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Transmigrate to Dragon  作者: 八部伍型
2/15

02 新生

Transmigrate to Dragonをクリックしていただき、ありがとうございます。なんと1日で300PV130ユニーク!こんなにも読んでいただけたのかと嬉しいやら恥ずかしいやら驚いておりますwなので、予定繰り上げて投稿します!

 陽介は目を覚ました。

(あ~、なんかすげ~よく寝た気がする・・・)

 寝起きでまだハッキリとしていない、妙にぼやけた視界の中で陽介は伸びをしようとした。


「あ~」


(あれっ?腕が・・・肩より上にあがらねぇ)

 不思議に思っていると目の前に赤い何かが飛び込んで来た。




 ◇ ◇ ◇




「おいっ!目を覚ましたぞ!!!」

「ちょっとマルセル!そんな大きな声で叫んだらケーフィヴが吃驚しちゃうでしょ」

「あ、スマン、レテーナ・・・。しかし、良かった、目を覚ましたよ」


 レテーナもベビーベッドに近づいてきた。


「あっほら。ケーフィヴったら目を見開いてマルセルを見てるわ」


 くすくすと笑いながら軽く握った右手を口に当てている。

 

「だってなぁ・・・、昨日小一時間起きて初めて母乳を飲んで、それから泣くことも愚図ることもなく11時間もだぞ?大丈夫なのかって心配で心配で・・・」

「確かにメラニーとイェニファーに比べて静かなのは気になるけれど、今も昨日も手足を凄いたくさん動かしているし、たくさんおっぱいを飲んでいたし・・・大丈夫でしょう?」


 レテーナはそう言いながら振り返り、先ほどまで腰かけていたベッドの脇に控えている執事服を着た女性に話しかけた。


「そうですね。レテーナ様のおっしゃられる通りかと。ご誕生の時に大きな産声を上げてらっしゃいましたし、先ほども「あ~」とおっしゃられてました。それよりもレテーナ様。まだ、お泣きにはなっておりませんが、せっかくケーフィヴ様がお目覚めになられたのです。授乳なされてはいかがでしょうか?」

「ふむ・・・、そんなものか・・・。そうだな、レテーナとレコがそう言うならば大丈夫か」

「そうそう、理解できたのならどいてちょうだい。レコの提案どおり、おっぱいあげてみるから」

「あっああ。スマン」


 マルセルはそそくさとレテーナに場所を譲った。


「マルセル様は謝ってばかりですね」

「くっ!仕方ないだろう。3人目とは言っても慣れないし、新生児は何があるか分からん」

「ええ、ええ、マルセル様はそうでしょうとも。ですからケーフィヴ様の事はレテーナ様とメイド部隊(わたし達)に任せて巣の迷宮(外の様子)でもご覧になられて来てはいかがですか?」

「レコ・・・おまえ相変わらず自分のご主人さま(雇い主)に対してなんて言い草だ・・・」


レコとマルセルが言いをしているとレテーナがケーフィヴを抱いてベッドまで戻って来た。


「はいはい、いいからどいてベッドに座らせてちょうだい」

「うっ、スマン」


 マルセルは頭を掻きながらそそくさとレテーナに譲った。


「また謝ってらっしゃる」

「うっうるさいな!」


 また言い合いを始めた二人の会話を聞きながら、レテーナはケーフィヴに授乳する為に胸をはだけ始めた。




 ◇ ◇ ◇ 




(そっか・・・俺、赤ちゃんになっちまったんだっけ・・・)

 陽介の両親と思われる夫婦らしき二人の会話を聞きながら、意識のハッキリとしてきた陽介は思い出していた。

(だから、伸びも満足にできないのか・・・って言うか11時間も寝てたのか!いくら新生児でも寝過ぎだろ!たしかに心配もするわな~。そっか~昨日のアレ(・ ・)から11時間経ったのかぁ・・・。そう言えばおなか減ったな。ぐへへへ・・・思い出しちまったぜw真っ白だったなぁ・・・柔らかかったなぁ・・・泣けばまたもらえるかな?ぐへへへwまぁ正直、味は全然だったけれども・・・。)


 とか思って心の中でぐへぐへしてたら、もう一人いたらしい女性がいい事言った!


(を!ナイスアシスト!さすがレコ!知らないケド。顔どころか、声しか知らないケド。てか今、初めて存在知ったケド、とにかくナイス!泣き方とかどうやればいいか、よく分からないし。)


 レテーナがマルセルと場所を入れ代って、腕を伸ばして抱え上げてきた。さすがに3人目らしくよどみなく、痛くもないし嫌な感じもない。そして右半身に当たる温かい柔らかさ。


(うむ、こんな美人の母親なら赤ちゃんも悪くないな!)

 

 生前?では授乳プレイなどした事がなかった陽介だったが、昨日の授乳の時も特に抵抗や恥ずかしさなどなかった。


(俺はやはり変態紳士だったらしいなwよし!昨日は初めてだったし、突然でパニクッてて思いつかなかったが悪戯してみようww)


 目の前にまろび出た美乳(近いし全体的に大きくて分かりずらいが、他の体の部分と対比して推定Eカップ)を前にそんな事を思いつつかぶりついた。そして、巧く動かない舌に四苦八苦しつつ、ちっちゃな右手を一生懸命動かして(左手は届かない、なにせ顔すら触れないw)揉んだり押したりしてみた。


 すると・・・


「んんぅ、あんっ」


(ひゃっはぁー!!やったぜw色っぽい喘ぎ声ゲットだぜっ)

 そして、しばらくの間そんな事をしながら母乳をたくさんいただいた。

えらく疲れたが、今日の母乳はかなりおいしく感じられ、お腹いっぱいになったら急に眠くなってきた・・・。

(急に眠気が・・・疲労感もすごいし、今日はこの辺で勘弁し・て・・や・・る・・・ぜ)

 陽介はそんな睡眠欲に身を任せ、意識を手放した。




 ◇ ◇ ◇




「んんぅ、あんっ」


 レテーナは我慢しきれずに声を上げてしまった。


「ちょ、レテーナ?どうした?急に色っぽい声だして・・・?」

「あ、んんっ、ごめんなさい。ちょっとこの子が・・・ね」

「さすがマルセル様のご子息です。お生まれになって二日目で母親とは言え、女性を喘がせるとは・・・天才ですね」

「おい!レコ。どういう意味だ」

「どうもこうもありません。言葉通りの意味です」

「・・・」

「もう・・二人とも下らない言い合いをしていないで・・・」

「畏まりました。でも、ケーフィヴ様、本当にお元気なご様子で良かったです」

「お?おお!本当だ。飲んでいるのにすっごい動いているな」

「ええ、それに凄い勢いで飲んでる。よしよし、お腹すいてたんだね~。焦らなくてもたくさんあるから大丈夫よんんっ」

「おいおい、ほんとに感じてるのか?レテーナは」


 あはははと声を上げて笑うマルセル。一家団欒。実に幸せそうな秋の朝の様子だった。


お読みいただきありがとうございました。

他の方の作品を参考に段落等変えてみました。

ご意見・ご感想をいただけたら嬉しいです。


文章書くのってホント大変ですね・・・良く分かりました。

明日は前話の段落等を変え、少しでも読みやすくしてみたいと思います。

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