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#3 隣の席の男の子
……やばい。
私は、ダラダラと冷や汗を流していた。
……やばい。若者語で言うと、エグい。
何がエグいって、調子に乗って入った特進コースの授業のスピードと、その難し過ぎさ。そして追い打ちに涼しい顔をして逆に「遅い」とまで思っていそうな、隣の席の皇 王という男の子。皇君はこの宝来学院高等学校の特進コースの中でも絶対上位5位以内には入る位頭が良い。毎回絶対最下位の私にとって異次元だよぉ……。
すると、不意に皇君がこっちを向いた。
「……ここ。こうして、ここの公式からやっていけば分かりやすい……あ、僕のノート写してくれていいから」
口調こそ素っ気ないが、私に教えてくれて、しかもノートを写させてくれる。
……何てっ、何て優しい人なんだろう……っ!
そんなことを思いながら、私はノートを写していった。
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