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アポカリプス Apocalypse   作者: 秦 元親
【第三章】新世界より From the New World
86/104

ぐだぐだあぽかりぷす 将軍と愉快で狂ってる仲間達 

完全にネタに走ってます

キャラクター崩壊注意

(キャラクター以外にもあらゆるところが崩壊してます)

「やぁ諸君、儂こそが鬼の王より海道の支配侵略を任されし将軍である。名を伊勢のセイバー、えっ、これじゃ簡単に真名バレしちゃうだって……。 うむ、ならば乱世のセイバーとでも名乗っておこうか」


「一体何が始まったのやら……」


「少年よ、大志を抱け。そんな細かい事考えるでない」

「あんたクラーク博士じゃないだろ。戦国の人だろ?」

「なに原作の方では維新期に人間と結託して徳川幕府を潰し、維新政府にちやほやされていたこの儂にはそのような事関係なーい」


「俺の知ってる歴史がぁ……」

「大丈夫じゃぞ紫水、その後こいつ等GHQと神帝兵によりこの世界から追い出されるから」


 ガフッ……。

 将軍は口から血を吐き出し体を押さえた。


「意味が分からない」

「そっとしておこうじゃないか、紫水よ」

「もう嫌だ」


「どうか、どうか。儂の事極東のマイナー以下の武将だとか言わないで……。他はいいけど、次聖杯戦争やるときは儂をセイバーとして呼んでくれよぉ、必ず活躍するよ。えっ、足利義輝あしかがよしてるや、塚原卜伝つかはらぼくでん呼んだ方が数倍マシだって。これでもあの織田信長も儂の事をを殺しきれなかったんだぞ、凄いだろー」

(その後の政変の話は織田に乗っとられちゃう話なのでカットで)


「はぁ聖杯戦争って、昔大和が言ってたな。詳しくは知らんが」

「ああ、我も人間社会にいた頃それのソシャゲはやってたな。星5が出ないから辞めたが」


「せっかく空気読んで鬼も二〇一六年の初頭から人類滅ぼそうと動き始めたのだが二〇一六で滅びるどころか、二〇一八年になっても人類は残っているよ~、おかしいねぇ。そういえばあのスマホゲームも二〇一七年になっても……」

「将軍、もうこの話は止めましょう。今すぐ止めましょう、即刻辞めるべきです」

「で将軍よ。今日は何の集まりじゃ」

 レイは首を横に捻った。


「今日はあれじゃな、遂に海道軍の将の名が全員明かされたのなんか自由にやっていいと」

「貴方まだキャラが掘り下げられてないのにここでハッチャケちゃ駄目でしょ」

「君だって、主人公の回想に出て来るばかりで本当は本編で全然喋ってない癖に」

 ガフッ

 紫水の口から赤く濁った水が流れ落ちる。


「いあやさぁ、それはさぁ、大和視点だからさ全然出れないのは分るよ。うんうん、だって原作は未だに俺大和がバーサーカー化したこと知ってないし」

「止めろ紫水。お主まで壊れると色々と厄介なことに」

「それが、沢山出れているモノの余裕かぁぁぁ」

 その後二人はレイに殴られた。

「もう帰る、俺キャラを壊してまで多く出ようなんて思って無いもん」


「少年は行ってしまったな、クッ、これがメインキャラの余裕か……。であれだ。うん」

「なんじゃ将軍」

「どうしてウチってこんな星が低い奴ばかりなの? ガチャに爆死して仕方なぁく組まれ編成された軍なん? 君たちちっとは儂みたいに星5になってから出直してきなさい」

「お主も十分な星4の外れじゃろうが、見てみろ北海道の軍を、土方歳三がリーダだぞ」

 レイは将軍を見て溜息を吐いた。


「それに比べてウチは……。誰だ北畠具教って、あの新選組副長の土方歳三と天と地の差すぎるだろ」

「ああ、分かってたよ。うん分かってた。毎回毎回鬼の将軍会議でもほかの人が超有名な人物過ぎて肩身が狭かったもん、場違い感半端なかった」

「将軍……。でも貴方一応鬼の軍であの土方歳三を凌ぎ一番の剣術使いってことになっているんでしょ。能力だってほら……」

 徳川信康のフォローが入る。

「でもねでもね、他の奴らも剣術が曇って見えるくらいの色物揃いだよ。弓で大船を沈めたり、立ったまま死んでたり、政府及びGHQを跳ねのけちゃったり、薩奸死すべしの盛大な現代人の玩具だったり、その薩奸だったり」

