【三章外伝・後半】 約束 -Promise Code-
「莉乃さん今日は如何して私を?」
寒気を感じるほどの薄ら笑いを浮かべ堂々と椅子に腰を下ろしている私の一番の敵である金剛美優。
知っている癖にと言い返したいがここは押さえておこう。
「あら、其方のお方は?」
表情一つ変えずに大和君の幼馴染は私の隣にいるとある人物の値踏みを始める。
大和君もよくやる癖……。
琥珀色の美しい目は隅々までその対象となる人物を見て、定め、己の中での価値基準に照らし合わされ選定される。
誰からも言葉が出てこない、誰も言葉を発しない。
カフェの他のお客さんの話声だけが嫌に周囲に響いている。
「初めまして金剛美優さん。私は美浜銀雪、今日は彼女、莉乃の付き添いで来ただけよ」
この沈黙を破ったのはいまだ冷めた目で美優を見下ろしている、親友であるユキこと美浜銀雪。
「そっ、てっきり私は莉乃さん一人で来るものだと」
誰も口にも顔にも出さないが何処かで逃げたな、と言われたような気がしてならない。
そうだ、そうだよ。
私は逃げた、私は一人で戦うのを最初から諦めている。最初に会った時から、初めて美優を目の当たりにしたその時から私はもう既に腰が引けていた。
彼女のその大和君と同類である底が見えない眼に私の姿が映った瞬間、私は美優の眼から逃れるように目を逸らしてしまっていた。
「彼女は私と大和君の共通の友人で……」
「何の話をするかは分からないけど、邪魔なようなら席を外した方がいいかしら?」
返事に詰まっている私を見かねてか、ユキは物怖じもせずに美優へと自分がここにいていいかどうかという質問を投げかけた。
「別にいいわ、まぁ立ち話もこの辺にして座って紅茶でも飲みながら話をしましょう」
私とユキは美優の言われるがままに席に座り、何も頼まずに店に居座るのは礼儀に反する行為なので店員を呼んで紅茶の注文を入れておく。
「へぇ、あの大和に女性の友達が出来るとはねぇ。それに結構可愛いし、意外ね」
先にこの店に来て注文を済ませている美優はユキを凝視しながらカップを傾けた。
美優と銀雪との間で他人には見えない二人だけしか分からないやり取りが行われている。
「私も草薙君に貴方のような幼馴染がいたなんてちょっと意外だったわ」
カチャン。
カップとソーサーが触れ合い音が発せられる。
「本題に入る前に一つ銀雪さんに質問をしてもいいかしら?」
「ええ、出来る限り答えられるように努めるわ」
室内だというのに何処からだが訳の分からない嫌な風が吹いた。
ふんわりと風が美優の匂いを運んでくる。
これが大和君の好きな娘の……。
「貴方は大和の事が好きなの?」
私が今まで避けてきた質問を先制攻撃として敵は使用してくるのだ。
「うーん。私は多分草薙君の事は好きではないんじゃないかしら?」
「どうして疑問形なの」
「それは私が恋というモノをしたことがないからというのが一番の答えになると思うわ」
銀雪は美優に向ってきっぱりと答えるのであった。
それは結構悲しい答えだよ、ユキ。
「恋というのは噂によればもっと胸が高鳴って、上下左右が分からないほどに誰かに夢中になるものだと聞いているわ。でも私は別に草薙君に対してそんな風にはなっていない、つまりは私にとって大和は特別な友達でしかないということなんじゃないかしら?」
何故だかユキはこちらをちらりと見て答えるのである。
「特別な友達ねぇ」
「ええ、草薙大和は人生で2人目の友達だから……」
「そっ、それならばそれでいいわ。だけど一つ警告しといてあげる」
目の前の彼女の眼付が変わった。何処か眩しいほどの光に満ちた、鋭く、冷たい眼差し。
暗い位奥底に灯りが燈されたかのように眼に一筋の光が走ったのである。
そんな彼女を見て、私は誰かの戦いのときの輝きを思い出すのである。
あれは、そうなのか。
彼も彼女同じ、彼女の方が強くそして多い。
「貴方自身もしその訳の分からない気持ちを恋として扱う時が来るなら……。生半可な気持ちで草薙大和を好きにらない方がいいわ」
「どうして?」
親友であるユキは疑問を口にした
――彼はバケモノだから
彼女は躊躇いなくハッキリと草薙大和をバケモノと呼んだ。
「彼の深層にある感情を、彼自身さえも気付いていない闇を中途な気持ちで知ってしまうと、その感情は一瞬にしてとても無残に、文字通り跡形もなく瓦解してしまうわ。私自身その体験をしたんだもの、勿論これは間違えでないわ」
琥珀色の眼が怪しくオレンジ色に輝く。
「彼はバケモノよ、彼の周りが彼を歯止めが効かないほどに、もう原型を留められないほどに彼を醜いバケモノに変えたの」
「大和君は……」
そんなバケモノなんかではないと言おうとしたとき。
「貴方だって薄々気が付いているんじゃないかしら? 彼がただの狂人だとしたらもうとっくに彼は救われている筈よ、でも……。 貴方は分かるでしょ、莉乃さん。貴方は今の状態では到底彼を救えるなんて思っていないでしょ」
確かに私は大和君を今のままじゃ救える気すらしない、救えるビジョンが全く見えてこない。どんな選択肢を取ったとしても私は彼を救えるとは思わない。
目の前の彼女は初めて笑った。
私を嘲笑って見せた。
