主人公じゃない
…どうしたものか。こんなベタな展開が現実にあるとは驚きだ。しかし、残念なことに僕はサラッと助けに入って好かれるみたいな主人公じゃない。が、見過ごすわけにもいかない。僕が誘ったせいでこうなったと言っても過言では無いのだから。
じゃあどうするべきか?
「あの…」
「あ?んだァてめぇ?」
決まっている
「その人たち僕が誘った子達でしてねぇ」
ぶっ殺す!(社会的に)
「笑わせんなよ陰キャブサイクてめぇが誘っただと?荷物持ちの間違いじゃねえのか?」
「はぁ…」
「あ?」
「そんな見ただけでしか判断できねぇような脳みそしてっからこんな詰まんねぇ事ができるんだろうな?」
「はぁ?ざけんなよてめぇ?ぶっ殺すぞ」
「ここまでテンプレ通りとはw典型的すぎて笑えるな。つーかてめぇ何歳だよ?ま、どー考えても僕らより上だよな?だっせ〜そんなんだから彼女もできずに中坊ナンパすんだよ」
「くっそこのガキ調子乗りやがって!
おらぁ!!」
頬に少し痛み…殴られたみたいだな。いいぞ。
「オラッ!!オラオラ!!」
「ほら、中坊の挑発に乗ってる。どこまでも空っぽな野郎だな」
「うるせぇ!そんな偉そうな口どこまで叩けるかな?」
うぐっ、さすがにダメージ蓄積してきたな…どこまで耐えれるか?
「こばちゃん!」
「誰か!警察を呼んでください!」
…無駄だよ水川、誰も面倒なことには関わりたくねぇだろうからな。
ほれみろ。助けるどころか動画撮ってる始末だぜ…多分あいつらはこいつの仲間だろうな。
「さぁさっきまでの生意気な口も聞けなくなってきたみたいだな?口ほどにもねぇ奴だな?オラッ!」
ん…多分左腕が逝ったな。まだあいつらは…大丈夫だな。あいつらへ注意を向かせるな。何をされるか分からない。怪我すんのは僕だけで十分だ。
「ふんっ、クソつまらねぇな?こんな野郎とつるむんだ。アイツらも…なんの取り柄もねぇクズなんじゃね?」
は?プツン
「てめぇ今なんった?」
「お?どうした弱虫?今の言葉に反応しちゃった?聞きたきゃ何度でも言ってやるよアイツらはお前と同じk…ぶぎゃああああ!」
「俺を悪く言おうがぶん殴ろうが構わない。だがな、アイツらを…俺を…クズみてぇな俺を救ってくれた人を…バカにすんなよ!」
「…こ、こばちゃん…」
「ん?…あ」
ー2年 3組 小林 裕也 暴力行為により1週間停学処分ー
やっちゃったぜ☆
いやー、特に言うことなし(笑)
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