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キラキラ流れ星に願いごと

掲載日:2025/12/26

キラっと光るたくさんの星空のなかで

「あれがボクの星だよ」

優しく輝く星をスバルは指差した。


「わぁ、昴って星。すごいや」

目をキラキラさせて、ボクの隣ではしゃいでいるのは、同じクラスのナナミちゃんだ。


ボク達は小学4年で、今日は林間学校で夜の展望台まできている。

ナナミちゃんとボクは同じグループ。


「流れ星みえるかなぁ?」


「知ってる?流れ星に願い事をすると、叶うんだってさ」

ナナミちゃんは星空に向かって手を組んで祈り始めた。


「ホント?」


「うん。だっておばあちゃんが、そう言ってたもん。どんな願いも叶うんだって」


ボクも胸の前で手を組み、心の中で祈った。


(お母さんが、早く元気になりますように……)


ボクは流れ星を見逃さないように、瞬きを我慢しながら、夜空を眺めた。



「「あっ!!!!」」


キラーンっと、ほんの一瞬。


ボクとナナミちゃんは、お互いに顔を見合わせた。


「いま!!いまの!みた???」

「ボクの見間違いじゃないよね?流れ星たったよね??」

「私もみた!!!あれ!流れ星だ!!」



「「やったー!!!」」


手を取り合ってピョンピョン跳ねた。


「ナナミちゃんは何をお願いしたの?」


「えへへ。ないしょ〜。スバル君は?」


「ボクは……お母さんこと」


「そう言えば、スバル君のお母さんって今病院?」


「そう」


「……早く会えるといいね」


「うん」


ボクのお母さんは、1週間前から病院にいる。


(……流れ星さん。お願いきいてくれるかな)


ボクは林間学校の布団の中でも、こっそりお祈りをした。






林間学校から帰ると、パパが迎えに来てくれた。


そのまま病院に向かうらしい……。


(流れ星さんが願いを叶えてくれたのかな?それとも……ママに何かあったのかな?そうだったら…どうしよ。でも、ナナミちゃんは願いが叶うって……)


胸の中は不安と期待で、ドキドキでいっぱい。



病室のドアの前でボクはギュッと目を閉じて


もう一回願った。


(流れ星さん。お願い!!)


ガラガラっとドアを開ける音と



優しくて、懐かしくて、安心出来る声が聴こえた。


「スバル。来てくれたのね。こっちにいらっしゃい」


ベッドの上にいるママは笑ってる。

ボクは駆け出した。


「ママ!!」


ママが笑ってる。ボクの目からは涙がポロポロ。


「しー。眠ってるからね。スバルの妹よ」


ママのベットの横には、白く包まれた小さな小人が寝ていた。


「ボクの妹?」


「そう。スバルはお兄ちゃんになったのよ」


「……小さいね」


「スバルも前はこのくらい小さかったのよ」


「ボクも??」


「そうよ。大きくなったわね」


そう言ってママはボクの頭を優しく撫でた。





その日の夜、ボクは家の窓から星空をみた。


林間学校でみたよりも星が少ない。


それでもボクはお礼が言いたかったんだ。



『 流れ星さん。

お母さんが笑ってたよ。ありがとう。

それと、ボクに妹が出来たんだ。

きっと、あの流れ星に妹を乗せてきたんでしょ?

ボクと流れ星さんとの秘密にしておくね。

願いを叶えてくれて、ありがとう 』



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