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ブロークン・アーマーズ  作者: 六久遠
第1章 ウェイクアップ!ブローケンシティ
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EP 09 黒鉄の一角

 遊園地での戦いの後、"アーマーファイターヘルクレス"こと本名プライムは疲労困憊の体で人気のない路地裏を歩いていた。


「特殊装甲警察から逃げ切るのはかなり骨が折れたが……ここなら少し安めそうだ」


『……ザー…ザザ……こちらイリュージョナ、ヘルクレスの応答求む……繰り返す………』


 一息ついたも束の間、無線が応答を求める。舌打ちしつつ応答。


「こちらヘルクレス。いま休憩中だ、後にしてくれジョナ」


「結構機嫌が良さそうじゃないか、もしかして探してたやつでも見つけた?」


「………全く、全てお見通しか……」


「HAHAHA。まぁそこでしばらく休んだくんだな、もうじき着く」


 どういう意味か問おうとした時、頭上で空を切る轟音が"突然"鳴り響く。

 

 轟音の正体はプライムを迎えにきた軍用飛行機、特殊な円筒状のローターによってどの方向にも即座に推進力を生み出す。


「私監修の特殊ホログラム技術によって完全隠匿可能な移動型の新しい拠点さ」


「音も消せんのか?こんだけの轟音なのにさっきまで全然聞こえなかった」


「私を誰だと思っている?。"イリュージョナは世界すら欺く"。覚えておきたまえ」



 "アンカーズ"。大戦中期に設立されたアーマーを用いた傭兵組織その生き残りが再び集まり結成された組織。

 組織が掲げる目的はかつて大陸で起きそれまでの世界情勢を真っ白に塗り替えた大戦「新世界大戦」を再び起こす、そしてこの目的はプライムの最終的な目的とほとんど一緒だった。


「やあおかえりプライム。なんだがいつもとは違う表情だね、まるで生き別れの兄弟との再会みたいな!」


 扉を開けると早速五月蝿い声か響き渡る、目の前の人物は"フェニックス"、同じくアンカーズのメンバーだ。


「滅多なこと言うんじゃねぇ、アーマーが色以外ほとんど一緒なだけだろ」


「同じ"オリジンアタッチメント"でそれはもう奇跡だよ?この場合は意識しない方がおかしいよ?」


 反対方向の扉が勢いよく開けられる、2メートルはありそうな巨体を持つ偉丈夫。


「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃウルセェなぁ?俺に唾かけんじゃねぇ殺すぞ?」


 パワー自慢の"ライノ"がフェニックスを睨みつける。


 両者の間で静かに火花が散る。その瞬間、何もない空間から突如霧を纏いながら机と椅子が出てライノとフェニックスを強制的に座らせる。


「拠点内での喧嘩はNGだ、ここは"イリュージョナ"の空間なのでね」


 同じく虚空からアーマーを纏ったイリュージョナが現れる、魔術師のようなローブ、金魚鉢のようなマスクの中に煙と髑髏が覗く異様な姿。

 

 ここは先ほどの軍用飛行機の中だが、イリュージョナの特殊ホログラム技術によって実際よりもかなり広い空間になっている。


「……それで、会議でも始まるのかジョナ?」


「ああ……"ボス"からの指令だ」


 空気が変わる、さっきの和気あいあいとした空気が一瞬の内に冷え切る。


「内容は"ブローケンシティの象徴とも言えるオブジェクト。"ブローケンスカイバベル"の破壊だ」



移動拠点の中は城くらい広い。

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