決したって思いましょうよ!」


「でも………」


「『人丹法』については知識があるだけで行法は良く知りません。師匠にも下手にやると体を壊すって事で禁止されてましたからリアには変な事出来ませんよ」


「エミリア、将人は真剣に私の悩み聞いてくれたんだから変な事言わないで!!」


マサリアがエミリアの名前を略称で読んでない辺り少し怒っているのがわかる。


「すみません、マサリアお嬢様」


「謝る人が違う!!」


「すみませんでした、マサト様」


「いいから、いいから。でも、悪いと思ったんなら今度エミリアさんの手料理でも食べさせて。それでチャラにしましょう」


「それでいいのですか? でしたら今夜にでも腕を振るわせてもらいます」


将人たちが止まっている宿は使用料を払えば調理場を使わせてもらう事が出来るのだ。


マサトの疑いは晴れたところで食堂に向かい朝食をとる。宿の裏手にある井戸に向かい桶に水を入れ顔を洗い歯を磨いてから部屋に戻り身支度を整え冒険者ギルドに向かう。途中アベルドと合流する。将人はアベルトの首に手を回し耳打ちする。


「アベルトく~ん、女の子に発現する時はもう少し気を使おうか」


将人にチョイ悪風に言われアベルトは言葉に詰まる。


「やはり、マサリア殿………落ち込んでいましたか?」


「アベルト、君は思った事をスパッと言いすぎ! 君は君、マサリアはマサリア、全くの別人なんだから!! アベルトは強く言われても大丈夫なんだろうがマサリアがそうだとは限らないんだからもう少し考えて発言しな。冒険者になった暁にはそういった発言をフォローしてくれる仲間と組んだ方がいいと思うよ」


「マサト殿は人の機微がよくわかってるので、マサト殿に頼みますよ」


「エッ、俺?」


「マサト殿~、見捨てない下さあい」


将人の腰のあたりにアベルドがしがみつく。将人とアベルドのじゃれつきを微笑ましく見つめるマサリアとエミリア。マサリアにわだかまりがなさそうでホッとする将人。


冒険者ギルドでマサリアたちと別れる将人。掲示板で依頼書の確認をしているとギルド職員に呼び掛けられる。


「マサト・クサカベさま。先日の件でギルドマスターが呼んでおられます」


「先日の件?」


「詳しい話はギルドマスターからお聞きください」


ギルド職員の案内で受付カウンターの奥に通される。ギルドの二階に上がり奥の部屋のドアの前で立ち止まりドアをノックする。


「ギルドマスター、マサト・クサカベ様をお連れしました」


「分かった、通してくれ」


ドアの向こうから野太い声が変えってきた。ギルド職員がドアを開け将人を奥に通し退出した。ギルドマスターと一対一となる。思わずギルドマスターをまじまじと見てしまう。2メートル近い長身、四肢は鍛えられており、簡素な服の上からでも筋肉の隆起が確認できる。精悍な顔立ちは歴戦の戦士といった感じた。

ギルドマスターが右手を差し出し握手を求めてきた。将人はそれに応え握手する。


「初めまして、私がラシェントの冒険者ギルド、ギルドマスターのエドガルド・ハイドだ」


握手するエドガルドの笑顔は精悍な顔立ちの割には人当たりの良いものだった。











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