#4 常盤さんの想い
……はぁ……。
僕は、心の中で溜め息を吐く。……この状況は何なんだろうか。
一週間前に転校して来た、僕の目の前に立っている常盤さんが、突然「ねぇ、皇君、私貴方の家ついてっていい?」と言ったのだ。その言葉通り、彼女は僕の家について来た。
「……。常盤さん、何で僕の家について来たの」
「え? 言う? 言っちゃう?」
「……は?」
「あのねぇ……」
彼女は、若干顔を赤らめながら、言った。
「皇君っ、わ、私の恋人になって下さい!」
「……は?」
「——はぁ……。そう言うことなら早く言って」
「えへ、ごめん」
整理すると、こういうことだ。
・常盤さんは、お母さんを病で3歳の頃亡くしている。
・父、姉、そして常盤さん、3人で支え合って生きて来た。
・しかし、自分ももう高一。姉はもう婚約しており、来年には結婚式が開かれる予定。
・その為、姉と同じように彼氏を見つけ、父を安心させたい。
・その彼氏役に、偶々隣の席の僕が抜擢された。
……と、言うことだ。……こんな切実な想いを言われたら、断れない。
「……ん? そう言えば、常盤さんが僕を選んだのって、隣の席だったから、だけだよね?」
「え? ううん。それもあるけど、一番は優しいし物静かだし頭良いから。ほら、ノート写させてくれたりしたじゃん! 男の子の中だったら、皇君が一番親しいっていうのもそうかな」
「……そ、か」
「と、言うことで。——皇君、期間限定の恋人、宜しくお願いします!」
「……宜、しく……?」
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