表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ 夏の思い出

暑い日はあまり好きではなかった。

生まれつき肌が焼けやすく、すぐに赤くなってしまったからだ。

そのためいつも長袖をきていたのだが、当然暑いものは暑い。そんな日は冷房の効いた部屋にいるのが1番だ。

…でも、俺はしょっちゅう外へ出かけた。長袖を着て、帽子やフードを活用しながら。だって俺は青空が、夏の空が大好きだったから。

青空を見ると、気持ちがふわりと軽くなるのだ。夕焼けが撒き散らした不安げな赤色、月すら霞むような重い黒色を耐え忍びさえすれば、また優しい青空が見られる。

嫌なこと、忘れたいこと全て青空は吸い取り、それは最後に雲になる。年甲斐もなくそう考えていた。


だから、青空のこんなに近くにまで来た俺は、入道雲の一部になるんだ。


ぼんやりとした思考と意識は、その答えをひねりだしてから沈黙した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