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消えた世界で彼らは鮮やかに戦う  作者: 太刀風 紫雨
2/5

第一の彩

東雲隊(しののめたい)坂城隊(さかきたい)!前方右に新たな敵を確認!』



インカムから聞こえてきた(やなぎ)の声に

「「了解!」」

と、呼ばれた両部隊は応答する。


牡丹(ぼたん)!こっちは任せろ!」


東雲(しののめ)色の髪色をした青年が叫ぶ。


「よろしゅうたのんます。」


牡丹(ぼたん)と呼ばれた少女は(つや)やかな牡丹(ぼたん)色をしたショートヘアの髪をなびかせ敵、〈空帰(からき)〉に向かっていく。

丹波(たんば)坂城(さかき)隊の方に回れ!」

青年が再度指示を出す。

「はい!」

丹波(たんば)と呼ばれた少年は牡丹(ぼたん)の方に向かっていく。



坂城(さかき)(りゅう)抜刀(ばっとう)(じゅつ)…》



牡丹(ぼたん)は刀に手を置き、集中する。

彼女が使うのは抜刀術。



()椿(つばき)



()ある技のひとつ、〈散り椿〉を使い敵を()(はら)う。

空帰(からき)(けむり)のように消えていく…。

「っ!坂城(さかき)さん、危ないです!」

丹波が叫ぶ。



空帰(からき)に背を取られた牡丹(ぼたん)は動じない。



バシュッ!!



命中(ヒット)。』

(やなぎ)の声が静かに言う。


「ほな、またね?」


牡丹(ぼたん)微笑(びしょう)しながら散る敵を見る。

(やなぎ)(じゅう)で狙っているのはお見通しだったようだ。








「おぉ…。派手にやったな…。」




元々いた敵を倒し終わり合流した東雲が言った。

土はえぐれ、近くにあった建物は一部倒壊(とうかい)している。

「東雲さんの方もうちのことは言えないでしょう?」

牡丹が口元を(そで)で隠しつつ言うと、東雲が(ひき)いる隊の面々がビクリと肩を震わす。


「ま、まぁとりあえず柳の部隊と合流だ。」

「話をすり替えましたね。」

と、坂城隊の琥珀(こはく)が言う。

インカムからクスッと笑い声が聞こえた。

「なんだ、柳まで。」

東雲が少し不機嫌そうに聞くと

『いえ、合流するのは先刻(さっき)のところでいいですか?』

と柳が言う。

「あぁ。そうしよう。」





東雲隊、坂城隊、柳隊は荒れた世界で帰路(きろ)についた。






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