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ファントムナイト  作者: 愛媛のふーさん
10/11

黒幕の正体

 幽玄の騎士「ファントム·ナイト」は有ろう事か死んで居なければ必ず回復する回復ヒーリング最上位呪文「パーフェクト·ヒール」を惜しげもなく掛けて消えた。習得すると枢機卿は固いと言われる呪文なのね。びっくりしたわよ。滅多に見れるものじゃないからね。まあ、お陰で家臣たちみんな無事。良かった良かった。

 ファントムはお祖母様に仕えていたのだ。その頃から異形の者だったかわ判らないけどね。お祖母様の血筋の女に仕るのだろう。何にせよ今日はファントムのお陰で2度命拾いしたことになるわ。どうしたら会えるんだろう。

「パステル!!襲われたそうだな、大事ないか」

「パステル、パステル」

家臣たちから報告が上がったのね。お父様お母様が血相変えてやってきた。

「ファントムと謂う異形の騎士に救われて2度命拾いしました。お祖母様に仕えていたのだといいます。お父様は何か御存知ですか?」

「守護者の事だろう。お母様の祖先に当たるエルフに縁有る者で主は女系だとか」

「そうですか。皇子との縁談で要らぬ敵を創った様です。腕の確かな家臣のみ私に付けてください。死人は出したくないのです」

「判った」

「旦那様。ジークフリート皇子がお越しです」

「客間にお通しして。すぐ行く」

「私も参ります」

 ジークフリート皇子はきっと家の家臣たちが返り討ちした賊を届け出たので、私が襲われたのを知ったのね。駆け付けるなんて律義なものね。

「申し訳ない。我が身の不徳の致す処だ」

「皇子恐れ多い頭をお上げ下さい。皇子は襲撃に心当たりが?」

「有無。ウイルヘム兄上の母親、ガラシャ フォン テレジア。此の女傑の差金だろう」

「ガラシャ夫人が何故?フラウの家名は皇位に何の影響力なき筈」

「パステルは自分の家のことなのに疎いんだね。確かにベルファスト国内においてフラウの家名は軽いしかし、国際社会においてフラウの家名は名家として燦然として輝いている」

「初耳ですが」

「フラウ領の立地と災害時の社会貢献が肝だ」

「もしかして我が領と接する2国と地震ですか?緊急時のお隣さんとしての振る舞いとして常識的なものだと聞き及んでますが」

「2国は過分な支援と感謝してるのさ。そのお陰で戦争が絶えて久しいが、2国がフラウ領から攻め入る事はあり得ない例え天と地が入れ替わってもと、言われている程さ」

「へえー。2国とも律義なんですね」

「それだけではない、潜在的領力問題も有る。フラウ領はベルファスト国内一領税が安い。又、国税に対する領の支援は国内一つまりあり得ない程税を取ってない、お陰でフラウ領に支店がない商会もない。フラウ領は豊かなのだ。それでもフラウ家が周る程」

「うちは貧乏男爵ですよ」

「しかし、借金もない。他所は借金塗れで見栄張てるだけだよ」

「はあ」

「それに、そんなフラウ領だからこそ義援金の額が半端なかったのもあるんだよ。兎に角フラウ家と縁結ぶのはガラシャ夫人には脅威だったんだ。そこに考えが及んでなかった」

「はあ。どうすればいいんでしょう」

「売られた喧嘩は買う。身の回り固めて耐えて下さい。年明け迄には方付けます」

そう言う皇子は決意を固めた目をしていて父と娘は黙って頷いた。

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