「いいよ、じゃぁ教えてあげる。草薙大和を人間に戻す方法を、草薙大和心から全部を完璧に救う方法を彼の【幼馴染】が教えてあげる」
風が吹いた、風が心を貫いた。
大和君を救う方法……。
「彼を救うのは至極簡単な事、そして貴方ならそれを何の疑いも疑われもなく出来る、貴方しかこの方法で彼を救えないわ、勿論私にはそれは出来ない」
美優はあえて口を噤んだ。嫌らしい敵だ、本当に嫌いだ。
「それは……」
私は敵に教えを乞うた、何もかも捨てて私の頭じゃどうしても思い浮かびもしない彼を救う方法の開示を求めた。
「彼のご飯に睡眠薬混ぜて眠らせ拘束・監禁する。雁字搦めに身動き一つ取れないくらいにしっかりと、丁寧に心も体も縛り付けるの、手足を切断して逃げるという考えを自体を捨てさせるのもアリね。そしてら後は簡単よ、彼を優しく抱きしめて耳元で愛の言葉を囁きながら狂っちゃうほど気持ちよくなれる薬を打ってもうその薬から逃れられないようにしてあげれば彼は何もかも捨てて貴方の思い通りに救えるわ」
冗談でしょと言いたくなるが多分これは本気……。
「そんなことは間違っている」
気持ちを理解する前にもう言葉が外に出てしまっていた。
「そうかしら? 私はただ確実に貴方の望むやり方での彼の救い方を説いただけよ」
私は美優に自らの考えなんて述べたことなんて一度もないのに、どうしてこの幼馴染はそうだと断言できるのか……。
「貴女本当に、冗談抜きでそれを言っているのかしら? 不愉快よ」
ユキが不満を美優にぶち当てる。
「ふーん、なら大和の今の望みを尊重するというなら殺してあげたら? 嫉妬でも、同情でも、裏切りでも、愛ゆえの狂気でも理由なんて彼にとっては何でもいいの、だから早く大和を殺してあげなよ。ねぇ莉乃さん」
「貴女の言うことは極端すぎるわ、何故莉乃さんが草薙君を殺さなければならないのよ」
私の代わりに親友が反論する。
「それは彼が他者に求めている救いがそれだからよ。でも貴女達はそれが嫌なんでしょう? 身勝手に自分の理論を押し付けてでも彼を生かしたいんでしょう、なら私が言った事をするのが一番だわ。彼を支配しなければ、大和を屈服させなければ、考えを改めないわ。いやそうでもしない限りは彼は改めることすら出来なくただただ狭間で苦しむことになるわ」
目の前の美優が大和君と重なって見える。何故だか似ていると思ってしまった。
「どうしてそう言いきれるの?」
美優は眼を閉じる。
「変わろうとしても変われないの、変わりたくても変われないの。神や御仏に祈ろうが無駄なこと、彼は変われない人間として作り替えられたから、周りが彼を変われない存在に書き換えたから、貴女達が思っている以上にあれは複雑で怪奇なバケモノであり神様の、運命の玩具なのよ」
「どうしてそこまで決めつけられるの」
ユキが三度疑問を口に出す。
「私は大和の事を何でも知ってるから、彼の知らないことも知っているわ。幼馴染としてではなく、それ以上としてね」
なんだかとても悔しい言葉だ、でも彼女の言っていることは可笑しいし……。
「それは間違っている、私は大和君を殺したくもないし、そんな酷い目に合わせたくもない」
カップを傾けてお茶を飲む美優、静かに、静かに音が立たないようにソーサーの上にカップを置くと。
何処からか風が吹く。
「そう、貴女は所詮その程度の好きでしかないのね。莉乃さん、貴女は大和の事をそんな程度にしか想っていないのね」
その程度の好き、そんな訳はない。私の好きは他人にとやかく言われるほど程度の低いものはない。うんこれは確実に言い切れる。
「私は好きな人が死へ突き進もうとしているならその人の手足を捥いで、その人の人格を無理やりにでも変えてまででも私は止める」
「狂っているわ」
銀雪はそう言葉を漏らした。
そして私は一つ確信した。
「狂っている? ふふふ、恋する乙女は皆大なり小なり狂うモノよ、銀雪さん」
私は知った、この話し合いで気が付いてしまった。
できれば見たくなかった。
多分大和君のあの身勝手はこの美優を真似ているんだ、大和君と美優が似ている訳ではない。
大和君が美優に似せているんだ。
「なに天下の天童家からしてみれば薬を回収するのも監禁するところを用意するのも彼の情報を改竄するのも容易な事よね。これはまずもって莉乃さんにしかできない事よ、莉乃さんしかできない救い方、大和を縛って拉致監禁してレイプして薬漬けにする、とても簡単な事じゃない。それで好きな人を変えられるなら私にとって羨ましい限りよ」
違う、違う。
彼女の言葉を聞いて過去の光景が唐突に暴れだした。
怖い、こわい、こわい、コワイ。
私はこのやり方の効力を身をもって経験している、私を殺してしまうほどにこの身でその恐ろしさを味わっている。
これじゃぁ、まるであの憎い土岐家とやっていることは変わらない。
縛られて、目隠しされ、何処だか分からない所に放置される。周囲からはただ一つの文章が垂れ流されるだけで、口は塞がれ声で音を掻き消すことすら敵わない。
——お前の名は明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈、明智梨奈
今ですら、思い出すだけですら震えが止まらない。
こんな嫌な思いを好きな人にさせていいのか?
