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ファントムナイト  作者: 愛媛のふーさん
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野営

 会敵したモンスターを排除しながら戦列は、森を抜けた。丁度開けた草原で、実際は泊まらないが、野営地に適してるので野営の実習に移ることに教官達はしたみたい。

「各パーティー事に寝床と食事の準備を始めよ!」

筆頭教官が号令をかけるのを、聞き流して私はパメラちゃんにお願いをするの。

「パメラちゃんいつものお願い申し上げますわ」

「了解ですわよ。土魔法で設営しますので男子は食料、女子は薪をお願いですわ」

こうして役割分担して各自散って、私とクリステルちゃんとアリスちゃんは薪になる小枝を、きゃあきゃあ女子トークしながら拾ったのよね。

「パメラちゃんのスライムは便利ですわね」

「スカベンジャースライム?とクリーナースライム?トイレとお風呂が用意出来るのは重大ですわよ」

スカベンジャースライムとクリーナースライムは『従魔王』の異名を持つパメラちゃんのご先祖様が創り上げた新種だ。共に清潔化と消臭の能力持っていて、スカベンジャーは排泄物と腐った物やゴミを食べて肥料を作れる。クリーナーはあらゆる汚れを食べるの。この二種の開発でテイマーは一気にこの世界でメジャーになったのよ。スライムをもテイム出来ないテイマーは居ない。テイマーになれさえすれば環境を清潔に保てる事が可能になり社会で必要不可欠となったわけなのよ。二種とテイマーは爆発的に広まりパメラちゃんのお家ターナー家は公爵家へ上り詰めた訳だ。パーティーを組む際もテイマーは先ず必須メンバーである。大抵兼任可能だから魔法使い兼とか剣士兼とかテイマーと兼任してる人が大勢いるのよ。世界中の街や村でもトイレはスカベンジャースライムを利用した物だし、スライムを管理するテイマーが居る。汚物はすぐ処理され匂いもない。疫病の発生は激減。良い事尽くめなのよ。クリーナースライムは汚れのみを食べ消臭するので体や衣服の汚れが綺麗になるのよ。お風呂が貴族や富裕層の特権からスライム浴なら万人にとなった訳ね。ともに今や社会インフラである。これを握るターナー家の力は大きい。今でも二種の使用料は微微ながらターナー家に納められる。世界中からなので微微でも集まれば巨万の富であるのよね。皇家も無視出来ず何度も婚姻も結び親密な関係を保ってるわけだ。

「アリスちゃん本格的な薪も用意しよっか?」

「そうね大き目の枝落としましょう」

そうクリステルちゃんが言うとアリスちゃんはウインドカッターで少し大き目の枝を切り落としたのね。そして3人で持てるだけ持つとクリステルちゃんが帰還を決めた。

「帰りませんこと」

「「そうしましょう」」

「ケインは獲物捕れたかにゃ」

「あの二人なら大丈夫ですわよ」

「そうだといいにゃ」

そんなこんなで野営地に戻ると立派な岩の小屋が出来ていた。その前でワイルドボアを解体するケイン君とタツマ君が居る。血抜きはパメラちゃんがブラッティスライム、吸血するスライムで済ませたはずね。スライムで血抜きすると肉質が最高になるのよ。私達は薪も組み上げて火起こししたの。

「串焼きにするにゃ」

アリスちゃんが肉をテキパキ調理していくと、良い匂いが漂い始めお腹がクーと鳴ったわ。

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