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c3 好感度と上昇

エディタと保存用として Evernote を使っていますが、なんか改悪されました。

……でも一端末でしか使っていないので、問題なっしんぐ!

 こんにちは。

 私はカタリーナ。

 元貴族で今は冒険者をやっています。

 マリアお姉様の雄姿が眩しすぎて、付いてきました。

 実際は、没落した際の罪滅ぼしのような形ですが……。

 私もマリアお姉様のような強い女性になりたいのですけど、私はどちらかというと後衛です。

 弓や魔法は得意ですが、レイピアや剣といった武器を扱うのは苦手です。

 一応、貴族の娘として一通りの嗜みましたが、私にあっていたのは弓でした。

 冒険者には役割があります。私のように後から攻撃やサポートをする後衛。

 マリアお姉様のように前衛で敵を翻弄する前衛。

 私は後衛しか出来ません。なので、マリアお姉様だけでなく、アルルちゃんやヴァルマさんも尊敬しています。

 もちろん、新しく仲間に入ったミネットさんも、同じ魔導士として尊敬しています。

 ですが……私達のパーティにはもう一人。前衛でもなく、魔導士でもない人がいます。


「今日はお出掛けっと……」

 何をしているのですかって?

 今は尾行中なんです。対象はアキヒト。私達のパーティのリーダー――不本意ですがリーダーの召喚士です。

 この国は女性ばかりなので、男性であるアキヒトにとっては肩身が狭いはず。

 だからなのか、滞在中の宿に引きこもっている事が多いですが、たまにこうして外に出掛ける事もあります。

 私も出来ればマリアお姉様と過ごしたいのですが、今日は思う所があって、アキヒトの動向を観察する事にしました。

「一人なのは怪しいですね」

 女性ばかりの国。だから私もマリアお姉様とくっ付いて出掛ける事が出来ます。

 他の国だったら、良くて仲のいい姉妹にしか見られませんけど、この国では恋人同士に見られる事もあります。

 いい国です。

 ですが、男性のアキヒトにとっては違います。

 増して一人で出歩くなんて、怪しいです。いつもはパーティの誰かを連れているんですけど……。

 そう。何故私がアキヒトを尾行しているのかというと。

 何故、マリアお姉様だけでなく、アキヒトの周りには女性が集まってくるのかという事です。

 確かに召喚士としては凄腕と言えるでしょう。アキヒトの召喚のお陰で、マリアお姉様はもっと煌びやかに優雅になるのですから。

 冒険者としては優秀とです。ですが、男性としてはどうなのでしょうか?


「買い物でしょうか」

 男性が買い物をするような店は少ないはずです。

 一体何を買いに来たのでしょうか。日用品や身の回りの者は充実しているはずです。

 冒険に関係ありそうな消耗品もまだ十分でしょう。

 とすると?

 むむ? お店に入っていきましたね。ここは……。

「雑貨屋さんですね……。女性をターゲットにした」

 可愛い雑貨が置いてある人気のお店です。私も何回か来たことがあります。

 気になる小物がありましたけど、でも買うにはちょっと恥ずかしいのですよね……。

 可愛すぎると言いますか。マリアお姉様のようなカッコいい女性を目指している私としては、我慢するような可愛い雑貨なのです。

 そんなお店に、男性であるアキヒトが買い物ですか?

 自分で使う用……はちょっと考えられませんね。

 うーん、良く見えませんね。さすがに中に入るとばれてしまいますから、外からの観察ですが、良く見えませんね。

 あ、何か買ったみたいね。何を買ったんでしょうか……。


「うーん、後は特に怪しい行動はないですね……」

 一人で出かけているのですから、何かもっと怪しい事があるのかと思っていましたが、あの雑貨屋さんに行ったくらいですね。

 後は普通に食事したり冒険者ギルドに行ったり、冒険者用の店に行ったり……。

 逆に、あの雑貨屋さんに行った怪しさが高まってますね。

 あ、もうお出掛けは終わりですね。もういい時間になっていました。

 もう宿に着いちゃいました。

 これといった成果は得られなかったです。一人で出掛けている時なら、何か見えるものがあると思ったのですが……。


「あ、カタリーナ。丁度いい所に」

「なんですか、アキヒトさん」

 尾行はもう終わっていますが、いきなり声を掛けられるとびっくりしますね。

 それに、アキヒトから私に声を掛けてくるなんて珍しいのですけど。

「ほらこれ。なんか可愛い小物が売ってたからカタリーナに上げるよ」

 そう言ってアキヒトが差し出した物が……。あの可愛い雑貨屋さんに売っていた、私が秘かに気になっていた可愛い小物でした。

「え……? な、なんでくれるんですが?」

 気になっていたので嬉しい反面、何でくれるのか疑問です。

「えーっと。カタリーナってこういうの好きそうだし。パーティとして世話になったいるしな。俺が持っていても使わないし、嫌だったら誰かにあげてくれ」

 そういう事なら……仕方ないですね。

「はぁ……。ありがとうございます」

 自分で買うにはちょっと可愛すぎる小物でしたが、貰ってしまった物は仕方ないですよね。えぇ、仕方ないです。使う事にしましょう。

 ……それにしても、なんで私がこういう小物が好きって分かったんでしょうか?

 うーん。不思議ですね。




 ほぉ……。カタリーナ殿はアキヒト殿からプレゼントを貰ったのか。

 カタリーナ殿は、あの雑貨屋さんに夢中じゃったからの。特にある小物を手にとっては戻すのを繰り返していたので、欲しかったんじゃろう。

 何故買わないのかは不思議じゃったけど。

 ふむ。もしやアキヒト殿はカタリーナ殿を狙っておるのか?

 てっきり、アキヒト殿はマリア殿狙いと思っておったわ。

 わらわとの子作りをしようとしてくれないので、最初は女性に興味がないのかもと心配したのじゃが、

 マリア殿のむちむちな太ももや、わらわの大きな胸をチラチラと見ているので、興味がないという訳ではないのじゃろう。

 わらわとしては、アキヒト殿の子種が貰えればそれでいいのじゃが……。

 しかしカタリーナ殿か。

 あまり仲が良い関係とは思っていなかったのじゃが、ふむ。

 確かにカタリーナ殿も可愛い女性と言えよう。元気な所もある一方、言動や振る舞いが上品であり、子供と大人の両方が存在している曖昧な年齢とも言えるじゃろうか。

 好かれるかどうかで言えば、好かれる女性じゃろう。

 アキヒト殿が惚れるのも無理もない。

 対してカタリーナ殿は、アキヒト殿の事を好いてはいないようじゃ。マリア殿一筋というか、アキヒト殿には興味がないみたいじゃしな。

 これは実らないんじゃないのかの?

 わらわとしては、アキヒト殿の子種が貰えれば、ハーレムでも誰が正妻でもいいのじゃが。

 マリア殿もアルル殿も、そして新たなミネット殿も、どうやらアキヒト殿の事を好いているようじゃし。

 うーむ、これはカタリーナ殿にも好いて貰って全員でハーレムが良いのか、

 それとも誰か一人が勝ち取るのが良いのか……。

 後者の場合は、妾を許してくれればよいのじゃが……。

 アキヒト殿がわらわの胸を見る時のあの様子からすれば、胸が好きなんじゃろうし。

 正妻ならば子種を沢山……。

 これは、わらわがもっとアピールして攻めて、娶って貰うのも良いのかもしれんの!


ご意見ご感想があれば嬉しいです。

が、豆腐メンタルなのでお手柔らかに……


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