答えは――
私は口元は何故だか少しばかり上がっていることに気が付いた。
「それ以外の方法だってある筈よ、きっとある筈」
親友は好きでもない相手の事なのに私以上に必死の抵抗を見せている。
「あるにはあるよ、でもいいの? 貴女達はきっとこれを聞いたら色んな意味で後悔することになるわ、それでもいいの? いいや、多分此方が今回の本題よね、莉乃さん」
彼女はにやりと笑って見せた。
「そうね、大和の過去さえ知ればあんなバケモノ誰ともころりと堕とせるわ。多分銀雪さんも莉乃さんも薄々気が付いているんじゃないかしら。彼の過去に彼を変えられる鍵があるんじゃないかと。でもいいの? そんなズルして、そんな答えのカンニングをしちゃって」
いい、私はもうその覚悟はできている。
ズルでもルール違反をしてでも大和君を堕とす。
つまりはそーゆことだ。
口では間違っているといっても、私がどれだけ酷い思いをしたとしても、きっと私は最後の手段としてなら、追い詰められたとするならば大和君を監禁してしまうだろう。
どれだけ足掻いても大和君を変えられないというならせめて力づくでも大和君を屈服させ、大和君を私しか見れないようにして、大和君を私無しでは生きられないようにしてしまうだろう。
「私は知りたい、大和君の過去を」
過去と言いつつも体のいい、綺麗な言い方をした弱みである。
弱いところをどんどん突き倒して弱ったところを優しくして、大和君の中に存在する美優の座を私に挿げ替える。
カチャン
ソーサーとカップが荒々しく触れ合う音がした。
「私はここで帰らせてもらう、なら私はもうここに居たくない、私はそんなこと貴女の口からなんて聞きたくないの。草薙君は、大和は私に約束してくれた、いつか昔の話をしてくれると、だったら信じて待つしかないじゃない。せめてでも気休めでも彼を信じてあげるしかないじゃない、私は待つと決めたんだから」
常々気になっていた大和君と銀雪とで交わされた約束が今初めて分かった。
私にはそんなこと言ってくれなかった癖に、銀雪には過去の話をするって約束をしていたなんて、なんだかとっても悔しい。
親友は席を立った。
「莉乃、別に貴方を責めている訳ではないわ、貴女は貴方の信じた道をやりたいことをやればいい。貴女はそうね、彼の事が大好きだから私以上に必死なのよね。でも私はこの話は聞きたくない、彼がまだ約束を破っていない限り私は彼を裏切るわけにはいかないわ」
「そう、貴女は信じているのね、草薙大和の事を」
ユキは目の前の幼馴染に向って羨ましいでしょと聞こえてきそうな顔を向けた。
銀雪は、私や美優とは違い……。
親友は心から草薙大和を信じている。それに対して私は大和君を勝手に決めつけ、変われないと諦め、過去の事を話してくれないと思い込んで、こんなことをしてしまった。
何故だかシンユウに負けた気がした。
去り行く親友の背中がどうしてだかまだ間に合うぞと言っている気がしてならい。
銀雪は待っている、大和君を信じて。
それなのに、それなのに私は。
私はそんな約束をせずとも銀雪以上に大和君を信じてあげるべきではないのか。
「で、どうするの莉乃さん。大和の過去を知りたい?」
とても甘美な誘惑、でも私は銀雪の言動によってに眼を覚まし、足を止めてしまった。
この幼馴染には絶対に負けたくない。
この幼馴染に聞かずとも本人から昔の話をしてもらいたい。
捨てたはずのプライドが濁流のごとく暴れまわる。
「いいのよ、迷っているなら。考えが変わったなら、彼女のように大和を信じたいというならここで帰ってもいいのよ。私は貴女の考えを尊重する」
目の前の紅茶を飲み干し私は立ち上がっていた。
「その決断は辛く長い道になるのよ。私にはそれが出来なかった、私は最後まで待つことが出来なかった、貴女は彼を見捨てないであげてね」
私は目の前の敵をしっかりと見定め……。
