★楽しいキャンプ★
「キャンプ。キャンプ♪イエィ!」
ゆかはのりのり。今日から春休み。新学期の用意もすませて10日のキャンプ!ふつうは長くて3日ぐらいだけど・・。
「なんで10日間もキャンプ・・?楽しそうでいいけど。」
「春休みまるまるキャンプって・・・」
ルナとさえは小声ではなしながら大荷物をかかえてあるいている。手ぶらなゆかとみみ、ナナ、ささ はもうあんなに遠くに。
「ゆーかー少しはもってよねー。」
さえはあきれている。ルナはさえの10メートル後ろで、
「なんでみんなそんなに速いのー。」
といった。こだまでかえるようにゆかが
「私たち、ルナじゃないからーー。」
といった。ルナは意外に運動おんち。
「そりゃそうだけど・・・50メートル19、8秒じゃ、なにもいえない・・。」
小声でいったつもりだが
「えぇっ50メートル19、8!!!!!!!」
さえが大声でいってしまった。
「ちょっちょっちょっと!そんな大きなこえで言わないで~~。」
「ある意味天才・・。」
みみがゆかに小声でささやいた。
「ゆかー、運動神経いいんでしょー。もってー。」
ルナのいうことが聞こえてないゆかはどこえいったのやら。はるか遠くに米つぶみたいなものが・・・・。
「ヤッホー!公園きたー!」
いつもなら15分のところ、25分で公園についた。ルナがおそすぎたのだろう。
「うわあ。もういっぱい。」
混雑しており、小さなスペースを見つけるのも一苦労だった。
「えぇ~。こんなところで留まるの~。」
みみがはがっかり。もちろんルナもゆかも。みんな同じ気持ち。
「さっさとテントはりましょー。」
「さえ、公園ついたとたんはりきってるよ。」
ルナは小声で言った。最近小声が多いきがする。
「さえはアウトドアすきだから。」
ゆかもまたまた小声・・・。
協力してテントをはりおえた。
「はぁー、つかれたーー。」
のんきなゆかたち。しかし、このとき、ゆかたちの背後で、黒いきりがかかっていた。
「なにか感じない?いやな感じ・・・。」
ルナはいった。
「なにが?せっかくのキャンプ、たのしみましょ♪」
さえは行くときとはまったくちがう笑顔ではなした。
「うん・・・・。」
ルナの違和感は知らず知らずのうちに、きえていくのだった。
「バーベキュー、私とても楽しみにしてたわ♪」
「ねえ、さえの「♪」いつなくなるのかな。」
ルナはゆかに「小声」でいった。
「とうぶんなくならないんじゃないかな。」
ゆかとルナはあきれている。最初は、はりきりゆかでも、さえをみてるとつかれてきたようだ。
「ああ、頭痛い。」
ゆかが少し頭をかかえている。
「だいじょうぶ?さえにつかれすぎちゃったの?」
ルナはまたまた小声で言う。
「そうみたい。」
ゆかは笑いながらいった。
「うーん、おいしそう♪」
さえは相変わらず「♪」をつけている。さまざまな肉や野菜をどんどん焼いていくルナたち。
「ひさしぶりだなあ。バーベキューなんて。」
ルナはずっと悪魔にとりつかれていた。バーベキューなんて何年ぶりだろう。そういう気持ちだった。ルナはいま、心の底から楽しんでいるのだった。