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偽物

…なんでこんにことになったのだろうか。


K1号がK2号、K3号と共に鬼の形相で僕を睨みつけている。その後ろでは金原が今にも「てへっ☆」って聞こえてきそうな顔とポーズをしている。

…あの女


「おい?お前底なしのクズ度合いだな?」


K1号が自分イケメンですよ感を醸し出しながら言った。別にカッコよかねぇぞ。

なんでこんなことになってしまったのか。それを知るには時を昨日の放課後までに戻さなくてはならない。


ー昨日の放課後ー


僕は後ろを向き肩を震わせている金原にこう言った。


「僕は……そろそろこんな茶番辞めたいんだが。」


「え?」


金原が驚いたようにこちらを振り返ったその顔には涙なんて綺麗なものはなかった。奴の顔には笑顔が張り付いてやがった。


「まったく…いつから気づいてた?」


笑いながら彼女はそう言った。

…いい笑顔も作れるじゃねぇか。


「割と序盤」


「嘘!?結構騙せてる自信あったんだけどなぁ。」


「はぁ…時間の浪費だよまったく…」


「ふふっ、でも付き合ってくれたんだ?」


「うるせ」


今までのが嘘なら…


「なぁ」


「「実行委員になったホントの理由って何?」かな?」


「うん」


「うーん、誰もやろうとしなかったって以外にはそうね…あなたがあんな極悪人じゃないのは分かってたし…なにより、あなたが気になったからかしら?」


「なんだそれ」


「さっきの話の中でどこまでが嘘だと思う?」


「どこまでって全部じゃねぇの?」


「いいえ、小4の時言われたって言うのは本当よ。覚えてないの?」


「うん、欠片も」


「えー、ちょっとショック〜」


「嘘つけ」


「まぁ話を戻すとそこから少しあなたのことが気になりだした。」


おいおい告白みたいに言うなって…


「私の笑顔が偽物だって気づいたのあんたが初めてだったし。」


「ふーん、まぁ趣味人間観察ですしおすし。んでなんでそんな偽物をすることに?」


「そんなの単純よ。好き勝手やりたいからよ。」


あー、こいつ生きるの上手いわ


「そうやっていつもニコニコしてれば私が良い奴だって錯覚するでしょ?それで人が集まってくる。」


「そんでそいつらを上手く使って学校生活を快適に過ごすってか…本当にいい性格してんな。」


「まぁね、でも全く驚いたわ。まさかバレちゃうなんてね。さすがね。」


「褒めても何も出ないぞ?」


「ふふっ、あーそれついでに言っとくわその4年の時の言葉で私の人生、少なからず変わったわ。」


「んな馬鹿な。」


「いえ、これは本当よ。あなたは他人の人生変えられる。もっと胸を張っていいと思うわ。」


「僕はそんな大層な人間じゃねぇよ。」


「ふふっ、でも実際に変えられた人間が目の前にいるのよ?」


「あー今日は夕日が綺麗だなー」


「誤魔化した!?もぉ誤魔化さないで…って本当に綺麗ね!?」


こんな感じで今日の作業は終わりにした。人ってのはやっぱり信用し過ぎるもんじゃねぇな。


「あー、言い忘れてた。」


「なに?…っ!?」


僕は彼女の顔面スレスレに拳を突き出してこう言った。


「僕の周りに手ぇ出すなよ?」


「ふふっ、ええもちろん。」


彼女は心から笑っているように見えた。


「あー、後な」


「なに?」


僕はある物を取り出した


「今までの全部録音してたからな」


そう!でれれでっででー!ICレコーダー!

(某青狸風)である


「え?」


「お前がこれ破ったらこれどうしようかな〜」


「や、やめて!すごい恥ずかしいのそれ!」


「ひっひっひ、これでお前は僕の支柱の中だ!」


僕がそう叫んだとき1つの足音が僕の後ろで止まった。そこには、鬼の形相をしたK1号が立っていた。


ー現在ー


あの状況的には少し仕方ない気もする。

金原は泣き真似をし、僕は高らかに笑っていた。そりゃ勘違いするわ。ていうかあいつの泣き真似上手すぎんだよ。


「なに女の子泣かしてんだよ?」


だからカッコよくないからね?昨日、何を思ったのか知らないけど全速力で帰ってたよね?敵前逃亡だからね?


「うちの学級委員を泣かすなよ!」


…ルフィか貴様。だからカッコよくねぇよ。あ、ちょっと満足そうな顔してる。漫画の台詞言えてちょっと満足してんだろ?まったく…自分に酔ってんな。こういう奴に効くては…


「逃げるだよぉー!スモォーキィー!」


「待てこらぁ!」


追いつかれる心配は無い。僕の方が足速いし。この後あいつらどうしよう?

ま、金原が上手くやってくれんだろ。

そんなことを考え、僕は奴らを撒いて教室に帰った。そしたら、僕はある人に声をかけられた。


「あの…」


その子は少しオドオドした様子の女の子だった。最近なんか女の子に話しかけられる気がする。なんかのドッキリかなにかか?


「ほ、放課後校舎裏に来ていただけませんか?」


え?

適度な運動をしましょう!友達から「尻文字で五十音全部を全力でやると結構いいぜ」と言われたのでやってみたら見事に下半身筋肉痛ですありがとうございます(笑)是非運動不足だなって方はやってみて下さい!


感想等ありましたら遠慮なく書いていってください!

次回もよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] K1号のK感が良い。 そしてジョジョネタ。 [一言] 次回も楽しみにしております。
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