「それ分る人には分る盛大なネタバレじゃ」

 コホン。

 将軍は咳ばらいを一つ皆の前でする。


「で、まぁ儂はこれからめっちゃ活躍すること確定だとしてクソ地味マイナー星4以下武将君たちは大丈夫なのかね?」

「将軍貴方もですよ」

「うるせー」

「そもそも星5で当たりなのはレイちゃんと紫水くらいしかここには居ないでしょうが。ねぇ、名前が後世に伝わっている方々。無名のオリキャラに負けるってどんな気持ちですか?」

「んなことは無い、我はあの徳川家康の息子だぞ。そして父上もあの信長も我の才をお認めになっておられた、我こそが真の当たりであろうが」


「徳川信康って誰? ドマイナーの極みの君には用は無いの家康連れてこいや。私の辞書には君の名前なんて無いの家康→秀忠→家光の順番でしか載ってないの」

「半蔵……。慰めてくれよぉ」

「まぁ確かに家臣の服部某とかいう忍者の方が有名だな、という事で君は外れだ。分かったなら早くレァリティーを上げてくるように。将軍からの命である」


「まてまて、君らの言う服部半蔵は父上の事だから、俺に創作物でよくある忍者の姿を当て嵌めないでくれよ」

「ああ、君大坂の陣で行方不明になってる忍者(笑)だもんね」

「誰が無能な方の服部半蔵(三代目)じゃ。父上だって名ばかりのただの武士だから、というか父上は部下に忍者がたくさんいただけで忍者ですらないからね。その分、忍術について英才教育を受けて来た儂は父上服部半蔵正成より有能なんだからね」


「とても良い環境と、とても良い人材で英才教育を施したとしてもその子供がいい子に育つとは限らない……。塚原卜伝・上泉信綱、なぁ具房(ともふさ)よ、われは一体どこで間違えたと言うんだ?」

 将軍は頭を押さえ何か思い出したくないモノでも思い出してしまったような感じである。


「なにこの服部半蔵とかいう概念。どうして歴史ってこんなにもややこしいんでしょうね」

「まぁレイよ、父の名をそのまま継ぐことなんてよくある事だ」

「因みに服部半蔵は12代目まであるよー」

「もういいわ」


「なら某はどうだ? 彼の源頼朝の父であるぞ」

「父の威を借る奴の次は、息子の威を借る奴か。どうしてウチってこんな奴ばっかなの? 頼朝って落馬と言う名の暗殺が死因だよね。 如何にか儂の部下になってくれないかな? 平泉で死んだ義経でもいいよ」

「将軍現実を見ましょう」

「おいおい、この平清盛と互角以上に渡り合った義朝(よしとも)さんを其処らの盆暗武将と一緒にして貰っては困る」


「はいはい、でも君院に冷遇されて。クーデターに失敗してオチオチ逃げちゃってたよね」

「いや? 我は院には冷遇されていなかったぞ?」

「は? じゃぁどうしてクーデター起こしたん? しかも失敗してるし」

「失敗失敗うるせー。我はただ信西が嫌いだっただけじゃ。それにあの戦い我は40パーセントの力しか出せなかったそれに加えて味方には無能な信頼も加わっておる、我はよく戦った方じゃ」


