表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファントムナイト  作者: 愛媛のふーさん
5/11

実習訓練

 実習訓練の時間が来た。

「今日もモンスター狩って行きますわよ」

人族の少女クリステルちゃんが、そう発破をかけた。

「行くにゃん」

猫人族の獣人アリスちゃんが応じる。戦略戦術作戦を確認して私は声をかけるわ。

「他パーティーと横一線に並列前進。パメラちゃん索敵。会敵したら速やかに排除此れで行きますわよ」

「「「「「おう!!」」」」」

パーティーメンバー全員が今度は応じる。ハーフエルフの美少年ケインを先頭に前進していく。

「進軍のマーチ!」

私は集中力上昇と移動能力上昇、攻撃力上昇のバフの唄を奏でる。パメラちゃんとクリステルちゃんも防御力上昇のバフの魔法をパーティー全員にかけるわ。バードの唄のスキルは複数のバフを一つでこなすのよね。

「前方100mエビルスパイダー1大物ですわ」

人族の美少女パメラちゃんが報告してきたわ。

「先行します」

ドラゴニュートの少年タツマ君が隠密のスキル発動させて言う。

「アリスちゃん詠唱開始」

「了解にゃ」

「パステルは輪唱のキャロル」

「了解」

「ケインは目視次第アンカーハウル」

 クリステルちゃんは次々と指示を飛ばすわ。(ちな)みに『輪唱のキャロル』は魔法(指定した人今回もアリスちゃん)が発動すると追撃でもう一撃。『アンカーハウル』は攻撃を引き付け他を攻撃しようとすると追撃で大打撃与える。といったスキルであるのよね。

「後は50m5秒で会敵」

「「「「了解」」」」

 エビルスパイダー、硬い甲殻の巨大蜘蛛が現れた。

「アンカーハウル!」

ケイン君が蜘蛛の攻撃を引き付けて捌き始めた。クリステルちゃんがエビルスパイダーの複眼をボウガンの矢で潰していった。蜘蛛はクリステルちゃんに攻撃の的を変えた。刹那エビルスパイダーの脚が二本切飛ばされる。ケインの仕業だ。

「アサシネイト!」

今度はタツマ君のアサシンの暗殺剣でまた二本切飛ばされる。片側の脚を無くしエビルスパイダーは動きが鈍くなった。こうなったらこっちのもんよね。

「距離取って」

クリステルちゃんの指示に従うと。

「煉獄の爆炎!にゃ」

アリスちゃんの初級爆裂火炎魔法が放たれる。初級とはいえ爆裂火炎魔法だ威力は絶大。それが2撃。跡形もなく消し炭と化したわね。

「にゃはは。見たかにゃ我が親友との渾身の力を」

アリスちゃんの魔力回復ポーション飲みながらの高笑いが響く。

「戦線が私達パーティーだけ遅れています。追いつくわよ」

私は注意喚起するわ。

「その通り。急いで」

リーダーであるクリステルちゃんも促す。又ケイン君が先頭のフォーメーションを組み、効果の切れたバフをかけ直す。

「進軍のマーチ!」

この前進を一時間続けるのが今日の実習訓練の内容だったのよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