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2.今回はあのお姫様じゃあないんだな-今回も同行させて頂いております、艦長-

全46話予定です


私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします

という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました


曲名は小説と同名の「レイドライバー」です

もしよろしければ一度聴いてみてください


↓Youtubeのリンクはこちら↓

https://youtu.be/N4ueViHp3SM



ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください

↓以下が私のYoutubeチャンネルになります↓

https://youtube.com/@JohnD_72



曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


 その一報はジャクソン・ジャーマン大佐率いる空母群にも届いていた。


「なになにー、敵空母群がもう南米の先にいるって事か。でもこの位置だと何でも出来そうだな。旧アルゼンチンに侵攻している部隊への擁護、旧米国、今の米州から来る空母群はこれで旧キューバ沖に足止めだ、そうするとオレたちとの戦闘、か。まぁ、こりゃあ判断を先延ばしで相手の出方次第、ってところか」


 ジャクソンが一人で状況を説明してくれた。その説明をトリシャたちも空母のブリッジで聞いていた。


「そうですね、この状況では我々に何かしろと言われてもどうにもならないですし」


 トリシャが珍しく口を挟む。それに気が付いたジャクソンが、


「なーんだ、今回はあのお姫様じゃあないんだな」


 と軽口を叩く。


 トリシャは、


「ええ、彼女は別の戦闘で負傷してしまって。私たちが代わりに派遣された、という経緯があります。挨拶が遅れて申し訳ありません、トリシャ・エカード少佐であります。今回の部隊を任されております、大佐殿」


 それに倣って、


「もう一体の人型パイロット、レベッカ・キャリー准尉であります、よろしくお願いします」

 そういってトリシャの次に手を差し出す。


「ほぉ、前のお姫様もそうだが、二人とも若い女性なんだな。あの娘とはまた違った雰囲気の二人組と。あぁ、よろしく頼むぜ、ジャクソン・ジャーマン大佐だ」


 そう言って手を握り返してくる。


「で、今回も航空部隊は最新型がリーダーを務める、と。んでぇ、今回のリーダーは誰なんだ参謀ぅ?」


 ジャクソンが参謀に尋ねると、


「カレルヴォ・レイノ大尉とニック・アンダーヒル中尉であります」


 と返事がある。


「カレルヴォ? カレルヴォっていやあ……あぁ! あの一対十二を乗り切ったクレイジーマンか!」


 それほど記憶に刻まれる戦闘だったのだ。普通、こんな対戦はしないし、異常な数である。何せ一ケタ違う。こちらは単機、向こうは十機超だったのだから。


 カレルヴォはそんな話を無線越しに聞いていた。


「覚えていて頂いて光栄です。よろしくお願いします、艦長」


 と、それに合わせて、


「ニック・アンダーヒル中尉であります、よろしくお願いします、艦長」


 ニックが返事を倣う。


「で、この二人がアルファ、ブラボーリーダーとして戦地で指揮を執る、と。まあ、その戦いっぷりは前回よーく見せてもらったしな。そいやあ、カレルヴォ大尉と一緒に戦った戦術AIってのは今回は無しか?」


 と聞かれるので、


「僭越ながら、今回も同行させて頂いております、艦長。規定により名乗ることが出来ませんのでゼロフォー、とお呼びください」


 どこからともなく無線に割り込んでくる。


「おぉ、いたんだな、それじゃあこれでひとまずは安心だ。あ、と、は、向こうさんの考えでも分かればなぁ」


 そうボヤくジャクソンに応えられる人間はいない。こればかりは帝国の作戦参謀しか知らないのだから。


「艦長、では進路は?」


 と航海士が尋ねるので、


「進路は予定通り、目標はリオ・ガジェコスタ空軍基地並びに海軍基地だ。奴さんたちおそらく北上だろう、そうしたら背後からズドンだ。まぁ、敵空母がどんな反応をするか次第、だがな。それにしたって、ウチのお姫様たちを無事上陸させないといけない。やる事は変わらんという話だな」


 ジャクソンでなくともボヤきたくもなるというものだ。何せ帝国の真の狙いが分からない。ただ一つ、分かっているのは相手の第一目標がこちらのレイドライバーの漸減、もしくは撃破であろうという事だ。


 誰も分からないこの戦場に果たして勝機はあるのか。


全46話予定です



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