「で、その喋り方我と被るから止めて貰えませんかね?」

「うるせー、貴様こそなんだ。その、のじゃキャラは設定は。貴様は高家の出か何かか? お前可愛いと思ってそれやってるの?」

「なぁおい男共、女の子は誰だって御姫様に憧れるものだ、これでいいだろ十分な理由だ」

(似たり寄ったりですがもっとまともな理由があります)


 義朝はレイを嘲笑した。

「それに対して我は由緒正しき源氏の血を引き、子は幕府を開いておる、お主とはキャラの重みが違うんだよ。悔しかったらこれ以上の家柄の人間に成って言い返してみろ」


「いや我一応は高家の生まれだよ、生まれたかどうか怪しい所だけど」


「前から一つ気になっておったがお主、実はこやつ等みたいなむさ苦しいおっさんが姿形だけ弄ってロリ系美少女やってる訳じゃ無いよな? 実はおっさんでしたっていう最悪のオチは無いよな」

 それは突如発せられた将軍の純粋な疑問。

 ただ将軍は、いや一同は次のレイの答えを聞いて、此処にいる誰しもが聞かなければ良かったと後悔するのであった。


 レイは一同を視界に入れ意味深に微笑んだ。

「皆の衆そんな些細な問題ではない。根本はそこでは無いと思うぞ。そもそも我は――」

「カット、カットカット。信康即刻修正を入れろ、吹き替えろ。今のは無かったことにしよう、うん。皆今の台詞は忘れよ、いずれ本編で明かされるのを待とう」


「半蔵」

 信康の一言で何処からともなく半蔵が現れあるものを信康に渡しまた消えていった。

「へいへい旦那、修正しときましたぞ」


レイ「皆の衆そんな些細な問題ではない。根本はそこでは無いと思うぞ。そもそも我は『ロリ系ボテ腹妊婦なのじゃ、信康様に早くこのお腹を裂いて貰いたいよ』」


「誰がお主の歪んだ性癖を晒せと言った。何となくだが儂、此奴の夫婦仲が悪くなった理由が分かった気がするよ」

「素直にドン引きじゃ、もう本編でも我に近寄らないでくれ」

「信康は使えなかったな。ではここは後白河上皇の臣である我が担当させて頂く」


レイ「皆の衆そんな些細な問題ではない。根本はそこでは無いと思うぞ。そもそも我は『真名は常盤御前、義朝様のつまでーす。義朝様大好き、大好き、大好き』」


「もうその話を掘り返すな。信者が怒るぞ、信者は怖いぞ。一向宗とか法華経とか、伊賀の山岳信仰の者とかうんうん」

「ああ、三河の信者も怖かったです」

 信康が将軍の言葉に頷く。

「まぁ常盤御前って清盛にNTRされるけどなw」

「虚しきものよ、常盤とやらはいつの間にか清盛の妻になって子を授かっているけどな」

「キモッ、我は紫水以外にこんなことは言わんぞ」


「ではここは俺がやらしていただこうか」

「お前は……」

 一同皆々が彼の方に眼を向ける……。


「誰?」

「おおい、長田景致おさだ かげむねだ。父上が頼朝四天王の一人でそこにいる義朝を殺したのも俺だ、どうだ」

「どやっと出てこられましたがマジ誰レベルですね。星1以下のゴミです。ウィキペディアに書かれていることも……」

「えいえい五月蝿い五月蝿い。ウィキペディアは関係ないだろ。確実に君誰ディスリを受けると思ったから静かにしていたんだぞ。でもね星1は酷くない? せめて星2ぐらいには……」

「ぷぷぷ、これが風呂場でしか暗殺を行えない根暗一族の末路、君誰? 君はどこの長田ながたさんかな?」

「うるせーそれに殺されたお前がわざと読み間違えるな、自分を殺した者の家の名くらい覚えて置けよ」


「それでまぁ露骨な自己紹介はいいとして君はまともに修正出来るんだろうな?」


レイ「皆の衆そんな些細な問題ではない。根本はそこでは無いと思うぞ。そもそも我は軍のアイドルなのじゃ。さぁ皆々海道軍に集うが良いぞ、本領安堵を確約、懸命に働けば美濃・尾張をくれてやろうでは無いか」