「私は大和君を愛している、だから最後の最後まで私は信じてみようと思う。私は敵に過去を聞かずとも大和君を変えて見せるから」
鋭く尖った攻撃的な風が吹き抜けていった。
私はとても狡い言い方をした。美優に過去の話はもう聞かないと決めた、でも、でも。
その最後が来てしまったら多分私は大和君を監禁して好き放題し私の物にしてしまう、この大和君の幼馴染であり敵の提案通りに。
「そう、なら一つだけ勘違いを訂正させては貰えないでしょうか莉乃さん」
「なに」
「私は貴女の敵じゃないわ。私は貴女の味方、本当に困ったときは相談にも乗るし、貴女が求めるならいつでも過去の開示をする、だから頑張って」
どうにも私の耳には今は貴女の味方だと言われた気がしたが勘違いだろう。
「莉乃さん、貴女だけよ、貴女が初めてよ、貴女ならもしくは……。変えられるかもしれないわね、だから貴女は大和の傍から居なくなっては駄目よ、貴女だけは最後まで大和の傍にいてあげてね、じゃないとあれはもう誰の手にも負えないバケモノになってしまうから」
椅子に座ったままの美優はそう流し目でそんなことを語った。
そのまま、私が去ろうとしたとき……。
「それとあと一つ」
美優が私を制止した。
「いい事を教えてあげる。貴女は大和との繋がりがないと思っているでしょう? でも違うよ、まぁこれは解釈の仕方によって変わってくるけど、貴女と大和は、天童家と大和は運命といえば運命で繋がっているの、本当に細くてこじ付けの様な糸だけども」
何でも知っている幼馴染はそんな訳の分からないとこを語った。
私と一般人である大和君とで運命とか繋がりとかがある訳無いじゃない。
「八尺白鳳、天童家の力でその人物について調べてみなさい。そこに解釈の仕方によっては天童家と草薙大和との繋がりが見えてくるから。とっても有名な人物だから簡単に資料は見つかるはずよ」
「貴女はどうしてそれを?」
「答えなら結果を見れば分かるはずよ。まっ、私もこの人物について本当の事を知ったのは最近だけれども。あの人とは何度も顔を合わせていなのに不思議な事ね」
私はそのまま礼すらも言わずに飛び出した。
ただ最後に彼女はその人物についてそれが全ての現況であり原因であり、戦犯でもあるといった。
嘘だと分かっていても居ても立ってもいられなかった。
私はすぐに部下たちに連絡を取ってその人物について徹底的に調べさせた。
結果は案外すぐに出てきた。
それは天童家の部下の口からではなく瀬戸家の当主から。瀬戸暮人は確かにその人物を覚えているとも会ったことがあるとも言った。
八尺白鳳
彼は稀代の歴史狂い。そして何処から仕入れてきたのか知らないがそいつはあの平和な時代の中でも鬼の存在を知っていた。
彼は鬼と化した歴史上の敗北者達に取材に行くという許可を態々取りに私の家や当時自衛隊の一部となってい兵士たちと接触したという。
勿論彼にそんな許可など下りなかった、ただ彼はそれを無視して鬼の領域に踏み入れ彼の満足いく程度に鬼に取材し生還したと言いう。
対鬼用の部隊の皆々一人残らず衝撃を受けたと一兵卒でしかなかった瀬戸中将は過去を思い出して懐かしそうに語った。
生還後彼を取り調べたのが私の父。
そしてその事件後も密かに何度も彼を鬼の領域に送る支援をしていたのも私の父。
歴史の解明探求に人生の殆どを賭けた男。表の世界でもそこそこの成果を残している人間。
その事件以来隊は天童家主体で彼の動向を逐一観察していた、それが資料として本部に残っている。
ただ動向については父によってかなりの手が加えられているようだ。
ただし……。
部下から衝撃的な報告があった。
禁止されている鬼との接触を意図的に果たした彼について勿論身内の調査も行われる、彼の周囲の関係を洗いざらい調べ上げられている。
彼の身辺調査の資料を見た部下は私にその結果を伝えた。
八尺白鳳
それは大和君のお爺さんだったのだ。




