人生初の失恋と女性不信症
高校生になった。
何故か人生初の彼女が出来た。
それも二人も・・・・・
何故か?
それはまさしく俺が優柔不断だからである(苦笑)
(その後何十年もの間、俺は二股、三股をかけていたのであるw)
しかし、片方を選んだ直後にこれまた人生初の大失恋を味わう事になった。
今にして思えば人間悪い事は出来ないように回っているらしい。
今思い出しても酷い話だったな。
それは、二人のうち一人を選ばないと不誠実だと思ったので決める他は無かった。
1人はキスだけで胸を触られるのはさすがに抵抗があったらしいが、
もう一人は何でもさせてくれた。
ならば答えは一つ。
「好きな人になら何をされてもいい」と可愛らしく言ってくれる方だ。
だが幸せは長くは続かなかった。
冬休みのアルバイト先で事件は起こった。
奥さんが妊娠中でH出来ない旦那にたらしこまれて、
ラブホに車で連れ込まれてしまったらしい。
らしいと言うのは彼女が「何も無かった」と主張しているだけだからだ。
確証は無いが、溜まってる男の行動など見え透いたものである。
女子高生を社会見学と称してラブホに連れ込んだ男が何もしないわけが無い。
ましてや相手は口八丁手八丁の営業マンだ。
どうしても信じられなかった。
その時すでに原チャリに乗っていたが、
まさか走りながら大泣きするとは思いもしなかった。
とてつもない喪失感だった。
当時まだ携帯電話や、ネットは存在しない時代だ。
電話をかけるにもいちいち公衆電話からかける時代だ。
ポケベルなんかはその20年以上も後の時代だ。
女の浮気疑惑など自宅の電話で何か話せる訳もない。
怒鳴ったし、彼女をグーで殴った。
それほどに信頼して好きだったのだ。
裏切られたショックは大きかった。
高校も行かずに近所の神社でただただため息をついて夕方に帰宅して寝る。
無論、色々と考えて眠れないので当然遅刻する。
余計に学校に行きたくなくなる。
そして出席日数が足りずに留年だ。
よくある話ではない。
16歳の高校生には大きな傷跡が残った。
その後10年は女を信じられなくなった。
女性不信症だ。
ただただ辛い10年間だった。
高校2年生に続く。