「何という自虐ネタ……」

「ん? これの何処が自虐ネタなのじゃ。ただの一番まともな宣伝ではないか」

「ぷぷぷ、長田の倅。地味すぎて自虐ネタすらも伝わってない」

「うるせーこちとら必死なんだよ、ちょっとでも多くでとかないと。いつ、長井や山内や宍戸みたいに殺されるか分かったもんじゃないからな」

「マイナー以下の武将の末路……」


「しょうがないなぁ、義朝先生が彼の自虐ネタを解説してやろう、ゲンジバンザイ」

北畠具教(先祖が源氏)・長田景致(家臣)・畠山重忠(家臣)・山県昌景(先祖が源氏)・森長可(先祖が源氏)「ゲンジバンザイ」


「ウチ源氏の関係者多すぎでしょうが……。しかも長田まで」

「一応うちも古文書を読み解いた結果源氏らしいけど……」

「貴方は松平だから平氏筋でしょう?」


 義朝が咳ばらいを一つ。


「えーっとだなぁ。長田君の家は元々我の家臣の舅で、クーデターに失敗した我は平家からの追っ手を振り切り東国へ身を逃れようと彼の家に泊めて貰うことになりました。最初は彼らは歓迎してくれ酒やらなんやらを呑んで気を良くして浴場に行ったら……」


「行ったら?」


「恩賞目当てに彼らに殺され、首は清盛の元に送られます。ただ平家の世は長くはありません。我が息子頼朝が兵士を打倒さんと挙兵します。そしたらこいつ等は掌返しで頼朝の所に走りました、もう掌くるっくるです。そして彼らは我が息子に名誉もプライドもすてただただ謝ります、そうして」


「そうして? 殺されるんですか?」


「いや? 寛大な頼朝は彼らを許し活躍次第では美濃・尾張をやるとも彼らに伝えました。そして彼らは頼朝の下で平氏打倒に大きく貢献するのです」


「えっ、普通に普通に頼朝が寛大だなぁで終わる話じゃないですか」

 長田が大きく首を振った。

「ただ平氏を倒して帰って来た彼らに頼朝はこう言うのであった。約束通り、身の終わりをくれてやると。結局彼ら親子は頼朝に散々こき使われた挙句磔にされ殺されました、ちゃんちゃん。ざまぁみろー」


「へぇー(興味なし)、ただ長い長い話を聞かされましたね」

「うん、興味なくていいよ長田の話だし」


「酷い……」


「あのー将軍そろその私達の掘り下げも……」

「えっ? 君らの発言する場は無いよ。畠山も山県も森も君ら絶対原作で掘り下げられるでしょ。なら悔しいから掘り下げてやーらない。君らは星4の当たり止まりでいるがいいぞ。せっかく最後までいたのに残念だったね、あーあー」


「一ノ谷のから落としてやろうかー」

「あ? なんだと、夜に城門破壊してテメェの息子人質に取ってやろうか?」

「御屋形様の足元にも及ばん癖に」


「やーい、今や儂は武田信玄や勝頼よりも広大な版図を築いているんだよ。ねぇ知ってた知ってた? 儂、鎌倉バトルロワイヤルに負けた君とは違うの。ねぇねぇ、森よ君だけ本編で何故呼び捨てにされてるか知ってる? 儂、織田家の人間嫌いなんじゃ。君だけ冷遇してるんだよ」


「コロス」

「首置いてけ」

「御屋形様を馬鹿にするとは許さん」


「このメンバーで我らはほんとに人間に勝てるのか? あっ、そろそろ紫水にご飯を作る時間じゃ。最後に我から締めの一言。草薙大和、お前は絶対殺すではここら辺でさらば」


「えっ、終わりなの? これから北畠先生による剣術講座がぁ……」



【完】


彼らに次は回って来るのか

感想や質問等も常時受け付け中です


アポカリプスapocalypseに登場する武将についての質問などなど


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