3話 僕の名前
―――…あれから数時間後
「良かった......肌が温かくなってきたわね」
「よかったぁ......死んじゃうかと思った......」
そう言いながらメイが赤子の頭を撫でていた。
「そういえばカイヤさん、この子名前はあったの?」
ルクスは気になってカイヤに尋ねた
前回のヴィスの時は名が既にあったからだ。
「いいえ、無かったわ 巻かれてた布も何も書かれていなかったし」
「そっか......」
「じゃあ私つけてあげる!ねぇカイヤさん!いいでしょぉ?」
「うーん......まぁいいでしょう。しっかり考えてね?この子の大切な名前になるんだから」
「やったぁ!」
「メイのネーミングセンスかぁ......。」
「何、ルクス。言いたい事でもあるの?」
「......いや、何も。ないデス。」
(......僕は知っている。メイがお気に入りのぬいぐるみに「がおちゃん」や「ピーちゃん」と名をつけていた事を。この子の名前がピーちゃんになったら可哀想すぎない?)
「えーっとぉ!可愛い顔してるからぁ可愛い響きの名前がいいよねぇ?」
「いや、まずは性別をk......」
「ルマにしよ!」
「「はぁ......」」
「メイ、一応言いますがこの子は男の子でしたよ?それでもその名前でいいの?」
「ルマくんでもよくない?」
「うーん......中性的な名前ですね......」
「えー......だったら二人はどんな名前がいいと思うのよ!」
「うーん......そう言われると困ると言うか......」
「もっと縁起の良い名前を考えた方がいいと思うけどねぇ......?」
「そんなんじゃいつまで経っても決まらないわ!その間呼び名が無いなんて可哀想よ!
ねー?ルマ?」
「「うーん......」」
「まぁ、私達も思いつくわけじゃありませんし。まだ中性的な名なので良しとしますか......」
「まぁ、将来気に入らなければ本人が変える可能性もあるしね?」
「そんな事無いわよ!」
―――こうして僕は孤児院の人達に救われ、 名前が「ルマ」に決定した。




