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#8 夏の海。そして夕焼けの観覧車。

「ゔ―……あづい……地球温暖化本当怖いぃ~」

「本当にね……」

 暑い。本当に暑い。夏休みだからと言って、異常な暑さだ。

 と、言うことで。

 今日は、海に行くこととなった。

「あはは、冷たくて気持ちいい~♪ 王もおいでよぉ!」

「ん……分かっ、た……っと」

 よすがに呼ばれ、僕も微苦笑を浮かべながらそちらに向かった。


「つ、かれ、たぁ……」

「本、当だよ。よ、すがっ、はしゃぎ、すぎっ」

 僕たちは、(主によすがが)はしゃぎすぎて、白い砂浜に寝転んでいた。

「なんかさ。私たち、こうやって横になって一緒に寝転んだの、初めてじゃない気がするよね」

「そう、だね……不思議だね」

 白い砂を背中にまとわりつかせながら、ぽつりとよすがが言う。

 暫く経ってから、彼女はばっと起き上がり、ニコッと僕に笑いかけた。

「、よし! お昼ご飯食べよっか!」

「うん、そうだね。お腹も空いたし」

 そして、僕の作ったお弁当を食べ終え(殆どよすがが平らげた)、僕たちは最後夕方までひとしきり遊んだ後、そこにある大きな観覧車に乗ることになった。

「ふわぁ、たっか~いっ!」

 よすががそうキラキラ目を輝かせながら言う。……子供みたいで、可愛い。

「っ、かっ、かわっ……⁉ ちょぉ王~っ、んな恥ずかしいこと言わんでっ!」

「……あれ、僕心の声漏れてた? いやぁ子供っぽくて無邪気で可愛いなぁって。すぐに顔真っ赤になって、意外と初心だしさ?」

 そう僕は悪戯っぽい笑みで言う。……あ、言っとくけどこれ本心だからね?

「あ、よすが……」

「っ、あ! ねぇ見て王! めっちゃ綺麗だよ、夕焼け……。これ、マジックアワーって言うんだよね?」

「……。……そうだ、ね……綺麗、だ……」

 観覧車から見える夕焼けは、本当に綺麗で、幻想的だった。マジックアワーが海に反射して、息を呑む程、美しかった。

「写真撮れた! でも……頂上では、キ、ス……するん、だし? 我慢、しよう……かな?」

 なんか隣でもじもじ言ってる可愛いのは置いておく。

「綺麗……ねぇ、王。頂上で、キス、しよっか。この夕焼けをバックに」

「うん。——そうだね」


 そして、観覧車の頂に着く。

「「ふふ」」

 僕とよすがは笑い合い、唇を合わせた。

 僕とよすがの影が、重なった——


「……ん~っ……! あぁ……楽しかったぁ……」

「ふふ、高くて、綺麗だったよね」

「うん、また行こうね」

「うん」

 僕が頷くと、よすがは花のように純粋に笑った。

読んで下さりありがとうございます。

ブクマ・感想・評価、よろしくお願いします。

頑張ります。

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― 新着の感想 ―
影が重なった、の表現が素敵です! どのような展開になるのか楽しみです。 十二時間離れた誕生日は、今後の物語に絡んでくるのかなー。
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